香り薄れ、霧が散るように
概要
名前 | エミリエ(英:Emilie/中:艾梅莉埃) |
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レアリティ | ☆5 |
所属 | フォンテーヌ/フォンテーヌ廷 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 長柄武器 |
神の目(元素/アルケー属性) | 草/プネウマ |
誕生日 | 9月22日 |
命ノ星座 | ポムム・ドゥ・アンブラ座 |
オリジナル料理 | 香り交じり合う風味(フリカッセ・ドゥ・プーレ) |
CV | 日笠陽子 |
実に不思議だ。私のように水から感情を読み取ることができないにもかかわらず、人間は水を利用して気分を整えられるのだな…ふむ、揮発性のある液体を用いているのか…なるほど、概ね理解した。
── ヌヴィレット
人物
水の国フォンテーヌでその名を知られる調香師。彼女の調合する香水はさまざまな香りを楽しめる上、虫除けなどの実用性に優れたものも多く、朝から並ばないと入手困難なほどの人気を誇る。
フォンテーヌの華やかさを演出する彼女であるが、当の本人はお喋りを好まない内向的かつストイックな性格で、自分自身が必要以上に表に出ることを望んでいない。
そして彼女はこの調香師の他に、犯罪現場の痕跡を消し去り日常の姿へと戻す「特殊清掃人」というもう一つの顔を持つ。また正式に名乗ってこそいないが「法医学者」としても相当に腕の立つ知識と経験を持ち、ひとたび求められたなら遺体や痕跡などの「語らぬ証人」の声を聞き埋もれた真実を暴き出していく力がある。
特巡隊のシュヴルーズは彼女のこの「個人で活動している犯罪捜査の専門家」としての立場と腕前を買って懇意にしており、実際に彼女の分析が、あるイベントにおける事件解決の決め手になっている。
能力と戦術
ver4.8後半の期間限定祈願「ひとしずくの馨香」から実装。以後は限定祈願の復刻時か集録祈願でのみ入手可能。
元素スキルで設置され「燃焼反応」をトリガーとして強化される「ルミドゥースの瓶」を軸とした、燃焼反応チーム特化型サブアタッカー。天賦と元素爆発の相乗効果を利用して「ルミドゥースの瓶」の最大火力を長時間維持し続けるのが基本戦術となる。
天賦
- 通常攻撃「影追いの槍術・改」
最大4段。重撃は槍キャラでは比較的珍しい斬り上げを放つ。
- 元素スキル「フレグランス・アコード」
「清掃を開始します」
眼前に草元素の範囲ダメージを発生させつつ、「ルミドゥースの瓶・ランク1」を設置。それ自体に当たり判定はなく、一定時間ごとに近くの敵へ「純露の息」を飛ばし、草元素のダメージを与えていく。
加えて近くの敵が"燃焼状態"になっていた場合、2秒に1回「芳香」を生成・回収し、2つ溜まるとルミドゥースの瓶は「ランク2」へと昇格。純露の息による攻撃が二連射となる上、威力と攻撃範囲もアップする。
ただし条件が失われ8秒間「芳香」が生成されなければ、ランクは1に戻ってしまう。
「芳香」自体は3つ以上回収でき、キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「余香」が開封されると、ランク2になった後にも2つ回収する度に、エミリエの攻撃力600%分の草元素範囲ダメージとなる「清露コロン」を発射する。なお清露コロンは元素スキルダメージとはみなされない。
エミリエのメイン火力。各種攻撃は瓶からかなり離れた敵にも正確に飛んでいく射程と追尾性能を持ち合わせ、燃焼前提であれば強化も容易。
22秒の持続時間に対しクールタイムは14秒なので、アルベドやフリーナのように常時展開しその恩恵を受けられるのも大きな利点。
ただし持続時間中に再度スキルを使っても瓶は複数設置できず、現在の瓶が破棄されランク1のものを新たに置き直しとなる。うかつな置き直しは火力の大幅減退となるため、スキルで設置したら、消えない限りはひたすら元素爆発と覚えておくと良いだろう。
- 元素爆発「アロマティック・アナライズ」
「霧となって散りなさい!」
「ルミドゥースの瓶・ランク3」を創造し、すでにスキルで場に出していたものは回収する。
ランク3の瓶は2.8秒間持続し、0.3秒ごとに周囲に「薫る雫」を降らせ、範囲内の敵に草元素ダメージを与える。「薫る雫」は敵を狙って放たれるが、一度狙われた敵は0.7秒経過するまでターゲットから外される(この結果ターゲット対象が居なくなった場合はランダム攻撃となる)。
スキルに比べ短時間だが、この爆発の肝は終了時、発動時に回収していたルミドゥースの瓶を、持続時間をリセットした状態で再配置する点にある。
ランクや芳香の数も引き継がれ、必要元素エネルギーも50とそこまで重くないため、うまく時間管理さえできればランク2に強化された支援をずっと維持する芸当が可能。
なお、何も回収していない場合、終了時にはランク1の瓶を生成する。
- 天賦「精留」
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開放。燃焼状態の敵に自身が与えるダメージを攻撃力1000につき15%アップさせる(最大36%)。
- 天賦「漂う香りを集めて」
自身の設置したルミドゥースの瓶がフィールドに存在する時、近くのチーム全員の燃焼反応による炎ダメージへの耐性を85%アップさせる。
探索時の安全確保にも使えなくはないが、ほぼ戦闘用の天賦。
命ノ星座
第一重「淡く香るフレグランス」 |
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元素スキルと天賦「余香」のダメージ+20%。味方が燃焼反応を起こすか燃焼状態の敵に草元素ダメージを与えた時に「芳香」を1層生成する(クールタイム2.9秒)。 |
第二重「湖光のトップノート」 |
元素スキル、元素爆発、天賦「余香」の攻撃命中から10秒間、敵の草元素耐性-30%。 |
第三重「馥郁たるエッセンス」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「ルミドゥースの心」 |
元素爆発の持続時間+2秒。さらに「薫る雫」のターゲット選定時間が0.7秒→0.4秒に短縮される。 |
第五重「純粋なアロマ」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「マルコットの残香」 |
元素スキルおよび元素爆発発動時、自身の通常攻撃と重撃が上書き不可の草元素ダメージになり、攻撃時に「芳香」が1層生成され、ダメージが自身の攻撃力の300%分アップする(クールタイム12秒、5秒経過か「芳香」4層の生成で終了) |
全ての天賦が性能を順当に強化する、自身と燃焼役だけで完結し基本の立ち回りを変化させない構成。中でも2凸は間接的に自己火力を大きく引き上げ、完凸後は元素スキルの発動後に攻撃を4段当てて芳香を速攻で4層チャージして退場する高速展開が可能になる。
装備・編成について
元素スキルを軸にして攻撃力でこれを伸ばす構成が基本になるが、上記の通りスキルとみなされない火力源もあるため、元素スキルダメージを伸ばす装備は非推奨。草元素ダメージ、攻撃力、会心系を伸ばしたい。
- 武器
同時実装されたモチーフ★5「ルミドゥースの挽歌」はほぼ専用装備。燃焼反応を用いた戦闘をすれば確実に条件を満たせるためエミリエを使うなら是非とも持たせたい1本。
申鶴の専用サポート武器と言われる限定★5「息災」も良い。全長柄武器で最高の基礎攻撃力とサブ効果もモチーフほどでは無いが噛み合う。サブに会心を持たないため聖遺物で会心率を高めるのは必須となる。
恒常★5「天空の脊」も通常攻撃の追撃こそ意識して出す必要が有るが高い基礎攻撃力とそこそこの元素チャージ効率が生きる。
★4なら会心率と攻撃力を盛れる紀行武器「死闘の槍」か、元素熟知は多少腐るが自然な動きだけで攻撃力を盛れるスメール鍛造武器「ムーンピアサー」辺りか。旅人歴が長いならver3.1のイベント武器「風信の矛」も悪くはない。
- 聖遺物
前述の通り草元素ダメージと攻撃力を伸ばすのが最適解となる。燃焼状態の敵がいる時にダメージバフが上昇し続ける「遂げられなかった想い」4セットは実質的な彼女の専用装備で、性能を出し切りたいならこれ一択。
草元素ダメージを伸ばし草元素耐性を削る「深林の記憶」4セットも候補に入るが、彼女の火力を伸ばすなら他のメンバーに持たせるほうが良い。
妥協案としては「深林」2セットに攻撃力+18%の2セット効果を持つ聖遺物か。幸いにして「想い」の2セット効果が攻撃力+18%であるため、「深林」+「想い」でひとまずの体制を固め、そこから「想い」4セットにシフトしていくと無駄が少ないだろう。
- 編成
上記の通りルミドゥースの瓶の性質上、燃焼反応を持続させながら戦うのが必須のため、炎元素キャラと編成するのが基本。
特に、通常攻撃に炎元素を付与できるメインアタッカー(アルレッキーノ、クレー、胡桃など)と組ませると、自身の火力を引き出しつつ場に出たメインアタッカーを燃焼ダメージから守るwin-winのシナジーが発生する。
また、燃焼役をベネット、トーマ、ディシア等の元素散布が出来るサポーターに任せ、メインアタッカーに甘雨、神里綾華、リオセスリ等の氷元素メインアタッカーを据えると「燃焼+溶解型」としてメインアタッカーの火力も引き上げる。
水元素とは開花反応が挟まったり常に高い炎撒きをする必要があり、手放しに相性が良いと言えないが、燃焼下地から確実に水蒸発をしていく動きが強力。
このハードルの高い要求を満たせる組み合わせとして、クレーとフリーナの水蒸発パッケージがある。ここにエミリエを差し込むと、クレーで常に炎を供給しながら、エミリエの高い追撃ダメージが乗りつつフリーナの水蒸発を叩き込める。
また、天賦「漂う香りを集めて」でダメージを大幅カットできるので必須ではないが、燃焼反応による炎ダメージが気になるのならシールド使いと組ませてもよいだろう。
余談
- キャラクターボイス上ではリネやリネットなど、フォンテーヌの面々から言及があったものの、長きに渡る間その姿は明かされていなかった。そして、実装とともについにその姿が日の目を浴びた。
- フォンテーヌ編(Ver4.x)における最後の実装キャラクター。また、リリース当初から存在していたにもかかわらずめぼしい活躍が見込まれなかった「燃焼」反応を利用して非常に強く出られる性能が話題を呼んだ。
- 大人な印象とは裏腹に背丈はそれほど高くはない(いわゆる少女モデル)。ただしヒールと帽子のおかげか他の女性・中身長キャラと比べて外見的にも内部数値的にもわずかに背が高い扱いを受けており、他の中身長キャラが泳ぎに入る水深でも彼女だけはギリギリ水底に足が付く。
- ティナリとは花をはじめとする植物学関係で懇意にしており、稀に顔を合わせる仲。
- 好きな食べ物はバターを和えた海老の塩茹で。嫌いな食べ物は赤身肉で、血や獣臭を処理していないと食欲を無くすらしい。
- 休憩に飲む飲料水も香りを楽しみ、ティーなどのお茶に関しては煎れる前の茶葉の香りで銘柄を言い当てるほど。
- また、対象が香水を着けるなど独特の体臭を持ち、僅かな匂いが残っていれば追跡する事ができる。
- 繊細かつ鋭敏な嗅覚が問われる職業ゆえ、万が一にもそれらが鈍ってしまう事を嫌い、彼女自身は香水を身に付けない他、業務外でも匂いの薄い環境で過ごすようにしている模様。
- この思想は感情面においても同様で、職業柄流行に踊らされる人々や、親族の死に理性的でなくなる遺族を数多く見てきた為、「それらに向き合う自分まで流されてはいけない」と、日々言動や態度に個人的な感情を出さず冷徹であるよう意識して務めている。
- 「マレショーセ・ファントム」に属する捜査官の父と法医学者の母を持ち、本人もその道に進むつもりで勉学や鍛錬に励んでいたが、父がある時吐き出した「自分の立場では真相の解明までしかできず、現場の後始末をする遺族を思うと辛くなる(要約)」という声を聞いた時、これまでの知識を活かしつつ遺族に寄り添う活動も出来る特殊清掃人という職への道を決めたという。
- 調香師としての彼女の起源はまた別にあり、幼少期スメールに一時滞在していた際のある調香師との出会いがきっかけ。この辺りは伝説任務で本人の口から語られている。
- 本来規則の厳しいフォンテーヌで特殊清掃員と調香師の二足わらじを履いているのは違法に近いが、あくまで調香師は趣味の範囲として、製造・販売は専門店に一任しており、自身の手元には1モラも貰っていないため法には触れていない。