心の中にある「正義」を常に遵守する特巡隊隊長。その手にある銃は罪人だけに向けられる。
「…シュヴルーズ隊長、改めて特巡隊隊員の入隊基準を調整してくださるよう切に願います。今の特巡隊の中には、かつてフォンテーヌ廷の家々のドアを隅々まで開けた泥棒や、金儲けしか頭にないボクサー、さらにはあなたが直々に捕まえた大怪盗——投資家に扮して銀行を下見し、仲間と共に金庫の中身をほぼ残さず奪い去った者までいる始末!はぁ、我々は執律庭の人間です!執律庭のイメージを維持するためにも、どうかご検討ください!」
——警察隊隊長グロリチャードがシュヴルーズに宛てた9通目の嘆願書
概要
名前 | シュヴルーズ(英:Chevreuse / 中:夏沃蕾) |
---|---|
レアリティ | ★4 |
所属 | フォンテーヌ/特巡隊 |
使用武器 | 長柄武器 |
神の目(元素/アルケー属性) | 炎/ウーシア |
誕生日 | 1月10日 |
命ノ星座 | 刀銃座 |
オリジナル料理 | 罪・対処不必要型(ポンコロ・ワッカリング) |
CV | 下地紫野 |
特巡隊に「世話」になった囚人は、基本大人しい。あの隊長さんのおかげだ。
──シュヴルーズについて…リオセスリ
人物
フォンテーヌの行政府「パレ・メルモニア」において警察業務を担う「執律庭」の実行部隊「特巡隊」の隊長。
警察隊と区別された特巡隊は、武力による鎮圧能力に秀でた少数精鋭の集まりで、もっぱら凶悪犯への対処のために出動する。
少しでも頭の回る悪党なら、彼女らが動いたと知るやいなや即座に投降するほどの実力を誇り、民衆の間では子供の悪事を諌めるための凶名として使われている。
特に現隊長のシュヴルーズは、フォンテーヌを大いに騒がせた前科者であろうと有用であれば隊に引き入れているようで、部下から警察組織のイメージに関わると度々苦言を呈されている模様。
しかし彼女はそのたびに、悪人が野放しになる事こそが法への一番の侮辱であると「上っ面ばかり気にする妄言」を一蹴する。そして逆に自分たちが嫌われ恐れられる現状を是正し、こう言うのだ。
「皆がこの『不吉な名』を心に刻み、その裏にある意味を理解することを願おう。そうすれば、彼らを捕まえる日が訪れずに済むだろうからな」
能力と戦術
Var4.3後半の期間限定祈願で追加。Var4.4以降は恒常祈願からも排出される。
元素スキルと元素爆発で小銃を操り味方を回復しつつ、過負荷反応を起点にしてチーム強化を行う。さらにチームが炎雷二色の場合デバッファーとしても機能するという、過負荷反応特化型マルチロールサポーター。
チーム編成の幅はかなり狭くなる難点はあれど、その分高倍率で万遍ない支援効果が揃っており、前提条件を揃えればという但し書きこそ付くが、「楓原万葉以上の支援役」「第二のベネット」になり得るポテンシャルを秘めている。
ただし支援要員とサブアタッカーとしての性能は参照ステータスが異なるため、両立が困難であることは注意。基本火力は他メンバーに任せ、支援側としての立ち回りを優先すると良い。
天賦
- 通常攻撃「戦列槍術・改」
最大4段。コンパクトなモーションで槍を振るう。
重撃は他キャラと共通の、錐揉み回転しながらの突進になる。
- 元素スキル「近迫阻止射撃・速」
「動くなッ」
小銃での射撃で炎元素範囲ダメージを与え、長押しでは照準射撃を行う。
いずれの場合も着弾時に迸発の刃を放ち、ウーシア属性を帯びた炎元素の追撃を与える。加えて射撃後の12秒間、最大HPを基準とした持続回復を出場中のキャラにもたらす。
他のキャラが過負荷反応を起こしていた場合「マグナムブレット」が蓄積され、スキル発動時にこれを消費し、威力と範囲を格段に強化する。
更にキャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦「縦陣戦力統括」が開放されていると、「マグナムブレット」が消費されてから30秒間、チーム内の炎&雷元素キャラの攻撃力が自身の最大HP1000につき1%強化される(最大HP40000分/40%まで)。
回復能力は即効性・回復量ともに特別強力なわけではなく、ピンチからの復帰よりも状況を崩させないために使うようなタイプ。むしろ発動後の火力バフが効果量・持続時間ともに化け物級。
- 元素爆発「円形爆撃戦術・轟」
「投降しろ!」
敵に向かって"轟榴弾"を発射し、炎元素範囲ダメージを与える。着弾後、"轟榴弾"は多数の"二次榴弾"に分裂して一瞬の間を置いて炸裂、周囲の敵にも炎元素ダメージを与える。
クールタイム15秒/必要元素エネルギー60とやや重めな割に、ダメージ倍率は二次榴弾を全部当ててようやく他キャラの単発型元素爆発と同等程度。範囲と扱いやすさに振り切っており、威力の部分は自己強化で何とかする事が前提となっている。
- 天賦「尖兵協同戦術」
キャラ突破段階1(Lv20~40)で開放。チーム編成が炎と雷の2色のみであるときに起動する。
過負荷反応に巻き込んだ敵の炎&雷元素耐性を-40%する(持続時間6秒)。
- 天賦「迅速行軍戦略」
探索天賦。彼女がチームに編成されているとチーム全員のダッシュ時の消費スタミナが20%減少する。同じ効果を持つ他のキャラの天賦とは重複しない。
命ノ星座
第一重「戦線維持の胆力」 |
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天賦「尖兵協同戦術」が起動している時、自分以外のキャラが過負荷反応を起こすとそのキャラの元素エネルギーが6回復する(クールタイム10秒)。 |
第二重「誘導殉爆の狙撃」 |
元素スキルの長押し攻撃が命中すると2発の爆弾に分裂し、それぞれ攻撃力120%分の炎元素の追撃を発生させる(クールタイム10秒)。 |
第三重「熟練装弾の技術」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「多重連射の秘訣」 |
元素爆発発動後、元素スキルの長押し攻撃にクールタイムが発生しなくなる(6秒経過するか2回発動させるまで有効)。 |
第五重「火力増幅の毀傷」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「罪過終止の追補」 |
元素スキルによる回復を受けてから8秒間、そのキャラの炎&雷元素ダメージ+20%(最大3層、持続時間は層ごとに個別で計算する)。また、元素スキルの回復効果終了時、チーム全員のHPを自身の最大HPの10%分回復する。 |
完凸が極めて強力。ただでさえ攻撃力バフの乗る元素スキルに、さらに元素ダメージバフを追加できる。
また四凸すれば元素爆発の後、本来15秒に一回のスキル狙撃を三連発できるようになり、使い勝手やガンナーとしての爽快感が格段に高まる。
装備・編成について
ここまでの説明からも分かるように実質、炎・雷の二色チーム専用キャラとなっている。
幸いというべきか、初実装のVer4.3後半では★5は雷電将軍と宵宮の二種類復刻、★4はシュヴルーズ本人を除けば九条裟羅とベネットと過負荷スターターセットのようなラインナップであった。
天賦をフルに活かす場合自身の火力を捨てるキャラであるため、攻撃力や元素チャージ効率は必須ではなく、とにかくHPだけ積み増しする装備育成で良い(目安は天賦の参照上限である40000)。
サポーターとして育成の必要な天賦も元素スキルのみ(バッファーに徹するならこれすら必要無い)と、性能だけでなく育成のコスパまで申し分無い。
- 武器
上述の通りHPを積み増し出来る武器がいいため、祈願(ガチャ)のハズレとして排出される★3「黒纓槍」か、フォンテーヌの鍛造★4「正義の報酬」などが通常としてはオススメ。
特にVer4.5のイベント武器「砂中の賢者達の問答」は持っていれば最適解で、少量でも自力で回復を行えば元素エネルギーを盛れる効果が噛み合っている。
★5「護摩の杖」を持たせればサブアタッカーとしての火力も十全に確保できるが、入手コスト的にもアタッカーに持たせたほうがよほど建設的ではある。
- 聖遺物
バッファーとしての能力を盛る構成が最適解となる。
ひとまず使い物にするなら、とにかくHPを積み増しでき厳選難度も低い「千岩牢固」と「花海甘露の光」2セットずつがオススメ。
厳選難度を気にせず効果量を求めるなら、HP回復量に応じてバフを盛れる「在りし日の歌」4セットや、元素爆発をキーに攻撃力を配る「旧貴族のしつけ」4セットが良いだろう。
- 編成
編成時の注意点として、元素スキル長押しのパーティ強化はスナップショット(発動前のステータス参照)型の元素爆発とは相性が悪い。
対象キャラは香菱、フィッシュル、北斗、リサあたりが対象となる。彼女たちの爆発を使う場合はシュヴルーズの長押しスキル→元素爆発の順に発動する必要がある。
また、過負荷は定期的に元素を付着させる場合があるが、シュヴルーズのスキルおよび爆発はその能力が無いため炎1(シュヴルーズのみ)は推奨しない。組むなら炎3・雷1か炎2・雷2、ベストなのは互いの元素共鳴が発動する2・2編成だろう。
関連イラスト
余談
- シャルロットの公式立ち絵にて台詞のみ先行登場。事件を追い捕まっていた彼女を救出し、編集長に躾けるよう苦言していた。
- 実装日(1/9)の翌日(1/10)に誕生日を迎えたため(実装キャラとしては)最速の誕生日となった。
- 待機モーションで山盛りのスナック菓子を抱えていたり、小説から影響を受けて専門用語を多用することで周囲の士気が上がると考えているなど、隊長としてのストイックさとは別にお茶目な一面も見受けられる。
- 好きな食べ物は脂質と糖質にまみれたジャンクフード。体重に跳ね返る「罪悪感の塊」と見ているが、仕事の日は効率の良いエネルギー源として、休日はメンタルリセットに一役買っている模様。特にコーンスナックと思しき菓子に至っては子供が必ずといっていいほどやる「指先にハメて食べる」をしっかりやっている。
- 苦手なものは冷たい生モノ。口に入れるものには火が通っていないと安心できない性分である模様。
- 趣味は推理小説を読む事で、新作は予約してでも購入し、推しの作者の推理小説はハードカバー(限定版)を必ず購入する。推理力と観察眼を養う教本として役に立っている他、推理小説の中で気に入った台詞は大抵家で練習して公務中で使う。
- 好きな食べ物は脂質と糖質にまみれたジャンクフード。体重に跳ね返る「罪悪感の塊」と見ているが、仕事の日は効率の良いエネルギー源として、休日はメンタルリセットに一役買っている模様。特にコーンスナックと思しき菓子に至っては子供が必ずといっていいほどやる「指先にハメて食べる」をしっかりやっている。
- 彼女の誕生日(1月10日)は、中国では中華人民警察の日であり、また中国(と日本)の緊急通報用電話番号(警察)が「110」であることに由来する。
- 彼女の扱う長銃は、神の目により威力が増すよう設計された彼女専用の特注品。その分発砲音も大きいため難聴防止のヘッドホンを首にかけている。
- 人物評などからも分かる通り、仕事においては最善の結果を出すために(無論、彼女の立場と正義が許す限りで)使えるものは何でも使う。そしてそんなスタンスの対極にあるガチガチの礼儀作法は大嫌いであり、そんな事に時間を割くくらいなら張り込みをしている方がマシと語っている。
- この為、私怨による殺人は許容しない一方、不埒な者が痛い目に会う位はヨシと思っており、千織の伝説任務など正邪がハッキリした乱闘騒ぎは、故意に見逃し注意だけに留める事もしばしば。
- 大マハマトラに並ぶ尋問のスペシャリストでもあり、彼女が取り調べを担当すると大抵1分で自白するとの事。情報や証拠を集めて逮捕するタイプなので、人道にもとる手段では無いと思われるが…。
- 厳格で誠実な特巡隊の父を持つが、その父が「正義を貫くために罪を犯し、収監された」ことで、残された母とともに地下の貧民街・サーンドル河に流れ着き半生を過ごした経緯を持つ。このため「熱い正義の心」と「日陰者の流儀」の両方を知っており、理想と現実の落差を痛感しつつも、歩みを止めればその時に死ぬのだと自分に言い聞かせ、日々、正義の執行者としての在り方を模索している。
- 父の教育方針で精神鍛錬のために幼少期から水泳を習わされ、極寒であろうと父と共に泳がされた。そのため競泳は早い方で、空を飛ぶパイモンよりも速い。また特巡隊に毎朝10kmのランニングを課している。
- やり方や経歴、信念などが類似するリオセスリとは懇意にしており、逮捕した罪人の所業や態度次第で、メロピデ要塞収監後も罪人それぞれに「相応の立場」があてがわれるように口利きをしているようである。
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以下、Ver4.3限定イベント「薔薇と銃士」のネタバレ注意
- ver4.3期間限定イベント「薔薇と銃士」
このイベントで初登場。同シナリオの中心人物であり、実質的な彼女の伝説任務のような内容になっている。
グザヴィエが企画したがスポンサーの叛意でおじゃんになりかけた小説原作の映影(映画)「二銃士」の撮影に千織のツテで協力。早々に神里綾人の提案で、神里綾華とのダブル主演まで務める事になった。
その傍ら、直前に発生していた「二銃士」の復讐劇になぞらえた殺人事件も、旅人と一緒に追いかけていく。
捜査の半ばで、シロと思っていた原作者が自首するという事態に直面するが、これまでの証拠と違和感から実行犯は別にいる事を看破。
上記スポンサーは昔、ある女性との不倫で自らの地位が脅かされる事を恐れ、その女性を秘密裏に殺させていた。だが彼女が産んだ子供二人は逃げおおせており、大人になった両者が一連の悪事と自分達の悲願をなぞり描いたのが「二銃士」であった。
この"都合の悪い作品"の頓挫を試むスポンサーが、焦って直接妨害に来る事を見越したシュヴルーズは、宵宮や旅人達に一芝居うって貰い、逆に過去の罪を自白させる事に成功。
同時にスタッフに扮して彼を殺す機をうかがっていた"もう一人の銃士"も、警察として小説の様な"殺人による復讐"を遂げさせてやる訳にはいかないと押さえた。
「罪人たち」の逮捕後、彼女は「正義のヒーロー」でありたいと願いながらも法の限界に苦悩する本心と、それでも進み続ける意志を旅人に打ち明ける。
そして彼女は後にメロピデ要塞に挨拶に訪れ、せめて要塞内では二人が報われるよう便宜を図る形で、自分なりの「正義」の筋を通したのだった。