概要
個人で使用できる銃のうち、拳銃より大きなもの。
一般的にライフル銃のように長い銃身と銃床を備えた銃を呼ぶが、散弾銃のような滑腔銃身のものも小銃に含まれ、かなり広い意味を持つ。また、連射(フルオート射撃)できる銃は本来含まず、機関銃や短機関銃は含まない。(※)
自動小銃はボルトアクションライフル等と違い、自動で薬莢を排出し、次弾が自動装填される機構(自動排莢・自動装填)を持つ銃を指す。また、アサルトライフルは小銃よりも小型の弾薬を使用し、単射だけでなくフルオート連射も可能なものを指し、突撃銃と呼ばれる。
小銃と名の付くものとしては我が国の64式小銃、89式小銃、ドイツのG3(Gewehr3、3号小銃)、G36(Gewehr36、36号小銃)等が有名である。
(※)これは、機関銃がもともと個人運用できる火器ではなかったことと、短機関銃がそれを小型化したものであるため。正確には連射機構が判断基準ではないが、このように判断する。
また、アサルトライフルだけでなくフルオート機構を備えたバトルライフルも「自動小銃」の範疇に入るが、運用方法などが異なるために区別されることも多い。
ボルトアクション式小銃
第二次世界大戦時、ボルトアクション式小銃は十分成熟した火器であり、各国は20世紀初頭に制式化された小銃に細かな改良を施しながら主力装備として扱っている。
ドイツ・ソ連・イギリス・イタリア・フランスでは一貫してボルトアクション式が主力である。ドイツとソ連も半自動小銃を開発・配備したが、ソ連のトカレフSVTは欠陥が多く、ドイツのG43は数が揃わなかった。両国とも穴埋めのため大量の短機関銃を配備した。
前線の兵士に自動小銃を大量に供給し続けることができたのは、富める国アメリカのみであった。ただし、太平洋戦争初期(1942年初頭)の戦いではM1ガーランドの配備遅延によりボルトアクション式のスプリングフィールドM1903がアメリカ極東陸軍の主力小銃であった。
主な小銃
プロイセン王国・ドイツ
ロシア・ソビエト
アメリカ
日本
イギリス
イタリア
フランス
清・中華民国
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