概要
名前の由来は、設計者のジェームス・パリス・リー(スコットランド系アメリカ人)と、エンフィールド王立小火器工廠から。
1895年、最初のモデル「マガジン・リー・エンフィールド(MLE)」が誕生し、多くの改良が行なわれた。
1907年1月26日、生産性を上げた「Mk.Ⅲ」が採用され、1914年からの第一次世界大戦で使用された。他国の制式小銃よりボルトアクションの動作が短く、より早い連射ができた。当時はまだ一般的ではなかった着脱可能なボックス・マガジンを採用し、10発を装填できた。
1939年、「Mk.Ⅲ」の生産工程の簡略化と命中精度の向上を図った「No.4 Mk.1」が採用され、第二次世界大戦で使用された。フランスでの敗北やバトル・オブ・ブリテンなどで大量生産の開始は1941年からとなり、1944年に前線部隊への配備が完了してイギリス軍の標準装備となる。
大戦後、各国は次々とアサルトライフルに乗り換え、イギリス軍も「L1A1」(FAL)を採用し、リー・エンフィールドは最前線から外された。
1970年、7.62mmNATO弾用に改修されたL42A1は、1982年のフォークランド紛争などで狙撃銃として使用されたが、1984年、イギリス軍は「PMライフル」を狙撃銃「L96A1」として制式採用したため、最前線から外された。
仕様(No.4 Mk.1)
全長 | 1130mm |
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銃身長 | 635mm |
重量 | 4170g |
弾薬 | .303ブリティッシュ弾(7.7×56mmR) |
装弾数 | 10発 |