概要
正式には漢陽八八式歩槍(ハンヤンバーバーシープーチャン)。1895年に中国がドイツからライセンス契約の元生産したGew88である。最初はGew.71/84の契約を取っていたが、最新式を欲した政治家の張之洞が追加で45万マルクを支払って契約を変更したという経緯がある。
完全な劣化コピーではなく幾つかの変更点があり、最初はバレルシュラウド外径を約24mmから約16,5mmへ、フロントバンドの着剣ラグを日本式へ変更していた。
その後1904年にはバレルシュラウドそのものを省略し後のモーゼル式ライフルの物に近い木製ハンドガードを変わりに装備し、リアサイトをラダー・サイトからgew98のタジェントサイトに変更しており、これは非公式ではあるが88/04式と区別されている。
またカービン仕様もあり、これはコピー品ではなく独自の理論で短縮されていた。
中国内戦の終結まで、中華民国などの複数の派閥や組織によって使用された。その後、蒋介石歩槍ことニ四式小銃に世代交代する予定だったが、日中戦時下での採用と工業力不足で生産が進まず(それでも共産党が五五式小銃というコピー品を作って生産数を増やしていたが)かわりとしてこの銃の配備が続けられ、1944年に生産が中止、その後の朝鮮戦争やベトナム戦争で払い下げられるまで長いこと使用されていた。この事から、中国を代表する歩兵銃として都度名前が上げられている。
フィクションでの使用
ドールズフロントライン - 民間軍事会社に雇われた指揮官として、会社の備品である自身が使用する銃と同じ名を与えられたアンドロイド「人形」を指揮して災難を乗り切るシミュレーションゲーム。漢陽88式の名が与えられた人形が使用する。
性能
全長 | 1250mm |
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銃身長 | 740mm |
重量 | 4.06kg |
使用弾薬 | 8mmモーゼル弾(7.92×57mm) |
装弾数 | 5 |
口径 | 32口径 |