概要
サルヴァトーレ・カルカノが1867年に開発した紙薬莢を使用する数少ない後装単発式ボルトアクション小銃。
ドルシュ・ウント・バウムガルテン(Doersch und Baumgarten)というドライセ銃の改良型を元にしたカルカーノシステムと呼ばれるボルトアクション方式を採用している。このボルトアクション方式は旗型安全装置を備えており、堅牢で扱いやすいのが特徴。
開発予算が制限されていたため、当時イタリアが使用していたピエモンテMod.1844及びピエモンテMod.1860と言う前装式ライフルを改造する形で制作されており、大量に生産でき、なおかつ10リラと安く買えた。また、その殆どはベルギーで生産されたとされる。
当時のイタリアは統一戦争の真っ最中であり、再編成の期間だったために需要が高く、合計で30万から40万丁ほどが生産・配備された。
しかし統一戦争後は装備の一新が入りベッテルリM1870が採用された為に、すぐに一線を退くことになった。
だが、生産数が多い為にカラビニエリ、警察、予備軍に回され、ベッテルリM1870がカルカノM1891に世代交代する1890年代まで使用されていた。
フィクションでの使用
Fire&Maneuver - ヴィクトリア朝時代を舞台にした新しいターンベースストラテジーゲーム。サルデーニャ-ピエモンテの兵士が使用できる。
性能
全長 | 1268mm |
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銃身長 | 673mm |
重量 | 4.35kg |
使用弾薬 | 17.4mmミニエー弾 |
装弾数 | 単発 |
口径 | 68口径 |