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SVT

さもざりゃだなやゔぃんとふかとかれば

ソ連軍に採用された半自動小銃。一般的にはSVT-40を指し、その場合正式名称は「Самозарядная винтовка Токарева, образец 1940 года(トカレフ半自動小銃1940年型)」
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「Самозарядная винтовка Токарева」の略。СВТ(ラテン文字でSVT)。

概要編集

1920年代末、ソ連軍ではモシン・ナガン小銃を置き替えるための半自動小銃の開発を進めていた。

フョードル・トカレフ技師は試作銃の改良を重ね、1938年にモシン・ナガン小銃と実包の互換性のある半自動小銃、SVT-38が完成した。しかし、ガス圧作動方式の機関部にリム付きの実包は相性が悪く、給弾不良が続出した。軽量化により耐久性も劣っていた。

1940年、SVT-38に改良を加えたSVT-40が完成し、ソ連軍に採用された。

SVT-40は様々な問題のため代表的な小銃となることは出来なかったが十分に優れており、その内部機構はGew43を経てFALにも影響を与えていると言われる。


ドイツ軍では、ライフルSMGでソ連軍のSVTと撃ち合って圧倒された戦訓から、自軍でもGew43を採用、配備している。

また、ソ連軍の女性スナイパーリュドミラ・ミハイロヴナ・パヴリチェンコ少佐は1941年10月頃から「軽量な狙撃銃」としてSVT-40を愛用し、枢軸軍兵士309名を射殺した。


仕様編集

全長1222mm
銃身長625mm
重量3890g
弾薬7.62×54mmロシアン弾
装弾数10発
生産数211万丁

(生産数はSVT-38、40、及びAVT-40の累計)


第二次世界大戦時のソ連の小銃事情編集

1941年6月22日のバルバロッサ作戦開始までに赤軍は3割の部隊にSVT-40の配備を終えていた。正式に量産が始まらなかったGew41、同年末までごく僅かな生産しか行われていなかったM1ガーランドと比べると非常に早いペースで生産されており、いかに自動小銃(系譜としてフェドロフM1916自動小銃が上に来るためこのように記述する)を切望していたかがわかる。

当時、主な歩兵火力は機関銃が発揮しており、歩兵銃はあくまで機関銃の援護と陣地の最終的な制圧が用途で、ソ連軍より先進的な機関銃を配備したドイツ歩兵が圧倒的に優勢だった。しかし、稀に発生した歩兵銃同士の撃ち合いではドイツ側はまだ第一次世界大戦の小銃を小改良したKar98kでありSVTが圧勝したという。脇役の兵器ではあるが、性能は申し分なかったと言うことであろう。

そのため、首都にドイツ軍が迫る中、急激にSVT-40の増産が行われた。8月の時点では、主力と言われているモシン・ナガン小銃より生産量が多かった。

しかし11月には最大規模の銃器工場であった第314工場、トゥーラ造兵廠が疎開。さらに、多くの工場が疎開して火器の生産力に大きな打撃を受け、工数が少なく兵士の訓練期間も短く済むモシン・ナガン小銃の生産に注力することとなった。


1942年6月にはSVT-40の改良案として自動連射化が出され、多少の無理がある構造だったがAVT-40の生産が始まる。これは自動小銃としての能力発揮を前提としたM14とは逆に、主として単連射を行い、分隊支援火器が射撃不能になった場合などに制圧力を代替するためであり、信頼性に不安のあったDP28の穴を埋めるには十分である。

とは言え、この時点でのソ連軍にはまだ戦力に余裕は無く、転換訓練をするほど革新的な性能でも無いため限定的な配備にとどまった。


1945年初めには7.62×54mmロシアン弾を使用するSKS-45(後に7.62×39mm弾を使用するSKSカービンに発展)が採用されるも、大部分の歩兵はモシン・ナガン小銃を使用し、少数の自動小銃装備部隊にも成熟したAVT-40が配備され続けた。

SKSはSVTの問題を克服しており、終戦後の主力小銃となったが、ドイツ軍のStG44が有効性を発揮した影響で(フェドロフM1916同様の”アフタマート”である)AK-47に短期間で主力を譲り、半自動小銃は一線から退くことになった。


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自動小銃 ソ連軍

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