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ルベルM1886

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ルベルM1886(Lebel Fusil Modèle 1886)とは、フランス製のボルトアクションライフルである。軍用として世界で初めて無煙火薬の使用を前提とした設計が為されている事で有名。
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概要編集

1886年にフランスで開発された軍用ボルトアクションライフル。ルベルの名前はこの銃が使用する新型弾薬の開発者ニコラ・ ルベル中佐から来ている。

軍用として無煙火薬の弾薬を初使用し、各国を驚嘆させ、無煙火薬を普及させるに至った歴史的な銃。

特徴としては無煙火薬の初使用はもちろんのこと、チューブマガジンの構造が独特で、装弾が8発となっているが、実際は給弾機構に1発、バレル内に1発の合計10発を装填できる。

またこの後すぐ小銃弾の時代が尖頭弾となった際、この銃を使い続けるため、弾薬を「ボールD」という雷管の発火開始点を深くした弾薬に改良したのも特徴といえる。


開発の発端は1885年頃から始まったとされる新型小銃開発計画から始まり、まず先に無煙火薬を使用した新型弾薬が制作された。

1884年に開発された「プードルB」と呼ばれる無煙火薬は黒色火薬の約3倍の威力があり、燃えカスほとんど残らず、また黒色火薬と比べて白煙が大幅に少ないという革新と呼べる代物だった。

このおかげで弾丸を小さくすることが出来、銃の設計が大幅に見直される要因となった。

そのため使用する銃を作るに辺り、清仏戦争で興味を持ったアメリカのレミントン・リーやちょうどオーストリアでプロトタイプが開発されたマンリッヒャーM1886などを試してみたが、どれも納得行く成果は得られず、新たに新規設計する事になった。しかも1年以内に。


この無茶な計画を押し付けられたのはトラモンド将軍という人物で、彼はグラース銃を作ったバジーレ・グラース大佐を含めた幾つかの技術者と共同で、上記のテストされた2つの銃や既存の自国製小銃、スイスのベッテルリM1869/81などを参考に開発時間を短縮してみせた。

この事からニコラ・ ルベル中佐は自分の功績ではなくトラモンド将軍とグラース大佐こそが最たる功労者だと主張したが、無煙火薬の驚嘆が凄かった事から今日まで「ルベル小銃」と呼ばれている。


装弾数は多いもののチューブマガジンの為、クリップが使えないことから装填に時間がかかり直ぐに旧式となったが、耐久性が高く戦闘能力は遜色なかったため採用され続け、第二次世界大戦直前まで現役だった。


主なバリエーション、派生型編集

M1866/93

Mle1893とも呼ばれる。薬莢破損による高圧ガス流出対策のため、ファイアリングピン、マズルバンド、ボルトヘッドに改良を加えたモデル。


M1886/93/R35

93のカービンモデル。バレルが半分以下の17.7インチに短縮されており、その為、装弾数が3発に減少している。約5万丁生産された。


Mle1886 M27

1927年に開発された改良モデル。Mle1924という新型機関銃をテストした際に新しい弾薬の必要性を感じたフランスが1929C弾(後の7.5mmMAS弾)を開発した際に、規格共通化の為に開発された。約 1,200丁が生産されたものの、費用が高く性能も旧式のため、暫く大きな戦争が起きてなかったことも合わせて新型小銃の開発に着手する事になり、採用が見送られた。


RSC1917

1916年5月に開発されたルベルを半自動小銃に再設計したモデル。1913年に軍内で半自動小銃がソレまでの主力小銃を代替することが決まり、開発された。1,013丁生産されたうち300丁が実地試験に回されたが、先進的ではあったものの塹壕戦には不向きな構造で、採用を見送られた。


ルベル・アフリカン

第二次世界大戦前の数年間、マニュフランス社が製造していた大型狩猟用の改良モデル。M1866/93より短い銃身、下向きのボルトハンドル、よりスリムで仕上げの良いストックが特徴。


フィクションでの使用編集

BF1 - 第一次世界大戦を題材にしたPvPメインのFPS。偵察兵のメインアームとして使用可能。


ハムナプトラ - 冒険活劇映画の金字塔。1作目で外人部隊が、2作目でオカルト集団が使用する。


性能編集

全長1300mm
銃身長800mm
重量4.18kg
使用弾薬8mmルベル弾(8×50mmR)
装弾数8
口径32口径

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