ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

クロパチェック銃

くろぱちぇっくじゅう

クロパチェック銃とは、オーストリア=ハンガリー二重帝国製のボルトアクションライフルである。
目次 [非表示]

概要編集

1874年に、アルフレート・フォン・クロパチェックが開発した黒色火薬のボルトアクションライフル。

1869年にフェルディナント・フリューヴィルトによって開発されたFruwith Systemと呼ばれる構造を改良して制作された。変更点は、より強力なカートリッジのガス圧に耐えることができる銃尾、操作しやすい翼型安全装置、およびフィーダーデバイスの簡素化など。

特徴として、セルフタイタニングロータリーローブブリーチと呼ばれる構造となっており、スイッチでニッケルメッキ鋼製チューブラーマガジンからの弾薬供給をカット・閉鎖し、圧力を上げることが出来る。

またこの構造は高い強度を誇り、無煙火薬に対応出来る程だった事から、ルベル村田銃Gew71などの参考になったと言われる。


この銃は最初、二重帝国軍に売り込むためにヨーゼフ・ヴェルンドルと協力して製造され、技術行政軍事委員会の試験に出されたものの、同年には既に正式採用銃が内定しており、正式採用はされなかった。しかし、海軍と憲兵隊の目に止まり、M1881として憲兵隊では合計で14,979丁ほど、海軍では試験のために合計で約500丁ほどが調達された。海軍では試験の後、何丁かは不明だが魚雷艇の兵士が使用した。


その後、コスト削減を求めていたフランス軍の目に止まり仮採用、海軍向けにステアー社が製造委託され、その後、シャテルロー兵器工場で小改良を施した物が制作され本格的に採用された。

その他、ワッスル帝国やポルトガルに導入された事も確認されており、使用期間は短いがひっそりと歴史を支えた偉大なライフルである。


主なバリエーション、派生型編集

Gendarmerie Repetier-Karabiner M1881

憲兵隊や海軍に採用されたカービンモデル。長さ以外の違いとしてはマガジンの容量が6発と少ないこと、銃身の取り付け部が変更されていること、銃剣のパターンと下向きに曲げられたボルトなど。


Torpedo Boats Gewehr M1893

魚雷艇の兵士向けに小改良を施したモデル。


Mle1878

フランス軍に委託されてステアー社で製造されたモデル。


Mle1884

Mle1878を元にシャテルロー兵器工場が制作した改良モデル。11mmグラース弾(11×59mmR)を使用する。その他、M1874 銃剣の柄頭を取り付けられるように、チューブマガジンと銃身の間でラグが内側に湾曲している。


Mle1874/84

既存のM1874を買い上げて、もしくはMle1878をMle1884の仕様にした改造モデル。


Espingarda de Infantaria m/1886

ポルトガルで採用されたモデル。88年に財務省警備隊、89年に植民地兵、91年に砲兵向けに小改良モデルが制作された。


性能編集

全長1280mm
銃身長806mm
重量4.35kg
使用弾薬11mm M.77弾(11×58mmR)
装弾数8
口径44口径

関連記事

親記事

小銃 しょうじゅう

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました