燭火を携えた影の狩人。「最強」を冠する、その決闘代理人の名を知らぬ者はいない。
概要
オープンワールドRPG「原神」の登場キャラクター。
名前 | クロリンデ(英:Clorinde/中:克洛琳德) |
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レアリティ | ☆5(限定) |
所属 | フォンテーヌ / フォンテーヌ廷・法廷 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 片手剣 |
神の目(元素/アルケー属性) | 雷/ウーシア |
誕生日 | 9月20日 |
命ノ星座 | レイピア座 |
オリジナル料理 | 狩りの収穫(鴨胸肉のオレンジソースソテー) |
CV | 石川由依 |
「…一言アドバイスさせてもらうよ。君が悪事を働いたという動かぬ証拠がある。反論の余地はないだろう。名声を守りたければ、まず罪を償って、それから善行を重ねることだ…。決闘で乗り切ろうなどと小賢しいマネはよせ。なにせ相手はあのクロリンデだ!ルキナの泉に誓って言うが…、彼女と決闘すれば、罪を認める気力さえ残らないぞ!」
――ある決闘の前夜、容疑を否認した大商人の元に届いた手紙
人物
拳銃と片手剣を携えし、冷静沈着な振る舞いを崩さない役人の黒髪女性。
フォンテーヌでは被告人が告発内容に不服をもった際、命と誇りをかけて告発取り下げの決闘を挑むことが出来るシステムがあり、その相手をするのが精鋭揃いな「決闘代理人」。
クロリンデはその中でも最強の決闘代理人、もしくは常勝不敗のクロリンデと呼ばれ、あの戦闘狂で知られるファデュイ執行官・タルタリヤからも真っ向勝負を熱望されているほど。
その戦闘能力・真面目さ・忠義を買われ要人警護を務める事も多く、劇中では水神フリーナの護衛を勤めていた。
一方、彼女は闇に紛れてフォンテーヌの平穏を脅かす者を狩る「ファントムハンター」というもう一つの肩書きを持ち、独自の戦闘技法はこれを源流とする。
かつて古代レムリアの災厄の後始末を担った狩人達を始祖とし、技術の習得さえ出来れば誰でも名乗りを許されるこの一派だが、「その名を知られる事無かれ」という信念と共に活動してきたため殆どの民は存在すら知らず、当然彼女のもう一つの顔を知る者も少ない。
能力と戦術
Ver4.7前半の期間限定祈願「夜を穿つ流霆」(ピックアップガチャ)からという、フォンテーヌ初期組の中では最も長い間をおいて実装。
スキルで強化した片手剣と拳銃を駆使する原神屈指のスピードアタッカー。自身に付与する「命の契約」の量に応じて、剣主体か銃主体かを代わる代わる柔軟に切り替えていく。
天賦
- 通常攻撃「影追いの誓い」
最大5段の針のように鋭い斬撃。
重撃では、前方へ扇状の制圧射撃を放つ。
- 元素スキル「夜狩の巡回」
「射撃準備!」
7.5秒間固有強化である「夜巡り」状態に入り、通常攻撃が雷元素の銃射撃「駆猟」に、元素スキルが雷元素の突進剣撃「穿夜」に変化し、いずれも通常攻撃ダメージと見なされる。
銃の攻撃である「駆猟」は、命の契約の所持量がHP上限の100%より"少ない時"敵を貫通する上ダメージも強化され、撃つ度にクロリンデへ命の契約を加算する。
剣の攻撃である「穿夜」は、命の契約の所持量がHP上限の100%より"多い時"攻撃範囲が広がりダメージも強化され、同時に命の契約をクリアし量に応じたHPを回復する。
この為、考えなしに銃だけ撃ち続けていると即座に弱体化し、逸って剣撃を先に放つと威力も回復量もしょっぱくなってしまうが、逆に双方を適切なサイクルで使えば常に最大火力を維持できる。
大体強化射撃を3発撃つと命の契約が貯まる為、それで強化された剣撃をかますと同時に命の契約をクリア、の繰り返しが基本となる。
また「夜巡り」状態の時「穿夜」による自己回復以外の回復を受けると、一定分命の契約が増えるという従来とは逆の仕様に変化する。ヒーラーと組み合わせる場合、命の契約の消費ペースより加算量が上回る為、「穿夜」を連発した剣寄りのスタイルになるだろう。
加えて天賦「夜を裂く紫焔」解放後、味方が雷元素関連の元素反応を起こすと、15秒間クロリンデの攻撃力20%〜60%分、自身の通常攻撃と元素爆発の雷元素ダメージをアップする(最大3層、1800まで)。
本人の手数自体が凄まじいので、別元素の付着要因が一人いれば容易に最大効果を引き出せる。
強化中スキルコマンドの「穿夜」は何度でも連発出来るが、スキル自体のクールタイムは16秒であり、実質的に8.5秒もの空白時間が出来てしまうのが最大のネック。パーティ全体や雷怒4セット効果などを活かし、上手いことカバーする事が求められる。
- 元素爆発「消えゆく残光」
「悪を見極め、影を狩り尽くす!」
周囲広域に電光石火の多段攻撃で雷範囲ダメージを与え、同時に大量の命の契約を保有する。
「夜巡り」状態と併用して使うようデザインされた元素爆発で、純威力や攻撃範囲も優秀なので、強化が切れた後の繋ぎとして使うのもアリ。
命の契約は交代で消えない為、次の「夜巡り」発動と同時に即強化斬撃を放ち、迅速にダメージを稼ぎつつHP回復も狙える。
- 天賦「契約の報奨」
保持する命の契約の量がHP上限の100%以上=「穿夜」強化状態の時、命の契約を増減させると、15秒間会心率が10%アップする(最大2層)。
加えて開放後は「夜巡り」状態にある時、回復による命の契約変換量も100%となる。
- 天賦「夜巡の収穫」
探索天賦。ミニマップで付近のフォンテーヌの特産品の位置を表示する。
リネと同効果であり、未だ探索が終わっていない旅人には重宝する。
命ノ星座
第一重「ここより、燭影の帷を通る」 |
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夜巡り状態中、強化通常攻撃が敵に命中した時、敵の近くに「夜巡りの影」を召喚して連携攻撃を2回行い、それぞれクロリンデの攻撃力30%に相当する雷元素ダメージを与える(1.2秒毎に1回発動、通常攻撃扱い)。 |
第二重「ここより、永夜の危険に迫る」 |
「夜を裂く紫焔」の強化倍率が、攻撃力の30%〜90%にアップする(最大3層、2700まで。3層の時、クロリンデの中断耐性がアップする) |
第三重「白昼の誓いを忘れるな」 |
元素スキルのスキルLv.+3。最大Lv.15まで |
第四重「涙と命、仁愛を心に刻め」 |
保有している命の契約1%につき、元素爆発のダメージ+2%(最大200%まで) |
第五重「やがて夜明けは訪れる」 |
元素爆発のスキルLv.+3。最大Lv.15まで |
第六重「ゆえに―希望を捨ててはならない」 |
スキル発動後の12秒間、クロリンデの会心率+10%、会心ダメージ+70%。また、夜巡り状態中、被弾直前か穿夜を繰り出した際、「明燭の影」が追撃を行い、攻撃力200%分の雷元素通常攻撃ダメージを与える。明燭の影は1秒に1回召喚でき、上限の6回召喚するまでクロリンデの受けるダメージを80%カットし、中断耐性もアップさせる。 |
装備・編成について
モチーフ武器である★5「赦罪」は命の契約の増加時に与えるダメージが上昇する。
他には会心率および通常攻撃が強化される「波乱月白経津」や会心ダメージと元素ダメージが強化される「霧切の廻光」。★4は紀行の「黒剣」や鍛造「海淵のフィナーレ」、それも無いなら★3「黎明の神剣」で。
ちなみにゲーム内ムービーやPVで装備している鍛造「鉄蜂の刺し」はサブ効果が元素熟知であり、与えるダメージを上げたい彼女とは嚙み合わない。同じ鍛造なら「フィナーレ」の方が良い。
聖遺物は「詣律奇想の断章」が頭ひとつ抜きんでており、命の契約を扱う彼女にとっては相性が良い。逆に彼女以外に最適なのはアルレッキーノだけで、もうひとつの「遂げられなかった想い」も実質エミリエ専用という厳選流用のし辛さが欠点。
加えてこれらをドロップする秘境の地脈異常は「命の契約」が重要になってくるので、地脈異常を発動させない前提か、育成途中のクロリンデかアルレッキーノを編成するしか無い。
それ以外なら雷元素の反応でスキルのクールタイムが短縮する「雷のような怒り」や入手性の高い「剣闘士のフィナーレ」を。
メインステータスは砂(時計)を攻撃力、杯を雷か攻撃力、冠は会心系のどちらかを。
また、ニッチな使い方として冠を治癒量にすると元素スキル「夜狩の巡回」の「穿夜」状態での回復量が大幅に増加する。
彼女自身の火力を落とさずに治癒量を高めたいなら七七の元素スキル+固有天賦で治癒量を高めたり、ヒーラーの誰かに「愛される少女」4セット(元素スキルまたは元素爆発を発動した後、チーム全員が受ける治癒効果+20%)を装備させたり、フリーナの元素爆発でテンションを上げると治癒量がアップする。
余談
- 中世的な服装に拳銃と片手剣を携え三角帽子風な帽子を被っており、「魔物を狩る職業」であることから一部のユーザーの間ではBloodBorneの狩人と呼ぶ声がある。ただし向こうは仕掛け武器をメインに扱い、銃はパリィ等の補助として用いるため、両者の戦闘スタイルは大きく異なる。
- 服装からもある部分が強調されているのがわかるが、ムービーをよく見ると、どこがとは言わないが服のボタンがはじけそうになっている。
- 好きな食べ物は新鮮な肉を使った料理。特に捕りたての獲物を塩で味付けし、酸味のある果実と共に食べるのがたまらない模様。
- 嫌いな食べ物は魚介類。骨が多いことや生臭い風味が苦手らしく、幼少期にそれらを散々味わった事も影響している。
- 決闘代理人は中世ヨーロッパに実在した職業である。こちらは「代理決闘士」とも訳される。
- 中世ヨーロッパにおいては裁判の結果を被告・原告同士の決闘に委ねる「決闘裁判」が制度として存在しており、また病気や怪我、高齢、障害など決闘において不利となる物を抱えていた者は代理人を立てる事が可能だった。
- そうした者達の為に活躍した職業が決闘代理人で、文字通り依頼人に代わって決闘を行う事を生業としていた者達であった。とはいえ、時代が下るにつれて裁判で合理性が重視され始めると、決闘裁判そのものが廃れていき、それと共に決闘代理人もその姿を消していった。
- 個人的な趣味は幼少の頃から嗜んでいる狩猟と、テーブルトークシアター、つまり我々で言うところのTRPGで、PLとしてもGMとしても経験豊富な玄人プレイヤーである。
- PLとしてプレイする際は、法廷に携わるキャラクターをプレイすることは避けている模様。
- 声を担当する石川女史は、同社作である崩壊スターレイルの女主人公の声を務めている。はっちゃけ気味な向こうとの温度差に感嘆したファンも多数。
- 編成面で味方の攻撃速度上昇バフを持つキャラと合わせてスキルを使うと、元々ずば抜けた攻撃スピードが音を置き去りにするような異次元の挙動に達する。
- バグなどでは一切ないが、凄まじい速度でHPが乱高下し、熟練のユーザーですらまずついていけないので、面白編成程度にとどめておこう。
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==ここより先、魔神任務第四章のネタバレ注意==
ストーリーにおいて(ネタバレ注意)
- 魔神任務第四章第一、二幕
国境まで旅人を見に来た水神フリーナ、…の護衛として同行したのが初登場で、勝手解らず本気でフリーナに反撃しようとした旅人を威圧した。
その後30機以上もの警備ロボに襲われているナヴィアと旅人のピンチに突然助太刀し、彼女と共闘して全てを撃破。
この際に流れたムービーでは、ガトリングガンの乱射を自分に当たる銃弾だけ見切り弾く、元素力や武器を使わず体術だけで敵を戦闘不能に追いやる、稲妻の様に敵の大群を切り抜ける、乱射された銃弾を狙い撃ち爆風でまとめて破壊する…といった数々の驚異的なアクションを見せており、ナヴィアと違いこれだけの戦闘を行いながら息一つ乱れた様子もなかった。
その後、ナヴィアの父親であるカーレスを「決闘」で手にかけた張本人であることが判明。カーレスは「決闘」の直前にナヴィアの事をクロリンデに託しており、決闘後は彼女の事を気にかけ続けていた。しかしこれが原因でナヴィアからは憎悪を向けられつつ、自身の内には罪悪感を抱える事態ともなっていた。
後にナヴィアが自ら動き出すまでカーレスが伏せ続けてきた「真意」と、クロリンデから見たカーレスの「覚悟」が法廷で開示される時、それは事件の黒幕を追い詰める決め手の一つになると同時に、その後の二人のわだかまりをほどくきっかけへと変わっていく事になる。
- 魔神任務第四章第四幕
大事の気配を予感したリオセスリから依頼を受け、海底のメロピデ要塞へと出張。唐突な登場に旅人とパイモンを驚かせる。
彼女を呼んだリオセスリの予感は的中し、「原始胎海の水」により事故死しかけていたフレミネの救出に成功した。
翌朝、メロピデ要塞の下層部に存在する「原始胎海の水」を抑えていた弁が決壊。フォンテーヌ全体に危機が迫る事態となったが、彼女とリオセスリは辛うじて水中防衛ラインの構築に成功。その後、その場にいた旅人とパイモンにヌヴィレットへの要請を依頼し、2人はヌヴィレットが到着するまでの間、水中防衛ラインの維持に努めることとなる。
なお、このシーンは非常にカッコいい場面ではあるのだが、一部の旅人からは雷元素の白兵戦でどうやって洪水を食い止めていたのかと突っ込まれている。
…リオセスリにバフを提供していたのだろうか?