話術に長け、優れた表現力を持つフォンテーヌの名高い魔術師。巧妙な手品と言葉で観客たちの心を動かす。
概要
名前 | リネ(英:Lyney/中:林尼) |
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レアリティ | ☆5 |
所属 | フォンテーヌ/ブーフ・ド・エテの館 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 弓 |
神の目(元素/アルケー属性) | 炎/プネウマ |
誕生日 | 2/2 |
命ノ星座 | 黒斑猫座 |
オリジナル料理 | キューブトリック(パート・ドゥ・フリュイ) |
家族 | リネット (実妹)、フレミネ (義弟) |
CV | 下野紘 |
「大魔術師を前にして、まだよそ見する余裕なんてあるのかい?そんなんじゃ、最高の瞬間を見逃しちゃうよ!」
人物
アシストにして妹のリネットと共にフォンテーヌで活動しているマジシャンの少年で、国内ではかなりの人気を博している模様。
誰に対しても無表情でそっけないリネットとは対照的に、常に明るくハイテンションでエンターテイナー精神に溢れた、社交性の塊のような人物。
稀代の手品師にして良き兄である彼は、仕草や言葉一つ一つで人々を心から喜ばせるだけでなく、有名になった後も現状に甘んじず常に新鮮さを求め、自分のスキルを磨き続けている。
観客たちはこの向上心を、貧民から成り上がった出自故のハングリー精神ではないかと推測しているが、実際はパフォーマーとして常々完全燃焼したいだけという真摯さから。それゆえ彼の舞台では決して同じ演目を繰り返し上演することはなく、観客はその素晴らしい腕前と、それが二度と見られない残念さに嘆息するという。
そして舞台上に限らぬ個人としても気さくな彼と、いつの間にか心の通じ合った親友になっていたとしても驚くことはない。なぜなら魔術師は、心を盗むプロなのだから。
能力と戦術
期間限定祈願(ピックアップガチャ)「光と影のトリック」で追加(原神ではPU限定★5キャラの「恒常落ち」は原則無いため、期間が終わると復刻が来ない限りは入手不可)。
自らのHPを頻繁に増減させながら追撃をばら撒き威力強化を積む、炎元素チーム特化型メインアタッカー。
最大火力を出すために「炎元素使い3人+他元素使い1人」のいわゆる「モノパイロ編成」を強制する代わり、その火力強化量は他の追随を許さない。
また、これまでの自傷型キャラクターに比べると増減値は随分穏やかで、装備や聖遺物の効果を誘発するメリットとしての側面が大きい。
天賦
- 通常攻撃「フォース・カード」
最大4段。弓は一段目と二段目の初動にしか使わず、大半の攻撃をカード投げで行う。
重撃ではチャージの時間により異なる効果が発動する。
・1段チャージ:炎元素が集まった矢を放ち、炎元素ダメージを与える。
・2段チャージ:プロップアローを放ち、炎元素ダメージを与え、命中後に「ファニーキャット・ハット」を1個召喚する。
プロップアローを発射する時、リネのHPが60%を超えている場合、リネは一定のHPを消費して「プロップ残数」を1層獲得する、最大5層まで。戦闘状態が解除されてから30秒後、該当効果はクリアされる。
この方式によるHP消費によって、リネの残りHPが60%を下回ることはない。
また、一定のクールタイムを持つが、プロップアロー着弾時に「霊息の棘」が降り、プネウマ属性を帯びた炎元素ダメージを追加で与える。
ファニーキャット・ハット
周囲の敵を挑発し、攻撃を引き付ける。各敵は5秒毎に一度だけ、ファニーキャット・ハットに挑発される。
耐久度はリネのHP上限によって決まり、破壊された時か継続時間終了後、周囲の敵1体に向かってクラッカーバレットを放ち、炎元素ダメージを与える。
ファニーキャット・ハットは同時に最大1個まで存在可能。
また、キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「息を吞むパフォーマンス」が開放されると、HPを消費して呼び出されたファニーキャット・ハットのダメージに攻撃力の80%のボーナスが乗り、命中時に自身の元素エネルギーを3回復するようになる。
- 元素スキル「ビウィルダー・ライト」
「ちょっとしたトリックさ」
リネがハットを振り回し、サプライズクラッカーを炸裂させる。
発動時、獲得済みの「プロップ残数」をクリアし、前方の敵に炎元素範囲ダメージを与える。クリアした層数によって、与えるダメージがアップする。さらに、リネのHP上限を基に本人のHPを回復する。
フィールド上にリネが創造したファニーキャット・ハットが存在している場合、クラッカーはそれを激しく爆発させ、クラッカーバレットのダメージに相当する炎元素範囲ダメージを与える。
この方式で起爆させたファニーキャット・ハットによるダメージは重撃ダメージとみなされる。
- 元素爆発「大魔術・ミラクルパレード」
「イッツ・ショータイム!」
リネがマジックを披露し、素早く移動する「ファニーハット・キャット」と化す(曰く「これは「ファニーキャット・ハット」じゃなくて、別々の舞台道具だから注意してね!」)。
この状態が敵に接近する時、周囲の敵に向かって炎を降らせ、敵1体につき炎元素ダメージを最大1回与える。継続時間終了時、元に戻ると共に鮮やかなクラッカーを炸裂させ、炎元素範囲ダメージを与える。
さらにファニーキャット・ハットを1個召喚し、「プロップ残数」を1層獲得する。「ファニーハット・キャット」は手動で解除が可能。
- 天賦「フィナーレの喝采」
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開放。炎元素付着状態の敵に与える自身のダメージが+60%される。チーム内に自分以外の炎元素使いが一人いるごとにこの効果は+20%される(最大2人分/合計+100%まで)。
「モノパイロで使ってください」と言わんばかりの、編成の拘束力も強化倍率も激高の天賦。
- 天賦「鋭い観察術」
探索天賦。最も近いフォンテーヌ地域の特産品の位置をミニマップに表示する。
他地域の特産品サーチャー同様に育成素材集めに非常に有用だが、高さまでは表示しきれない都合、水中探索では最後の一手は自分の目をアテにする必要があるため過信は禁物。
Ver5.0からは基本システムとして特産品の追跡機能が実装されるが、あちらは群生エリアおよびそのエリア内での取り残しが無いかを表示するまでに留まるので、より具体的な位置情報が欲しい、追跡対象外の場所も1つ残らず取り尽くしたい等の場合は変わらず有用性を発揮する。
命ノ星座
第一重「奇想天外の芸当」 |
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ファニーキャット・ハットが同時に最大2個まで存在可能になる。また、15秒に1回、プロップアロー命中時のファニーキャット・ハットの召喚数および「プロップ残数」の積層が2個になる。 |
第二重「巧言令色の誘引」 |
自身が2秒フィールドにいるごとに会心ダメージ+20%(最大3層/退場時に全解除) |
第三重「玄妙敏速の手品」 |
通常攻撃の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「熟知熟練の方策」 |
自身の重撃による炎元素攻撃が命中してから6秒間、対象の炎元素耐性-20%。 |
第五重「隠密強襲の通則」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「本心相違の微笑」 |
プロップアロー発射時、「クラッカーバレット・重奏」を1発放ち、クラッカーバレットの80%分のダメージを与える。このダメージは重撃ダメージと見なされる。 |
モノパイロ運用かつ自身が出突っ張りになることが前提条件になるが、全ての凸が馬鹿げた強さを誇る。
そして地味に3凸の「通常攻撃」強化は前代未聞の効果だったりする。
装備・編成について
- 武器
PVでも使用している、同時実装される★5弓「始まりの大魔術」と相性が良い(所謂モチーフ武器)。重撃ダメージを強化しつつ、(自身を含めた)パーティメンバーが自身と同じ元素なら攻撃力を、違う元素なら移動速度をアップさせる(どちらも3重まで)固有能力を持ち、リネが持った場合は「モノパイロ編成」(炎統一)でそのパワーが最大化する。
重撃を軸にし威力各種にHPが絡むため、重撃特化型の恒常★5弓「アモスの弓」やHPを強化する★5弓「若水」なども選択肢に入る。
- 聖遺物
聖遺物も2セットで通常攻撃と重撃を強化し、HP数値が変動してから5秒間会心率を高める「ファントムハンター」4セットが最適解になる。炎元素がついた敵へのダメージをアップさせ、自らの炎元素耐性を高める「烈火を渡る賢者」4セットも基本的に炎元素だけで完結する運用を求められるため好相性。
- 編成・運用
編成は「リネ、ベネット、自由枠2名」という構成が主軸になる。
ベネットがほぼ必須となっているのはリネが攻撃力依存のアタッカーであり、かつダメバフを大量に保有しているため。ベネットの元素爆発で攻撃力を上昇させれば火力が一気に跳ね上がる。
回復もあり、粒子生成も多く、完凸ベネットなら更にダメバフを付与することも可能。リネが実装されたver4.0ではベネットが配布されるイベントが実施されるため、是非とも一緒に編成しよう。
自由枠は炎元素キャラクターであればモノパイロではメイン火力となり得る香菱、防御デバフを付与できる2凸クレー、中断耐性付与が可能なディシアなどが候補に上がる。
炎元素キャラクター以外であれば火力面か耐久面を補佐し、かつ炎元素付着を剥がすリスクが少ない岩キャラか風キャラが無難。つまりダメバフを撒ける楓原万葉かカチカチになれる鍾離。特に前者はダメバフ付与のついでに(聖遺物のセット効果で)敵の元素耐性を下げることができ、所持しているなら是非とも採用したい。
なお「弓の重撃キャラ」かつ「炎付着が重要」の2点から、蒸発反応を主軸として戦う従来の炎アタッカー御用達の行秋、夜蘭とは相性が悪い。
また、レベル90時点での素のHP11,021と平均より低く、防御力に至っては538と(Ver4.0時点では)下から二番目に低い。ちなみに妹のリネットが12,397と712、弟のフレミネが12,071と708であることを考えると、兄妹たちの中で一番の紙装甲であることが分かる。
攻撃をしたらさっさと引っ込めるか、あらかじめシールドを張ってから攻撃した方が良いだろう。
余談
- 存在自体は初期PV「足跡」でシャルロットより先に公開されており、フォンテーヌ初のプレイアブルキャラクターである。
- 双子の実妹リネットとは種族が違っており、ユーザー含む初見の人物からは血縁関係を疑問視されやすいが、これは隔世遺伝で妹のみ獣人の要素が強く出たため。
- リネ自身は獣耳も尻尾もない人間であるが、実は『虹彩』は猫のようなものに近く、逆にリネットは普通の人のそれに近い。つまり隔世遺伝自体はどちらも発現している。
- ファニーキャット・ハットとファニーハット・キャットは、名前が紛らわしく非常に区別しにくいのだが、中国語では猫猫帽と帽帽猫で、読みはどちらも「マオマオマオ」。中国語圏ではスキルの口頭説明が史上最大級に難しいキャラとなる。
- 好きな食べ物はフォンテーヌ名産の魚料理。しかしショーのために欠かせない体型維持の妨げになってしまう高カロリーな揚げ物はなるべく避けるようにしている(自分一人ならどうとでもなるが、リネットを付き合わせるとそちらの調整が大変になるかららしい)。そのためフィッシュアンドチップスの揚がる良い匂いはある種の地獄であるようだ。
関連イラスト
関連タグ
リネット:実妹
フレミネ:義弟
「ここから先は物語のタネ明かしだよ。どうしても見たいというなら仕方ないけど……知ってがっかりしないでよ?」
ストーリーにおいて(ネタバレ注意)
- 魔神任務第四章第一幕
フォンテーヌに到着早々、兄妹と知り合った旅人。直後待ち伏せしていちゃもんを吹っ掛けてきた水神フリーナをマジシャンならではの機転で受け流し、旅人との距離を縮めていく。
その後旅人を招待したマジックショーの最中、事故によってアシスタントが死亡し、マジックに参加していた観客である1人の少女も失踪してしまう。
この事件がフォンテーヌで起きている「連続少女失踪事件」に関連しているとしたフリーナに兄妹は告発されて裁判にかけられる羽目となり、旅人はその弁護を引き受けた。
兄妹が犯人ではないという決定的な証拠を見つけられないまま開廷し、徐々に不利な状況となる中、フリーナは手に入れていた驚きの情報を開帳する。
リネとリネットは「壁炉の家」出身者であり、ファデュイであると。
この事実を知った旅人は一度休廷を要請し、リネに事実確認を行った。
リネはそれが事実であることを認めるものの、犯人ではないと主張。彼は移動マジックに託けて「諭示裁定カーディナル」を調査するつもりだった。つまり彼が少女を攫うことは不可能であると。
旅人はその発言を信用し弁護を続けることにしたが、この事態に至っても隠し事をしていた兄妹にかなりの不信感を抱き、以降の弁護も「真実のため」「借りを返すため」として、無実が証明された後も突き放した態度を変える事は無かった。
それでもリネは、これ以上隠し事はするまいと、「悪意や陰謀は無く、個人として接していた / 今の立場に後ろめたさはある / だからこそ大きすぎる"真実を明かすリスク"に抵抗を覚え、身分を隠すことを選んでしまった(要約)」と本心を明かし、そのうえで自分達の生い立ちを語る。
幼くして両親を亡くし路頭に迷っていたリネとリネットは、生計を立てるためにマジシャンの手口を観察することでその技を盗み、路上でショーをしていた。
そんな中ある貴族の養子になることになり、今後の生活も豊かになると安心していた。しかし実際は彼のマジシャンの腕を利用し社交界でコネを広げるための駒でしかなく、その上養父はリネットを他の貴族へ売り飛ばしていた。
その事を聞いたリネは即リネットのいる邸宅へ侵入すると、そこには貴族を始末した"召使"の姿が。彼女はリネットや他の監禁されていた少女らを解放し、リネの養父も始末すると、兄妹をお互いの利害のためとして壁炉の家に迎え入れた。
- 伝説任務・黒斑猫の章
リネのマジックショーにかち合わせるように送りつけられた、十年前に死んだはずの「一番大切なものを盗む」怪盗からの予告状。
再会早々巻き込まれた旅人はその謎を、彼の半生を知りながら追いかける事になる。
旅人も状況一件に折り合いをつけたのか、タルタリヤ同様ある程度警戒こそすれ、露骨に拒絶することは無くなっている。
結論から言ってしまえば、予告状はリネの自作自演である。
10年前に死んだ怪盗は、リネとリネットのマジックの師であった。
一緒に居た時間は精々半月程度であったが、既に「壁炉の家」に所属し技術を利用するために下手な嘘で取り入った自分たちを、隠し事を見抜きながらも真摯に師事してくれた、善性の塊のような人間であった。
リネは元々路上で行っていたマジックを見様見真似で習得しており、リネ自身は才能に溢れていたが魔術師たちの裏の苦労や練習方法は知らずにいた為、プロに師事しなければいずれ行き詰まると予見していた。
そこでマジックを教えて欲しいとある魔術師にダメ元で言ったところ、彼は練習メニューを含め持てる技術の全てを教えてくれた。今のリネがいるのは間違いなくその師のおかげである。
彼の死と怪盗の事件を聞いたときから、リネ達は彼が何者かに陥れられ怪盗に仕立て上げられたと確信し、予告状をダシに再捜査を行うことで、当時ファデュイのエージェントとして国を離れていたため手も出せなかった真相を探りつつ、真犯人を「釣り上げる」機会をうかがっていた。
闇の中で生きる事しか出来なくなった者だからこそ、自らを照らしてくれた光を忘れる事はないし、それが地に落とされた事態を見過ごす事も決して出来なかったのである。
旅人と兄妹はその思惑通りに一行を始末すべく動いた「実行犯」を逮捕することに成功し、師の名誉回復のためのマジックショーに仕込みをすることで実行犯を唆した「本物の怪盗」も炙り出し、あえて自由を保証した上で本物の怪盗から「"共犯者にして何もかもを理解しあえる無二の存在"という一番大切なもの」を予告状通りに奪ったことを宣言し、今後の人生で理解者など現れないという絶望を突きつけた。
「孤独という絶望」は、他ならぬリネ自身がその重みを知っているから言えた言葉である。慰み者にされる運命から"召使"によって救われた代わりに、一生日向を歩むことなど叶わなくなり、しかもそれを共有できるのは血を分けた家族のみ。
師の墓前で普段の社交性の仮面を外し、劇が終われば空になる劇場に例えてその苦悩を吐き出すリネに、旅人はその観客席に居ても良い、と、立場上は敵同士でもその孤独には寄り添うという言葉をかけた。
- 魔神任務第四章第三幕~第四幕
第二幕での一件で監獄「メロピデ要塞」に収監されているはずのタルタリヤが行方をくらましたため、ヌヴィレットからの依頼で要塞に潜入捜査をすることになった旅人だが、なんとリネとリネット、フレミネと獄中で再会。
彼らは"召使"から要塞最奥の「禁域」の調査任務を受け、旅人と同様に囚人として潜入捜査中だった(なお、何時でも釈放できるように色々と手は回していた模様)。
目的こそ違えど利害は一致しているため、互いに情報を共有することを決めて協力関係になるのだが、残念なことに獄長リオセスリの情報網と老獪さは、彼らが到底敵うレベルではなかった。
リネットを先に抑えられ、過去のトラウマで冷静さを失ったリネは、正面からリオセスリを倒して任務を成そうとする無茶に走るが、彼に拳一つ出させられなかった所か、逆に事故死しかけていたフレミネを助けてもらう苦い結果に終わる。
最終的には、リオセスリから禁域の情報を聞いた旅人が許可の元リネ達に情報を共有したため、一応任務自体は達成した。
- 魔神任務第四章第五幕
いつの間にか釈放されており、今回は旅人だけでなくヌヴィレット達フォンテーヌの体制側とも手を組み、フォンテーヌ滅亡の「予言」を解き明かす作戦に協力した。
総じて故郷を守りたい思いも旅人への友情も一貫してブレることはなく("召使"が彼らの意に反するような命令を出さなかったというのもあるが)、最後まで旅人たちの味方でい続けた。
余談(ネタバレ含む)
- ここまでで察しはついたかもしれないが、普段の明るさと社交性は全て周りの機嫌を伺うために経験と技術で上塗りを繰り返した嘘の仮面であり、より親しくなっていけば、本人の口から踏み込んだ内面を聞く機会が訪れるかもしれない。
- 前述のように当初は旅人の怒りと失望を買ったが、これはファデュイだったからでは無く、裁判という「情報量が命運を分ける場」でも「保身で隠し事をしたまま」旅人を矢面に立たせたため。
- リネ自身この不義理については相当悔いており、以降は彼/彼女に誠実たらんと務めているのが態度の節々から窺え、その甲斐あってか現在は本気の友人として信頼関係を築くに至り、旅人も"召使"やリネ達のため行動することまでしている。
- 「壁炉の家」出身のファデュイ構成員は、女性には「シュナイツェフナ」、男性には「シュナイツェビッチ」という姓が与えられるのだが、どうやらこの制度は"召使"が管理者を引き継いでから風化したのか、彼ら"現在の家の子供達"は名乗っている描写がない。
- 魔神任務第四章第一幕では公の場でファデュイの所属であることをバラされてしまったのだが、伝説任務を含めて以降も普通に街中で生活しており、マジシャンの仕事にも悪影響は全く見られない。
- これは先代召使の徹底した隠蔽と、当代召使の比較的穏当な方針により、現フォンテーヌはファデュイの悪評や対外的な被害が他国より少なかった為と思われる。殆どの国民にはいまいちピンとこなかったのだろう。
- リネは"召使"に恩義を感じ全面的に信用しているが、自身が後継者候補なのは「重責が過ぎる」と消極的。この事は特にリネットとフレミネには言わないように釘を刺され、本人も言うつもりはないが、以心伝心の妹にはもうとっくに筒抜けなのだろう。リネット曰く、これも極秘事項だそうだが。
- "召使"の方もリネが迷っていることは理解しており、彼女の伝説任務終盤では、リネット、フレミネを含めた三人へ今までの記憶と引き換えに足抜けできるチャンスを与えるが、リネ達はそのことに感謝しながらも"召使"への恩義に報いたいと「壁炉の家」に残ることを選び、迷いは完全に晴れていないながらも自分なりに向き合っていくことを選んだ。