概要
フロム・ソフトウェアのARPGゲーム、Bloodborneに登場する武器の総称。
右手にのみ装備可能で、プレイヤーの攻撃要素の大部分を担う。
従来のダークソウルシリーズと大きく違う点として、「仕掛け」とあるようにそれぞれに固有の変形機構が備わっているのが大きな特徴。
これにより、本作では一つの武器でも変形の前後で異なる立ち回りを可能にし、2種類のアクションを使い分けられるようになっている。
変形によって間合いを変え、対応力を高めた実用性重視のものもあれば、
より大きな獣を狩るために大型の武器を組み上げるもの、
はたまた己の人間性を保つために日常の道具に擬したもの。
さらには優美さや一撃の火力を追い求めて複雑怪奇な機構を組み込んだものなど、実用性以上に狩人たちの美学を優先した作りのものもあり、どれもがユニークな逸品。
ある武器は単純に目的のために、あるいは獣をより残虐に狩る達成感のために、また別の武器は自分が人間であることを確認するために、わざわざ複雑な機構が仕込まれている。
なお、左手武器は中〜遠距離攻撃用の「獣狩りの銃器」や灯り用の松明、緊急防御用の盾など、立ち回りを補助する武器を持つ事になる。
武器によっては変形させると両手持ちまたは二刀流になる物もあり、その場合は左手武器が使えなくなってしまう代わりに。
種類
仕掛け武器はその独特な性質上、ダークソウル等で見られた「直剣」「槍」「斧」などの武器カテゴリーが存在しない。
その代わり、それらを開発したという「工房」によって武器の性質が大別されている節があり、プレイヤーの間でもこの工房を基準に武器をジャンル分けする者が多い。
当記事でもこの「工房」に注目して、以下に各武器を紹介する。
狩人の工房
最初の狩人ゲールマンを起源とする仕込み武器の工房で、「ノコギリの狩人証」等を発行していた組織。
製作した仕掛け武器は獣に有効な「ノコギリ」の特性を持つものが多く、また変形機構は武器のリーチを伸ばし、対応力を高める事を意識している模様。
大きく分けて現在の狩人の武器、初期の古狩人に使われた試験的な武器とに分かれる。
ノコギリ鉈
“狩人が獣狩りに用いる、工房の「仕掛け武器」の1つ”
“変形前は人ならぬ獣の皮膚を裂くノコギリとして”
“変形後は遠心力を利用した長柄の鉈として、それぞれ機能する”
“刃を並べ血を削るノコギリは、特に獣狩りを象徴する武器であり”
“酷い獣化者にこそ有効であるとされていた”
最初に選べる3つの初期武器のうちの1つ。
名前の通りノコギリと鉈、2つの刃を備えた幅広の刀身を曲がった柄に取り付けたシンプルな作りの武器で、普段は鉈の刃が内側に来るよう二つ折りにして扱うノコギリとなっている。
変形すると、刃の根元にある(恐らくぜんまいバネの)仕掛けによって折り畳まれた刃が展開し、長柄の大鉈として扱うことができる。
変形前はコンパクトな攻撃モーションと獣の敵に強い「ノコギリ」の特性を持ち、変形後は長いリーチと大型の敵の弱点を攻めやすい縦振りのモーションを持つ。
とにかく扱いやすく、メイン武器・サブ武器のどちらとして使ってもほぼ困らない優等生。
コマーシャル映像やパッケージで狩人が振るうのもコレであり、「Bloodborne」を代表するシンボリックな武器とも言えるだろう。
協力NPC「連盟員 古狩人ヘンリック」も使用する。
ノコギリ槍
“狩人が獣狩りに用いる、工房の「仕掛け武器」の1つ”
“変形前は人ならぬ獣の皮膚を裂くノコギリとして”
“変形後は距離をとって戦う槍として、それぞれ機能する”
ヤーナム市街で入手、またはノコギリの狩人証を入手後購入可能。
おおむねノコギリ鉈と似た構造だが、刀身は全体にノコ歯を備えたアーミーナイフのような形状になっていて、変形後は「槍」という名に恥じない突き攻撃が使用可能。
刀身の造りから分かるように変形後もノコギリ特攻を持ち、リーチもノコギリ鉈より長めなのが特徴。ただし変形後のモーションはノコギリ鉈と大きく変わっており、それぞれに強みがあるので完全な上位互換とは言えない。
それぞれの強みを吟味して使い分けよう。
敵対NPC「デュラの盟友」も使用する。
獣狩りの曲刀
“古い狩人の用いた「仕掛け武器」”
“曲がった刀身の内側にも、追加の刃が仕込まれ”
“変形前は、長柄の曲刀として縦横に振るう事ができる”
“また変形により刃を畳み、短い連撃を叩きこむ”
“柔軟な戦術を可能とする「仕掛け武器」であったが”
“やがてノコギリなど、より獣向けの武器に取って代わられた”
前述のノコギリ鉈やノコギリ槍の前身となる、古狩人の武器。DLCエリア「狩人の悪夢」で入手可能。
こちらも大まかな構造は同じだが、「曲刀」の名の通り、刀身は大きな鉤爪を思わせる両刃の湾刀になっている。またノコギリ鉈達とは逆に「通常は柄を伸ばした曲刀状態で、変形すると折り畳まれた形態になる」のが特徴で、さらにこちらはノコギリ特攻を持たない。
曲刀モードでは独特のディレイが掛かった独自の攻撃モーションを持ち、変形後は後継にも受け継がれた扱いやすさを発揮する。
NPCや対人戦では心強い一振り。
獣狩りの斧
“狩人が獣狩りに用いる、工房の「仕掛け武器」の1つ”
“斧の特性はそのままに、変形により状況対応能力を高めており”
“重い一撃「重打」と、リゲイン量の高さが特徴となる”
“元がどうあれ、獣は既に人ではない”
“だがある種の狩人は、処刑の意味で好んで斧を用いたという”
最初に選べる3つの初期武器の1つ。
包帯が巻かれた片刃の大斧であり、変形によって柄を引き出して延長し、両手斧として振るうことができる。
最初の3種類の中では最も攻撃力が高く、被弾から数秒間は攻撃でHPを取り戻せる「リゲイン」システムで回復できる体力も多めに設定されている。
片手持ちではやや隙が大きいが、変形後は銃が使えない代わりにリーチが延び、取り回しが格段に良くなる。特に変形後の溜め攻撃は吹き飛ばし効果のある薙ぎ払いであり、リゲイン量の高さもあって強気の攻めに向く。
協力NPC「古狩人 ガスコイン神父」、「連盟員 マダラスの弟」が使用する武器でもある。
仕込み杖
“狩人が獣狩りに用いる、工房の「仕掛け武器」の1つ”
“刃を仕込んだ硬質の杖は、そのままで十分に武器として機能するが”
“仕掛けにより刃は分かれ、まるで鞭のように振るうこともできる”
“武器を杖に擬し、獣に対するに鞭を振るう様は、様式美の類である”
“それは、自ら獣狩りの血に飲まれまいとする意思だったのだろうか”
最初に選べる3つの初期武器の1つ。
武器として使えるほどに硬質な、ステッキ状の武器。一般的な「仕込み杖」と違うのは変形すると杖が無数の小さな刃状に分割され、中心のワイヤーで連結した蛇腹剣になること。これをムチのように振るって、長いリーチを活かした戦いを可能にする。
変形前の杖状態はフェンシングのように振るう軽快なモーションが特徴で、刺突に優れる。またあまり知られないが、「カインハーストの血族」の敵に対する特攻効果「血族特攻」を持つ。
変形後は溜め強攻撃が使えない代わりに広い攻撃範囲を発揮し、また無数の刃が並ぶ形状からノコギリの特性も兼ね備える。
初期武器の中ではやや控えめな火力と扱いの難しさが相まって、プレイヤーのリアルな技量が求められる。
協力NPC「古狩人 メンシスのダミアーン」、敵対NPC「偽医者ヨセフカ」「最後の学徒、ユリエ」も使用する。いずれも「医療教会」の縁者であるため、「本当は教会の工房の武器なのでは?」と考える人もいるようだ。
獣肉断ち
“古い狩人が用いた「仕掛け武器」”
“硬い獣肉をすら断ち切るための分厚い鉄の鉈は”
“仕掛けにより刃が分かれ、重い鞭のように振るうこともできる”
“無骨で、力に任せるその武器は、洗練とは言い難い”
“故に古狩人の狩りは凄惨で、その姿は赤黒い血に塗れていた”
DLCエリア「狩人の悪夢」で拾得できる古狩人の武器。
変形前は武骨な鉄製の大鉈として振るい、変形後は刀身が分割されてノコギリ刃の蛇腹剣となる。
似た特性を持つ仕込み杖に比べて振りは遅いが、一撃の火力は高めで全ての攻撃に重打属性とノコギリ特攻を持つ。変形後のリーチも仕込み杖と同等だが、より重々しいモーションと火力が特徴となる。
協力NPC「古狩人 ヴィート」も使用する。
慈悲の刃
“狩人狩りに代々受け継がれる、特別な「仕掛け武器」”
“最も古い工房の武器の1つ”
“仕掛けにより2枚に分かれる、その歪んだ刃には”
“星に由来する希少な隕鉄が用いられ”
“ステップなど、高速にのった攻撃で真価を発揮する”
烏羽の狩人が使用する、隕鉄を用いた武器。烏羽の狩人のイベントを進めるか、彼女を殺害することで鴉の狩人証を入手後、水盆の使者から購入可能。
独特な形状の刃を持つナイフが、2枚一組で重ね合わされて一本の短剣となっている。変形によってこの二本を分割して二刀流になり、素早い連撃で相手を切り刻む。
変形前はスタミナ消費が非常に少ない短剣、変形後はラッシュ攻撃が可能な二刀流となる。
どちらもリーチが極端に短いが手数に優れ、ダッシュ攻撃やステップ攻撃の威力が高いのも特徴。なお素の状態で神秘属性の攻撃力を持っており、そのためか各種属性エンチャントは使用不可。
葬送の刃
“最初の狩人、ゲールマンが用いた「仕掛け武器」”
“すべての工房武器の原点となるマスターピースであり”
“その刃には、星に由来する希少な隕鉄が用いられている”
“ゲールマンは狩りを、弔いになぞらえていたのだろう”
“せめて安らかに眠り、二度と辛い悪夢に目覚めぬように”
すべての仕掛け武器の始祖とも言える古い武器。変形前は曲剣であり、変形後はその剣を背負った折り畳み式の柄に装填する事で両手持ちの大鎌として機能する。
変形前は曲剣は癖が少なく、リーチと振りの速さ、威力のバランスが優秀。
変形後は振りは遅くなるもののリーチが大幅に増し、さらに優秀なモーションも魅力となる。
また、獣狩りの斧を超えて最も高いリゲイン値を誇る。
物語開始時点で狩人の夢の工房の壁に掛けられており、曲剣部分の複製品がその工房や医療教会の工房にもぶらさがっている。
獣狩りの曲刀とデザインの類似性があり、仕込み武器の発達の系譜が垣間見える。
医療教会の工房
医療教会の最初の狩人ルドウイークを起源とする、「剣の狩人証」などを発行した組織。
ゲールマンとは異なる流れを汲んだ工房で、狩人の武器では大きな二派の一方として知られる。
軽妙な連撃と重い一撃という両極端な性質を切り替える変形機構や、限定的な状況を想定した武器、「カインハーストの血族」への特攻効果といった特徴を持った武器が多く、汎用性は低い。
これらはより恐ろしい獣、あるいは怪異を狩るために独特の発展を遂げたためである。
また、変人アーチボルト、背教者イジー等の手による、一風変わった武器もここに分類される。
教会の石槌
特に医療教会の狩人が用いる「仕掛け武器」
扱いやすい銀の剣と巨大な石の鈍器という、極端な二面性をもち
特にその後者は「重打」の特性と大きな衝撃力が特徴となる
医療教会の工房は、狩人の「仕掛け武器」の二派の一方であり
かつて聖堂街のどこかに、ひっそりとあったという
序盤ボスである聖職者の獣を倒すと購入可能になる仕掛け武器。
変形前は扱いやすい片手持ちの直剣だが、変形後は背負った石の鞘に納めて両手持ちの大槌となり、全ての動作に重打属性が付く。
変形前は火力が控えめな代わりに扱いやすく、変形後は振り下ろして相手を叩き潰すモーションが特徴である。特に変形後のリゲイン値は比較的高いので、ゴリ押し戦法もある程度可能。
協力NPC「古狩人 ヘンリエット」も使用する。
ルドウイークの聖剣
特に医療教会の狩人が用いる「仕掛け武器」
教会の最初の狩人、ルドウイークが用いたことで知られ
銀の剣は、仕掛けにより重い鞘を伴い、大剣となる
ルドウイークを端とする医療教会の工房は狩人に、老ゲールマンとは別の流れを生み出した
より恐ろしい獣、あるいは怪異を狩るために
「輝く剣の狩人証」を入手することで購入出来る仕掛け武器。
片手で用いる直剣を背負った大型の鞘に納めることで、幅広の刃を持つ特大剣に変形させることができる。
変形前は石鎚とほぼ同じ直剣だが、変形後の大剣はさらに取り回しのいい薙ぎ払い攻撃を使える。威力・取り回しが良好で更に神秘属性の加算が乗るため、強化を重ねた終盤ほど真価を発揮しやすい。
デザイン・モーションも格好良いため、割と序・中盤で手に入る武器ながら、ストーリークリアはおろか周回の相棒とする狩人も多いという名品。
協力NPC「古狩人 墓暴きサー・グレミア」も使用する。
月光の聖剣
かつてルドウイークが見出した神秘の剣
青い月の光を纏い、そして宇宙の深淵を宿すとき
大刃は暗い光波を迸らせる
「聖剣のルドウイーク」を象徴する武器であるが
その大刃を実際に目にした者は少ない
それは彼だけの、密かに秘する導きだったのだ
フロムゲー伝統のムーンライトソード。ルドウイークの聖剣のオリジナルと思しい、神秘の武器。
DLCで聖剣のルドウイークを撃破後、トドメを刺すか、医療教会の胴部装束を着て話しかけ「そうだ」を選ぶと、その場で入手できる。
「そんなことはない」を選んだ場合、ロードを挟むとシモンがルドウイークに引導を渡す。亡骸の前にシモンがおり、彼に話しかけることで入手できる。
変形前は包帯で覆われた片手持ちの大剣であり、変形後は刀身が青緑色の神秘の光「月光」を纏って巨大化、両手持ちの大剣となる。
振りはやや大雑把だが全ての攻撃が重打属性か刺突属性で構成されており、常に血族特攻がある。
また変形後の一部攻撃は、光波による遠距離攻撃が行える。
トニトルス
医療教会の工房で変人として知られた
アーチボルドの手になる独特の「仕掛け武器」
この奇妙な鉄球の槌は、マッチのように擦ることで
黒獣が纏うとされる青い雷光を人工的に再現する
隠し街ヤハグルで入手、または黒獣パールを撃破して雷光の狩人証を入手後購入できる。
極めてシンプルなメイスのような鈍器。
この武器の最大の特徴として、変形の代わりに7秒間雷光属性をエンチャントできる。また、全ての攻撃に重打属性を持つ。
一方で耐久値が低く、エンチャントでも一定量を消耗するため壊れやすい欠点がある。
ローゲリウスの車輪
かつて殉教者ローゲリウスが率いた処刑隊の武器
カインハーストの穢れた血族を叩き潰し
夥しい彼らの血に塗れ、いまやその怨念を色濃く纏っている
車輪仕掛けの起動により、怨念を解放すれば
その素晴らしい本性が露わになるに違いない
医療教会に縁のある組織、「処刑隊」が用いた武器。便宜上、医療教会の武器としてここに記載する。
アルフレートのイベントを進める、または車輪の狩人証を入手後購入可能。
車裂きの刑に用いる車輪を二重にした形状をしており、変形によって車輪が展開し、両手持ちに切り替わる。
変形の有無に関係なく、全ての攻撃に「血族」の敵への特攻効果と重打属性を持つ。
変形後は一部の攻撃が多段ヒットするようになる。ただし、常にスリップダメージが発生する。
L2の連続入力により車輪を回転させ、神秘攻撃力を増幅できる(最大4回)が、その分スリップダメージも増幅するので注意。
スリップダメージは武器を変形前に戻せば解除される。
NPC「古狩人 血族狩りアルフレート」「古狩人 女王殺し」も使用する。
獣の爪
背教者イジーの用いた獣の武器
忌まわしい不死の黒獣、その長骨を奪い、削り
縛り付けたこの武器は
いまだ生き、解放により使用者を一時の獣性に導く
獣性は攻撃により、傷つき裂ける肉と返り血により高まり
それを続けることで、更なる力と快楽を、使用者にもたらすだろう
やり込み要素である「聖杯ダンジョン」のエリアの一つ、「病めるローラン 第二層」の宝箱から入手できる武器。
獣骨を乱雑に束ねた爪型の手甲武器であり、変形すると狩人の両手だけが獣化して荒々しい連撃が可能になる。
変形前後ともにリーチが短いが、振りの速さが特徴。
また、変形後は獣血の丸薬を使わなくても、攻撃するだけで獣性が溜まる特性がある。この獣性は武器を変形前に戻したり、他の武器に変更しても即座に消えない。
さらにDLCで追加された、使用者を獣の姿に変えるカレル文字「獣の抱擁」には特別なシナジーがあり、同時装備するとモーションが荒々しく大振りなものに変化する。
協力NPC「古狩人 獣爪のユゼフ」も使用する。
シモンの弓剣
医療教会、最初期の狩人として知られる、シモンの狩り武器
銃器を忌み嫌った彼のために、教会の工房が誂えた特注品であり
曲がった剣の大きな刃は、仕掛けにより弓に転じる
だが僅かばかりの友の他は、皆、シモンを嘲った
弓で獣に挑むなどと
DLCエリアにてシモンのイベントを進める、またはシモンを殺害することで入手可能。
通常は大振りの曲刀だが、変形によって非常に複雑な機構を展開。2つに割れた刀身の間に弦が貼られ、水銀の矢を放つ大弓となる。
曲剣は隙が大きいものの間合いが広めで扱いやすいが、何よりも魅力的なのは変形後の弓形態であろう。
弓は水銀弾を消費し、血属性の矢を放つ事ができる。左手の銃と違いパリィはできないが、ステータスの「血質」を上げれば本作では貴重な遠距離攻撃手段となる。
教会の杭
医療教会の古い「仕掛け武器」の1つ
獣の古い伝承にある、大型の杭を狩り武器に仕立てたもの
変形前は大型の剣として
また変更後は長柄のウォーピックとして機能する
出自に似合わぬ、極めて実戦的な武器である
DLCエリア「地下牢」の一室にいる敵対狩人を殺害することで入手。
変形前は刺突攻撃の多い剣型の片手武器で、変形後は柄が大きく延びて刀身が横向きに倒れ、長柄のウォーピックとして機能する。
全ての刺突攻撃(変形前はR1の1段目と4段目、ステップR1、R2、変形攻撃。変形後は全ての攻撃)に血族特攻と獣特攻を持ち、どんな敵にも何かしらの特攻が入るオールラウンダー。
協力NPC「古狩人 離反者アンタル」「古狩人 墓暴きオレック」も使用する。
瀉血の槌
医療教会の刺客、狩人ブラドーの狂った狩武器
はらわたの、心の底に溜まった血を吸い
おぞましい本性を露わにする
それはまた、悪い血を外に出す唯一の方法だ
地下牢に籠もったブラドーは、そう信じ続けていた
読み方は瀉血(しゃけつ)。
DLCエリア「狩人の悪夢」の、地下牢の奥にある扉の先にいるNPCを殺害すると入手。
変形前は片手持ちの槌だが、こいつを自身の腹にブッ刺す事で槌が血を吸って変形。血のトゲが無数に生え揃った、両手持ちの禍々しいモーニングスターとなる。
変形時に自傷ダメージを伴うが、リゲインで回復可能。また、L2攻撃をすると自身に発狂ゲージが溜まる。
敵対NPC「教会の刺客、ブラドー」も使用する。
火薬庫
火薬を使用する狩人の武器を作成した変人集団で、「火薬の狩人証」などを発行した。
複雑な機構構造と爆発的な威力にこそ魅力を見た彼らは、それまでの工房とは一線を画す、奇妙な武器を生み出したという。実際、この工房の武器は変形によって瞬間的に凄まじい威力を発揮するものが多く、彼らの浪漫の一端が垣間見える。
曰く、「つまらない武器は、それだけでよい武器ではありえない」がモットーである。
パイルハンマー
工房の異端「火薬庫」の手になる異形の「仕掛け武器」
古い狩人デュラの愛用武器としても知られる
複雑な機構により、ごく太い杭を叩きつけるように打ち出す
一撃必殺の武器であり、隙も大きく、使用難度は高い
もっとも、その使い難さこそが「火薬庫」の所以であるようだ
デュラを倒すか和解し、火薬の狩人証を手に入れることで購入可能になる。
いわゆるパイルバンカーであり、大きな矢じり状のブレード付き杭を備えたシリンダー状の装備。変形機構によって杭の装填/装填解除を行う、一風変わった仕様を持つ。アーマードコアと同じフロムソフトウェアのゲームなため、やはり『とっつき』の愛称で親しまれている。
変形前はリーチの短めな手甲剣のように縦横に振るい、変形後は刃先によるコンパクトな刺突攻撃を行う。これらのダメージ効率もなかなか優秀だが、この武器の真価は変形後の溜め攻撃である。
溜めに3秒近く掛かり、リーチも短く、発射後は変形前に戻ってしまうものの正に一撃必殺の破壊力を誇る。
変わった使い方としてヒートパイルと言う運用方法がある。油壺をぶつけた敵に炎派生にしたパイルハンマーで変形タメR2を当てる事で高火力を叩き出すと言ったもの。
これによる攻撃はボスの弱点などに上手く当てさえすれば、想像を絶するダメージを叩き出す。
銃槍
工房の異端「火薬庫」の手になる「仕掛け武器」
簡易な銃と、槍を組み合わせた試作品であり
失われたカインハーストの武器を見真似たものとも言われている
単体としても特筆すべき性能を持つ武器ではないが
銃にもなる「仕掛け武器」は、他にはない特別なものだ
旧市街で拾得、または火薬の狩人証を入手後に購入可能。
変形前はリーチのある槍だが、変形後は穂先が畳まれてバルディッシュとなる。また、変形後は先端に仕込まれた散弾銃を発射可能。
通常時はリーチこそあるが突き攻撃故に範囲が狭く、変形後は横振りができるもののややリーチが縮んでしまう。
さらに同様の機構を持つレイテルパラッシュと違い、変形後は両手持ちとなるので左手の武器が使えなくなるのが欠点。
発火ヤスリや雷光ヤスリ、精霊の脱け殻を使用すると、銃撃も強化される仕様がある。
爆発金槌
古い狩人の用いた「仕掛け武器」
工房の異端「火薬庫」の手になるもの
小炉付きの巨大な金槌であり、撃鉄を起こした後の一撃は
火を巻き、着弾時に激しい爆発を起こす
獣を叩き潰し、焼き尽くす
その端的な攻撃性は、獣を憎む狩人たちに好まれたという
DLCエリア「狩人の悪夢」にて拾得。拾う際に近くにある車椅子の死体が爆発するので注意。
撃鉄と小炉が組み込まれた、片手持ちの長柄の戦鎚。また変形機構の代わりに、撃鉄を起こして槌に着火する機能を持つ。
全てのモーションに重打属性を持っており、着火を行うと次の一撃が強化される。
着火モーションが非常にコンパクトなため気軽に挟んでいくことができ、何よりも一撃で相手を吹き飛ばす爽快感は格別の一言。
回転ノコギリ
工房の異端「火薬庫」の手になる異形の「仕掛け武器」
古い狩人、獣喰らいのヴァルトールの得物としても知られている
通常は、獣を殴り倒す槌鉾の類であるが
その真価は追加部の回転ノコギリにある
辺縁にノコギリの刃を配した円盤を、複数に重ねたそれは
機構により高速で回転し、獣皮と肉を細切れに削り取っていく
通称「ピザカッター」。DLCエリアで取得できる。
変形前は先端を金属で補強した棍棒だが、背負った追加機構に先端を押し込むことで変形し、凶悪な回転機構が作動。グラインダーのような高速回転で凄まじい連続ダメージを叩き込む。
同じ火薬庫の武器パイルハンマーと同じく、素晴らしく浪漫に溢れた武器である。
色物に見えて非常に使いやすく、特に筋力特化ビルドで真価を発揮する。
協力NPC「連盟員 連盟の長、ヴァルトール」も使用する。
血族の武器
血の女王アンナリーゼを戴く「カインハーストの血族」や、彼女を守る近衛騎士らが「血の穢れ」を求めて用いた武器。厳密には獣狩りのための工房武器ではないが、これらの武器もまた独特の変形機構を備えている。
貴族ゆかりのものらしい美麗なデザインと、軽快かつ優雅なモーションが特徴。
レイテルパラッシュ
カインハーストの騎士たちが用いた武器
大型の騎士剣と、彼ら独特の銃を組み合わせたもの
古くから血を嗜んだ貴族たちは、故に血の病の隣人であり
獣の処理は、彼らの従僕たちの密かな役目であった
従僕を騎士と呼び習わせば、せめて名誉があるものだろうか
廃城カインハーストの宝箱から入手、またはカインの証を入手後購入可能。
真鍮のレイピアに単発銃が仕込まれており、変形後は水銀弾を消費して銃撃が可能である。
変形前後ともに突き攻撃がメインとなり、その合間に銃撃を挟むことでトリッキーな立ち回りを可能にする。
また、銃撃は発火ヤスリなどで強化できる。ただし、骨髄の灰は不可。
なお、こちらは銃槍と違い、変形後も左手武器を使用できる。
敵対NPC「カインの召使い」も使用する。
千景
カインハーストの血の女王
アンナリーゼを守る近衛騎士たちが用いた異邦の武器
薄く反った刀身には複雑な波紋が刻まれており
これに血を這わせることで、緋色の血刃を形作る
だがそれは、自らをも蝕む呪われた業である
読み方は千景(ちかげ)。カインの証を入手後に購入できる、洋風の拵えをした日本刀。
変形前は物理属性の片手使いの刀だが、変形後は刀身に血をまとわせ、間合いと威力を増した血属性の両手持ちになる。
フレーバーテキストにある通り、変形後は常にスリップダメージが発生し、R2攻撃をするとさらに自傷ダメージが入る。これらのダメージはリゲイン不可なので、使用には注意が必要。
敵対NPC「カインの流血鴉」、協力NPC「連盟員 流浪の狩人、ヤマムラ」も使用する。
落葉
時計塔の女狩人、マリアの狩武器
カインハーストの「千景」と同邦となる仕込み刀であるが
血の力ではなく、高い技量をこそ要求する名刀である
マリアもまた、「落葉」のそうした性質を好み
女王の傍系でありながら、血刃を厭ったという
だが彼女は、ある時、愛する「落葉」を捨てた
暗い井戸に、ただ心弱きが故に
DLCエリア「漁村」の井戸の中に出てくる2体の敵のうち、素手の方を狩ると入手。
千景と同じく洋風の拵が施された刀で、柄頭にもう一つの短刀が仕込まれている。変形前はそのまま片手持ちのサーベルとして振るい、変形後は短刀を分離して二刀流となる。
通常時はやや振りが遅いものの癖がなく、強力な刺突も備えた扱いやすい直剣といったところ。
変形後は慈悲の刃ほどではないが素早く、何より流麗な連撃を繰り出すことができる。
その他の武器
上記のどの分類にも属さないもの、あるいは不明なものをここに記載する。情報を持つ方は随時編集をお願いします。
小アメンの腕
アメンドーズと呼ばれる上位者たち
その中でも小型な個体の、腕の一本
厳密には「仕掛け武器」でも何でもないが
異常者の中には、これを武器として振るう者がいる
通常は骨の塊、硬く大きな鈍器のようだが
これを伸ばし振るうとき
先端は、未だ生きているように蠢くという
DLCエリア「狩人の悪夢」の洞窟内で入手。
要するに切り落とした怪物の腕をそのまま振り回すという正気度が疑われる武器。
変形前はほとんどの攻撃に重打属性を持ち、変形後は折り畳まれていた腕を伸ばして広範囲を攻撃できる。
協力NPC「古狩人 異常者ワラー」も使用する。
ゴースの寄生虫
海岸に打ち棄てられた上位者ゴースの遺体
その中に大量に巣食う、ごく小さな寄生虫
人に宿るものではない
ただ握りしめて殴る、武器とも呼べぬ一匹だが
この虫は「苗床」の精霊を刺激するという
DLCエリア「漁村」のボス「ゴースの遺子」を狩ると入手。
ゲーム中唯一、「神秘」ステータスの値のみで威力が決まる武器。
通常モーションは素手と同じだが、カレル文字「苗床」を装備すると狩人の肉体が変質し、攻撃モーションが大きく変化する。
変形前は右手のみ、変形後は両手が触手となる。
全体的に攻撃の発生は遅いが、溜め攻撃やステップ攻撃は中々の威力を出す。