概要
狩人が銃パリィあるいはバックスタブ成功時に使用する追撃手段。
怯んで体勢を崩した敵の腹部、あるいは背部に右腕を突き刺し、抜き取る事で相手の臓器に大ダメージを与える。
『ダークソウル』シリーズの「致命の一撃」に相当する技で、発動時の効果音も酷似している。
銃パリィやバックスタブが通用しない大型ボスの場合は、頭部などの特定部位にダメージを蓄積して部位破壊を起こすとボスが気絶するので、その隙に使用する事が可能(腕を突き刺す部位も頭部になる事が多い)。
最初の狩人、ゲールマンや時計塔のマリアといった狩人系ボスの場合、プレイヤーに対して銃パリィからの内臓攻撃を使用する。
彼らの内臓攻撃はプレイヤーが使うものとはモーションが異なっており、それぞれの性格や思想が滲み出ている。
性能
武器での追撃を行う「致命の一撃」とは異なり武器の攻撃力が威力に反映されないのが特徴。
基礎威力は物理・刺突属性の320に固定されているが、これに一定(約15~20毎)のレベルアップで上昇する倍率が乗算され、更に「技術」ステータス分の威力が加算される。
刺突属性は殆どのボスに有効なので素手で使用しても十分な威力だが、武器自体の特性(対獣、対眷属、対血族、技術補正など)や血晶石効果、エンチャント効果は付与されるので、やはり何らかの武器を装備して使用する事が望ましい。
その特性上、一定の条件下(レベルが低い、武器自体の攻撃力が極めて高い、ステータスが「技術」以外に特化している等)では別の攻撃手段を使った方が効率が良い場合もある。
また、リゲイン率が100%なので被ダメージ時の緊急回復手段にも使える他、発動モーション中には無敵時間があり、この時間中は状態異常ダメージも無効化される。
その為、上手く使いこなせば回避不能の状態異常攻撃を防ぐことも可能。
カレル文字の中には内臓攻撃に特殊効果を付与するものもある。与ダメージを増やす「爪痕」、HPを回復する「血の歓び」、水銀弾が回復する「オドンの蠢き」、血の遺志獲得量が増す「継承」の四種類で、いずれも内臓攻撃成功時に効果を発揮する。
部位破壊に関する仕様
部位破壊は基本的に一回しか発生しないので、大型ボスに対する内臓攻撃の機会は一度の戦闘につき一回に限られることが多い。
ただ、多くのボスは破壊された部位を再生する能力を持っており、気絶後、内臓攻撃以外の攻撃を受けずに再生された部位は再び破壊可能であることが判明している。
これがバグなのか、あるいは意図的な仕様なのかは不明。
また、教区長エミーリアのように内臓攻撃可能な部位が複数あるものや、聖剣のルドウイークのように内臓攻撃でトドメを刺す事が演出となっているボスもいる。
一方、白痴の蜘蛛、ロマやメルゴーの乳母は破壊可能部位が無いので内臓攻撃を行う機会が無く、再誕者は破壊可能部位が7か所あるにもかかわらず内臓攻撃可能な部位は無い。
他の作品での使用例
相手の内臓を直接攻撃する技としては、「相手の胸に貫手を突き刺し、心臓を抜き取るもの」がある。
詳細はハートキャッチ(物理)の記事を参照。
使用時には大量出血の描写が伴い、グロテスクな絵面になりがちなので悪役が使用する事が多いが、使用する相手がロボットの場合はヒーロー側の必殺技とされる事もある。
『仮面ライダーアマゾンズ』や『仮面ライダーBLACKSUN』などの低年齢層の視聴が考慮されていないWEB配信の特撮番組では、この手の技の使用描写が多い。
特に後者の「主人公がクモ怪人の腹を切り裂いたのち腕を突っ込み、腸を引きずり出す」シーンは内臓攻撃に極めて近い。
同じフロム・ソフトウェア作品では、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』に登場する中ボス・首無しが相手の肛門に手を突っ込んで尻子玉を抜き取るという恐ろしい内臓攻撃を仕掛けてくる。