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隻狼

せきろ

フロム・ソフトウェアから発売された忍者アクションゲームないし、登場人物の名前。
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ゲーム『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』のこと、あるいは該当作に登場する主人公の通称。

ここでは、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の主人公について解説する。

解説

CV.浪川大輔
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の主人公。
本来の名は「」であり、劇中で彼を隻狼と呼ぶのはただ一人である。
長年の修行によって鍛え上げられた凄腕の忍者であり、竜胤の御子である九郎に仕えている。
元々は孤児であったが、20余年ほど前に起こった葦名一心の国盗り戦の際に、共に戦に参加していたに拾われ、忍者として育てられた。

なお狼の呼び名である『隻狼』及び作品名の『SEKIRO』の正しい読み方は「せきろ」である。
「せきろ」の発音は、ゲーム中の葦名一心の呼び方によれば先頭の「せ」にアクセントをつける頭高型が正しいようである(例えば「みどり」と同じ)。
これは「隻腕」「隻眼」のアクセントとは少々異なる。

性格

性格は真面目で寡黙。
梟から教えられた忍びの掟を可能な限り守ろうとしており、かつ主である九郎の願いにもほぼ全面的に従っている。実際のところ、作劇上他人との対話の機会が多く聞き取り易い日本語で喋る事もあって、フロムソフトウェア作品群の主人公の中では比較的台詞が多い方と言える。

基本的に任務の邪魔となるものは例えかつての師匠でも容赦なく刃を向けるなど冷徹な印象を与えるが、とんでもない所にいる供養衆を見て驚く、大量の銭が入った袋を見て思わず笑みを零す、自分を息子と勘違いしている老婆に気を遣って息子のふりをする、介錯を頼む半兵衛に対してかなり強い語調で断わるなど人間味や情もあり、決して冷酷無比な殺人マシーンではない。

それどころか、行く先々で誰かと話をするたび「あんた忍びだろ?」などとズバリ指摘されて速攻で正体がバレてしまうシリアスなギャグシーンを演じ続け、しかもこうした相手の問いに適当な嘘で誤魔化すどころか「言えぬ・・・」や「明かせぬ・・・」などと答えて言外に相手の指摘を認めてしまうなど、正直者すぎてスパイという意味での忍者としてはむしろ向いていない性格である。
エマが自分は「に育てられた」という話をした時には、自分がに育てられたにも関わらず本物の猿に育てられたのではと勘違いするなど天然ボケな一面も。

食べ物はなんでも食べるが、おはぎが好物である。

戦闘能力

本編開始後のチュートリアルにて葦名弦一郎に左腕を斬られ、隻腕となる。
そしてその失った左腕を補うために「忍義手」を着けることになる。
この姿を葦名一心は「隻狼」と呼んだ。

武器は平田氏に伝わる日本刀の「楔丸」と前述した「忍義手」を使う。
楔丸はかなり頑丈であるものの普通の日本刀である。
一方で忍義手はかなり複雑な絡繰が仕込まれており、様々な忍具を搭載することが可能になっている。(例として、手裏剣、爆竹、防御用の傘など。)
中盤では新たに妖刀の「不死斬り」(銘は拝涙)を手に入れる。この刀によってそれまで殺せなかった不死の類を殺すことができるようになる。

戦闘のセンスは高く、忍術はもちろん侍の実戦剣術である葦名流や仙峯寺に伝わる拳法である仙峯寺拳法も会得することができる。
元々、人斬りの才があるようだ。そして「修羅」となる可能性も秘めている。

竜胤の力

本編では唯一の竜胤の御子との契りを結んだ人物。
これによって回生と呼ばれる力を使うことで、死んでも生き返ることができる。
この生き返りには理論上の回数制限は無く、何度でも生き返ることができる。即ち不死である。
ただし、正真正銘の不死ではなく、他の生命から生命力を奪うことで成立している不死である。
故に、回生と同時に「竜咳」という病気を世界に撒き散らしてしまうという性質があり、端的に言えば狼が死ねば死ぬほど他の人間の命が脅かされてしまう。
それ故に竜胤の御子である九郎はこの力を嫌っており、竜胤の力を断とうとしている。
隻狼は、この主の願いを叶えるために奔走することとなる。

装備

楔丸

「くさびまる」。狼の主武装となる日本刀。樋(刀を軽量化し、刃に付着した血を流すために刀身に彫る溝)が彫られている以外には何の変哲もない直刃の刀。もとは葦名家の庶家である平田氏に伝わっていたものらしく、それを九郎が持ち出して狼に授けた。
斬撃の殺傷力こそ大したものではないが、その代わりか異常な程の耐久力を持ち、剣聖と謳われる男の奥義を受けようが巨大な猿による全力の拳を喰らおうが、炎を纏う鬼による火炎を受けようが折れるどころか刃毀れすらしない。
楔丸という名前には「忍びは人を殺すのが定めだが、一握の慈悲だけは捨ててはならない」という願いが込められている。

忍び義手

弦一郎に左腕を斬り落とされた狼が仏師から貰い受けた忍び専用の義手。開発者は稀代の薬師であり、優れた技巧師でもあった道玄で、左腕を失った仏師のために作ったもの。
非常に複雑な絡繰が組み込まれており、義手であるにも関わらず指先に至るまであたかも本物の腕であるように動かすことが出来る他、鉤縄を射出して立体的な機動を可能にする、後述する義手忍具を仕込むことが出来るなど非常に多機能である。

義手忍具

忍び義手に仕込める忍びの道具。形代を消費することで使用できる。状況に合わせて使い分けることで非常に大きな効果を発揮するだろう。

  • 手裏剣
薬師道玄の作った絡繰忍具『手裏剣車』を仕込むことで装備できる義手忍具。敵へ向けて手裏剣を飛ばす。形代消費が1と少なく、攻撃動作も素早いため当てやすい、どんな状況でも腐ることがないオールラウンダー。跳び回る敵に当てると大きなダメージを与えると共に撃ち落とすことができる。多くのフロム・ソフトウェア製のアクションゲームの中でプレイヤーたちから難敵とみなされがちな犬型モンスターが本作ではさほど厄介と評されないのも、安全な距離から一撃で犬を仕留められるこの手裏剣の良性能が一因と言えよう。
素材と銭を消費して、溜めて放つことで敵に連続ダメージを与える「独楽手裏剣」、独楽手裏剣にガード貫通効果と敵貫通効果を加えた「貫き独楽」、当てた敵をまぼろしの蝶が追尾する「まぼろしクナイ」、所持している銭の量に応じて威力が変わるが射程が短い「銭つぶて」、貫き独楽の威力を上げた「瑠璃の手裏剣」に強化できる。

  • 仕込み斧
平田屋敷に隠された飛び猿の忍び斧』を仕込むことで装備できる義手忍具。敵のHPと体幹へのダメージが大きい斧を振るう。また、盾を持つ敵に振るえば盾を叩き割ることが可能。
素材と銭を消費して、溜めることで周囲を巻き込む振り回し攻撃を放てる「仕込み斧・バネ式」、バネ式に炎上効果を付与した「仕込み斧・火打ち式」、敵が作り出すまぼろしをかき消す「瑠璃の斧」に強化できる。

  • 仕込み槍
折れたる鬼刑部の愛槍『刑部の折れ角』を仕込むことで装備できる義手忍具。リーチの長い突き攻撃を繰り出し、軽い敵ならそのまま引き寄せることが出来る。また、一部の敵の鎧を剥ぐことで弱体化させることも可能。
素材と銭を消費して、溜めることで敵に突撃しながら攻撃する「仕込み槍・突式」、溜めることで周囲を薙ぎ払う「仕込み槍・回転式」、突式にガード貫通効果を付与した「螺旋号」、回転式に炎上効果を付与した「火走り」に強化できる。

  • 錆び丸
葦名に伝わる小太刀『錆び丸』を仕込むことで装備できる義手忍具。
『錆び丸』と楔丸の二刀流コンボを繰り出し、小太刀の青錆びによる『中毒』効果を狙う忍具。特に一部の敵に対しては『中毒』はかなり有効であり、大きな隙を作り出すことが可能。とはいえどの敵が毒を弱点にしているかは特にヒントが無いため、攻略中に活用するには事前知識や試行錯誤する余裕が必要であろう。
素材と銭を消費して、攻撃パターンの切り替えが可能な「錆び丸・表裏」、ガード貫通効果を持つ「貫きの錆丸」、攻撃時に毒霧を生み出す「瑠璃の錆び丸」に強化できる。

  • 仕込み傘
『黒傘のムジナ』から購入する鉄扇『金城鉄壁』を仕込むことで装備できる義手忍具。
高い防御力を誇る傘を展開する。この傘の守りはかなり強力で、下段以外の攻撃なら全て防御できる。弾きアクション成立のタイミングも刀と比べて長めなので、連続攻撃が得意な相手には適当に連打しても上手く弾けてしまうほど。しかし体幹は削られるので頼り過ぎには注意したい。
素材と銭を消費して、展開した後も傘を回して敵の攻撃を弾くことが出来る「仕込み傘・磁鉄軸」、怨霊系の敵の攻撃を防ぐ「鳳凰の紫紺傘」、炎上効果を持つ攻撃を防げる「朱雀の紅蓮傘」に強化できる。

  • 爆竹
南蛮由来の『ロバトの爆竹』を仕込むことで装備できる義手忍具。前方へ爆竹をばら撒き、炸裂音と光で敵の体幹を削る。特に獣系の敵によく効くが、ボスを含むほぼ全ての敵に有効。どの義手忍具を付けるか迷ったらこれを付ければいいだろう。
素材と銭を消費して、溜めることで全方位に爆竹をばら撒く「爆竹・バネ式」、長時間炸裂し続ける「長花火」、炸裂までに少しタイムラグがある代わりに当たった敵へのHP・体幹ダメージを微増する「紫煙火花」に強化できる。

  • 火吹き筒
平田屋敷で見つけた『火吹き筒』を仕込むことで装備できる義手忍具。
火を吹き出して敵に炎上ダメージを与える。特に獣系の敵や赤目に有効。
素材と銭を消費して、溜めることで敵を吹き飛ばす爆発を起こす「火吹き筒・バネ式」、追加の形代を消費して火を吹き出し続ける「息長の火吹き筒」、炎上効果を無くした代わりに怨霊系の敵にダメージを与えることが可能な「瑠璃の浄火」に強化できる。

  • 霧がらす
平田屋敷に隠された『霧がらすの羽』を仕込むことで装備できる義手忍具。
構えた状態で攻撃を受けると狼の姿がかき消え、好きな方向に回避することができる。攻撃を把握しきれない、または弾くのが苦手な敵と対峙する時に使えば被弾を抑えられるだろう。
素材と銭を消費して、構えてる最中だけでなくダメージを受けた後でも回避行動を取れる「老い羽の霧がらす」、移動した跡に沿って火炎が吹き出す「ぬし羽の霧がらす」に強化できる。

  • 神隠し
赤いヤツデの葉でできた『大うちわ』を仕込むことで装備できる義手忍具。
風を集めて放つことで敵に後ろを向かせる。後ろを向かせた敵には忍殺をすることができる。特定の敵に関しては、これを当てるだけで消滅させることすら可能。
一部のイベントで使用する他、乱戦となった時にうまく使えば敵を1人ずつ確実に減らしていけるだろう。
素材と銭を消費して、2回連続で風を放つ「二神隠し」、後ろを向かせると共にアイテムと銭を落とさせる「御寄進回し」に強化できる。

  • 指笛
ボス獅子猿の腹より見つけた、誰かの『ほそ指』を仕込むことで装備できる義手忍具。
ロックオンした敵だけに聞こえる音を出し、その敵を引き寄せることが可能。また、獣系の敵に使えばその獣は狂い、敵味方の区別無く暴れるようになる。
素材と銭を消費して、時間差で音が鳴る山びこ吹きが可能になる「山びこ」に強化。
『泣き虫の指輪』を素材に加えると、怨霊系の敵を苦悶させ隙を生み出す「泣き虫」となる。怨霊系に属する敵は雑魚でもボスでも強敵が多いため、思わぬところで突破口となり得るだろう。

不死斬り

ストーリー中盤に入手出来る妖刀。またの名を「拝涙」。
竜胤の力を持つものと蟲憑き、すなわち不死の存在を殺す事ができる。詳しくは該当項目を参照。

姿変え

2020年の大型アップデートによって追加された衣装変更要素。
特定の条件を満たすことで、元の姿を含めて最大で四つの衣装に変更することができる。
但し、衣装を変更したところで能力には一切の影響はない。

  • 葦名の古忍び
いわゆるオーソドックスなスタイルの忍者装束を着た隻狼。
テキストからかつては仏師が現役時代に着ていた物では無いかと推測されている。

これは、かつて葦名に仕えた、ある忍びの記憶
 腕を斬っていただいた
 隻猩の名をいただいた
 その恩を、きっと返さねばならん


  • 修羅
ボロボロの衣装に乱れた髪や眼帯をつけた姿の隻狼。
詳細は不明だが、隻狼が修羅に落ちた後の姿であると思われる。「怨嗟の炎」なのか、残り火が体のあちこちに燻っているようなさまはダークソウル3の主人公「火の無い灰」を連想させる。

これは、葦名の民草が歌い継いだ修羅の記憶
 野にはむくろが、山となり
 竜泉川は、あけの川
 鬼はおおかみ、あけの神

  • 天狗
天狗のお面に上半身に蓑をまとった姿の隻狼。
その姿は葦名で噂の天狗とよく似ており、一説では腕前を認めたその天狗から授けられたとも…

これは葦名の天狗の記憶
 鼠を目にしたら、どうにも斬らずにはおれぬ
 そんな心地になる

余談

スタミナ上位者(当社比)

「ソウル」シリーズでは現状唯一のスタミナの概念がないプレイヤーキャラ。スタミナに関しては本作の新要素「体幹システム」がその代わりとなっていることもあるが、宣伝担当の北尾氏いわく「今回の主人公は忍者なので、これまでのキャラクターと比べてかなり身体能力が高い」との事。
これもあってか、発売前の特集記事ではそれまでのシリーズの主人公たちがまさかの『一般人』呼ばわりされ話題になった。

チワワくん

」という名に当てつけられ、大ボスたちに敗死すると「まだまだ子犬」「しょせんは野良犬」などと、しばしば犬扱いで侮辱される。また、本作では「怖気(おぞけ)」という状態異常があり、この異常を表す数値が貯まりすぎると狼は恐怖で死んでしまう
このためこれらのボスに何度も敗れるなどした未熟なプレイヤーが自身を狼と同一視したり、あるいは他のプレイヤーの腕前を侮る文脈などでは狼でなくチワワなどのひ弱で怖がりなペット犬呼ばわりをされる。

※ゲーム中に「怖気」を与えてくるのは主に怨霊系と呼ばれる敵なので、正確なイメージとしては「呪いの力を浴びて殺されてしまう」のだろうが、一部のプレイヤーの間では「おばけにビビって死んじゃう男」というネタ解釈で定着してしまった。

チャキ狼

弾きアクションの成功タイミングを掴めない初級プレイヤーが、ボタンを連打してガード動作を連続してしまう不慣れな様を、その際に刀が発する チャキン という効果音に因んで「チャキる」と揶揄するスラングがファンの間で定着しており、そういう稚拙な動きをしてしまう狼およびプレイヤーもまた「チャキ狼(ちゃきろ(う))」と呼ばれたり。

関連タグ

『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』
ガッツ…漫画「ベルセルク」の主人公。左腕に高機能の義手を持ち、口数は少なく、過酷な人生を歩んできた腕の立つ剣士…など、各所に共通点がある。恐らくはモデルないしはオマージュしていると思われる。

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