概要
高い山々を越えた葦名の遥か頂きに存在する源の宮、その入り口となる淤加美門を守る尼僧。
人間の範疇を超した巨体を誇り、法衣に夜叉面と帽子(もうす)姿が特徴的で、その右手には体格に即した血濡れの大薙刀が握られている。
物語での関わり
第一戦 破戒僧(幻影)
不死断ちに必要な材料を集めるために、源の宮に繋がる唯一の道である水生村(みぶむら)の最奥部にある岩戸の入口に入った狼の前に、朧なまぼろしの如き姿で現れる。
忍殺ゲージはエリアボスとしては珍しく1本だけだが、与えられるダメージが小さく体幹の回復も極めて速いため、自ずと長期戦になる。
幻影のためかアイテム『種鳴らし』が有効で、三回までダメージを与え怯ませることができる。
ただし1周目だと種鳴らしは貴重品なので、トドメとして使うのが良いだろう。
第二戦 宮の破戒僧
1~2段階目
ようやく源の宮にたどり着いた狼、宮の中に入るため紅葉が舞い散る門前にかかる朱の橋を渡ろうとすると、門の裏から突如目の前に舞い降り、遂に彼女の本体と相対することとなる。
3段階目
死闘の末に忍殺され倒れるも、面を掻き分け頭部からムカデが姿を現し、蟲憑きの力により再び立ち上がる。
ここから防御を一切しなくなる代わり、こちらの攻撃中でも怯まず強引に反撃してくるようになる。深追いは禁物で、これまでとは立ち回りを変える必要がある。
戦闘後の残滓から彼女の正体を窺い知ることが出来る。
戦闘
作中で計2回戦うこととなる。薙刀を舞い踊るかのように振るい、こちらの弾きやガードなどの防御行動で攻撃を止めることはない、ゆったりとした優雅な動きで途切れぬ連続攻撃を仕掛けてくるため、一度斬り合いが始まるとなかなか攻撃を止めることはない、そのため攻めよりも弾きに専心しながら、攻撃を見極める動きが重要となる。
武器
- 大薙刀
破戒僧が持つ巨大な薙刀、刃は血で赤く染められ振るうと赤く色づいた紅葉が優雅に舞い上がる。
技
- 通常攻撃
左薙上→右薙上→逆袈裟の3回攻撃。
最後の逆袈裟が防御されると別の技に変化する。
- 連続攻撃
破戒僧の特徴的な左薙→左薙→右薙→右薙と続くガード攻め攻撃。
小技がガードされるとこの技に切り替え、弾かないと攻撃がガードに当たる限り技を出し続ける。
- 飛び叩き付け
こちらの回復行動に敏感に反応する大ジャンプ斬り。
- 飛び払い
前方に高く飛び上がって、着地と同時に左に薙ぎ払う。
縦斬りを出すように見えるので横ステップをかられやすい。
- 接近斬り上げ
遠方から左手を突き出してどんどん速度を上げながら前進し、高速の斬り上げを放つ。
斬り上げ後にもう一度斬り上げることができる。
- 突き
薙刀のリーチを生かした突き。
一種類しかないため動きを把握しやすい。
- 下段
それぞれ性能の違う多種多様な下段薙ぎ。
連続攻撃に繋げたり、単体で出した後は斬り上げに繋がる。第二戦の3段階目から使用する不規則な下段には要注意。
- 連続回転薙ぎ
第一戦、第二戦の3段階目から使用する。
体を大きく回転させながら薙刀を振り回す。
最大で5回転だが3回転で終らすこともでき、最後の一撃は少し速めに回転する。
- 幻術
第二戦の2段階目から使用する。
強力な幻術を唱え、自身の姿を消して黒い分身を3体召喚して攻撃させる。
分身にはいかなる攻撃も効かないため、ひたすら回避に徹する必要があるが、一番高い木の枝に飛び乗ると霧から抜け出すことができ、無防備な橋上の本体を視認することが出来る。
そのまま落下忍殺を仕掛ければ即座に2段階目が終わる。
- 叩き付け
第二戦の3段階目から使用する。
今までのゆったりとした調子を崩すような乱暴な叩き付け。
- 蟲浴びせ(怖気)
第二戦の3段階目から使用する。
左腕の袖から怖気属性の大量の蟲を撒き散らす。
直撃すると即死もあり得る強力な攻撃。
余談
・発売前の試遊版のボスに抜擢されており、フロムソフトウェアによるデモンストレーションにも度々登場したためプレイヤーの認知度も高く、本作を象徴するボスキャラと言える。
また大薙刀を使う巨躯の僧兵と橋の上で戦うというシチュエーションは、義経と弁慶の戦いを彷彿とさせる。
・前作Bloodborneに登場する聖職者の獣とは、かつての聖職者の成れの果て、橋の上で戦う門番、どこからともなく飛来する登場モーションと言った共通点があり、フロムによるセルフオマージュと言えるキャラクター。
一方で、序盤のボスと終盤のボス、武器を使う人型の敵と完全に獣と化している敵と言った対照的な点もある。