烏羽の狩人

あいりーん

烏羽の狩人とは、フロムソフトウェアから発売されたアクションゲーム「Bloodborne」に登場するキャラクターである。

…なんだい、あんた狩人かい…それに、外からきたんだろう？

因果なことに巻き込まれちまったね。特に今夜は、ひどいものさ

（日本語吹替CV：沢海陽子）

概要

獣狩りの血に酔った狩人を狩ることを生業とする “ 狩人狩り ”。

嘴の様なペストマスクと烏羽のマントを纏い、いわゆるとんがり帽子を被っている。

顔を含めた一切の露出がないため判断し難いが実は女性で、本名はアイリーン。

年齢はマスク越しの声だけでは断定できないが、自身の事を時折「ババア」「年寄り」と称する場面もあり、妙齢の域を過ぎた位の年齢ではないかと考えられる。

武器は獣狩りの短銃と狩人狩りに代々受け継がれる双刀型仕掛け武器、「慈悲の刃」である。

イベント

ヤーナム市街

ゲーム序盤、ヤーナム市街、下水道方面の脇道に立っている。

初めて話しかけると後輩への餞別としてアイテムを貰え、新入りの狩人たる主人公へ激励の言葉をかけてくれる。

…しっかりするんだよ

もう誰も人じゃあない。人を喰らう獣どもだからね…

聖堂街

聖堂街へ到達後、条件を満たすとオドン教会の聖堂街方面入口から左の所で立っている。

話しかけるとオドンの地下墓で古狩人ヘンリックが正気を失くしている事を警告される。

あれは、私の獲物さね…

オドンの地下墓

その後、オドンの地下墓へ行くとヘンリックが襲ってくるが彼女も加勢してくれる。

こちらの攻撃も彼女へ当たってしまう為、誤射が多いと彼女に敵対されてしまうので、縦振り攻撃や短銃での迎撃をメインとして戦いたい。

ヘンリックを倒すと、彼女から称賛のジェスチャーが貰える。

ここで共闘していないまま儀式の秘匿を解いてしまうと…

あんた、あんまり、手を汚すんじゃあないよ

狩人狩りなど、あたしに任せておけばいいのさ…

青ざめた血の夜、大聖堂

青ざめた血の夜になると聖堂街、大聖堂の灯りが使えなくなる。大聖堂へと向かうと…

彼女と共闘していない、あるいは敵対している場合

狩人は皆、狩りに酔う…

あんたも、何も変わりゃあしない…

あまねく狩人に死を…悪夢の終わりを…

それが、あたしの仕事さね…

彼女自身が正気を失ってしまい、襲い掛かってくる。

倒すと彼女の装備一式を購入できるようになる鴉の狩人証を入手する。

…ああ…お前たち…

　お前たち狩人に死を！

共闘していた場合

…なんだい、あんた、また会うなんてね…

あたしとしたことが、しくじっちまってね。しばらく、休んでるのさ

なあに、血は入れたんだ。ババアだって、なんとかなろうさ

…あたしはもう夢を見ない。死んだらそれきりだからね

大聖堂入口でアイリーンは血塗れになって倒れるように座り込んでいる。

彼女は永い狩りの果て、狩人の夢を見ることができなくなっているらしい。

やはりオドンの地下墓の時と同様に、主人公へ警告してくる。

しかし大聖堂の中へ主人公が足を踏み入れると…

彼女と同じ烏羽のマントを纏い、カインハーストの鎧を着た千景の狩人、カインの流血鴉がおり、戦いとなる。

ところがこの狩人は凄まじく強く、並のボスなど比較にならない程の強敵であり、ボスでない敵対NPCにもかかわらず攻略サイトで専用の攻略フォーラムが組まれる程と書けばどれほどの強さか分かっていただけるのではないだろうか。

具体的な強さとして、連装銃は一撃で体力の7割強を吹き飛ばし、千景の一撃だけでも1周目の時点で体力を1/3持って行かれるほどに攻撃力が高い。

こちらのコントローラーの入力に対応しているのではないかと疑問を覚える程の超反応銃パリィからの内臓攻撃を筆頭に、無限の水銀弾、常時古い狩人の遺骨を使用してのステップ強化状態、最大3回まで行う輸血液による回復、更にはこちらの回復を阻害する感覚麻痺の霧まで投げてくる始末である。

以前のアップデート前では千景変形後のスリップダメージと大聖堂から出られない仕様を利用して自滅させる方法があったが、アップデートでこちらが大聖堂から出ると変形を戻すようになったため、現在は真っ向勝負で倒す以外の方法はない……かに思えたが、NPC狩人特有の挙動の穴を突いてほぼ無傷で倒す事も可能。扉前であれこれしてみよう。

この死闘を征した後で彼女へ話しかけると…

…あんた、年寄りの言う事は素直に聞くもんだよ…

まあ、いい。あんたに助けられたのは、事実さね

…でも、あたしももう、潮時かもしれないねえ…

彼女から鴉の狩人証と契約のカレル、「狩り」を託され、彼女より狩人狩りの使命を受け継ぐこととなる。

それは狩人の業さ。けれど、あんたが背負うものでもない

どうしようと、あんたの自由さね…

…ああ、なんだか眠くなってきたよ…

すまないけど、少し眠らせてもらうよ…

少しだけね…

その後彼女は本当に眠り、再び階段を訪れると姿を消していた………

装備

彼女の纏う装備は狩人狩りに代々受け継がれるもので、「慈悲の刃」は最初期の仕掛け武器とされていることから、獣狩りが始まって間も無く狩人狩りという役目も生まれたことが分かる。

短剣型でリーチは短く威力も低いが、変形すると二刀流となって手数の多さで攻撃できる。

また、彼女から受け継ぐ契約のカレル文字「狩り」は、スタミナ回復速度を高める効果がある。スタミナ消費が多い武器と組み合わせると良いだろう。

初代の狩人狩りの故郷には鳥葬の習慣があったため、正気を失った仲間たちへのせめてもの弔いとして烏をモチーフにしたマントを羽織ったという。

また自身が血に酔わぬよう、嘴型の仮面にはペストマスク同様に香草が詰められており、そのためかプレイヤーが使用する際も発狂耐性が高めである。

なお、同じマントを羽織ったカインの流血鴉が何者なのかは一切明かされていない。

カインハーストの関係者であることは間違いないだろうが、敵対関係にあるはずの医療教会製の銃を使っている点も謎である。

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