申し遅れました、私はアルフレート
今はローゲリウス師の教えに従い、穢れた血族を狩る者です
(日本語吹き替えCV:小西克幸)
概要
ヤーナム旧市街へ続く教会の横で祈りを捧げている医療教会の男性。暗く陰鬱なヤーナムの街並みに似合わない穏やかな喋り方が特徴で、紳士的な印象を与える好青年である。
話しかけると同じ狩人のよしみとして情報交換を提案される。これに応じると会話を通して、ストーリーのヒントを教えてくれるため是非話しかけておこう。
「穢れた血族」を狩る「医療教会」の狩人部隊「処刑隊」の一員を自称しており、ある目的からその血族の根城、「廃城カインハースト」への行き方を探しているようだ。
装備は頭を除いた「処刑隊」の狩装束一式に、直剣から大槌へと変形する仕掛け武器「教会の石槌」と「ルドウィークの長銃」。
ボス「聖職者の獣」「血に渇いた獣」戦では、この装備で協力者として召喚に応じてくれる。
イベント
情報共有により、彼との会話から「医療教会について」、「ビルゲンワースと禁域の森について」、「カインハーストの「穢れた血族」について」の主に三つの情報を得ることができる。とりわけ「血族」については「処刑隊」の一員らしく、はっきりと嫌悪の混じる声色で語ってくれるだろう。
"血族は、医療教会の血の救いを穢し、侵す、許されない存在です その血族が、血族の長が、今もまだ生き残っている"
"だから私は、師の遺志を継ぐために探しているのです カインハーストに至る道を⋯"
またこの時、さらに血族について聞き出すと、「処刑隊」を率いた長ローゲリウスがカインハーストの城で殉教の憂き目に遭った事。そして彼がその状況を良しとせず、彼を正しく聖者として祀りたいと願っている事が明かされる。
イベントを進めると、聖堂街の「禁域の森」入口付近に移動してきている。
ここで彼に廃城カインハーストで手に入れた「未開封の招待状」を渡すと、ついに悲願への足掛かりを掴んだアルフレートは感謝を述べ、一礼と共にキーアイテム「車輪の狩人証」を渡して居なくなってしまう。
この「車輪の狩人証」の入手により、彼も愛用した「処刑隊」の諸装備が販売されるようになる。
"…ああ、これも師の思し召しでしょうか…"
"血の加護に感謝を"
"お互い、この街を清潔にいたしましょう…"
以下、ショッキングな内容のネタバレ注意!!
その後、「廃城カインハースト」の血の女王の間へ向かうとアルフレートの姿がある。
敬愛する師をも穢した憎き血族の生き残り、血の女王アンナリーゼ。彼はその仇敵を、憎悪を以て執拗なまでに叩き潰していた。
(ここに載せたイラストではマイルドに表現されているが、ゲーム中の光景はまさしくR-18Gレベルにグロテスクなものになっている)
"師よ、ご覧あれ!私はやりました、やりましたぞ!"
"この穢れた女を、潰して潰して潰して、ピンク色の肉塊に変えてやりましたぞ!"
"どうだ、売女めが!"
"如何にお前が不死だとて、このままずっと生きるのなら、何ものも誑かせないだろう!"
"全て内側、粘膜をさらけ出したその姿こそが、いやらしい貴様には丁度よいわ!"
"ヒャハ、ヒャハッ"
"ヒャハハハハハハーッ……"
肉塊となり果てた仇敵の返り血と肉片で汚れ、金のアルデオを被り狂笑するアルフレート。今までの温厚で協力的な彼とは違い、その振る舞いはもはや狂人のそれと何ら変わりのないものだった。
師を貶めた相手とは言え、彼が血族最後の生き残りにした仕打ちはあまりにも惨たらしい。きっとそれは優しげな普段の様子に潜んでいた、アルフレートの狂気そのものだったのだ……。
"…おお、あなたでしたか!"
"見てください!あなたのお蔭で、遂に私はやりましたよ!"
"どうです!素晴らしいでしょう!これで師を、列聖の殉教者として祀れます!"
"ヒャハ、ヒャハッ"
"私はやったんだああああああああ!!!"
"ヒャハハハハハハァーッ!!!"
この後ロードを挟むといなくなり、最初に出会った教会横の祭壇で自害しているのが確認できる。祭壇には師ローゲリウスの遺品「幻視の王冠」が祀られ遺体からは契約のカレル、『輝き』が入手できる。
また、この場で彼と敵対すると、殺意をあらわに襲い掛かってくる。
"…どういうことですか?"
"なぜ、私に、刃を向けるのです?"
"嫉妬!嫉妬なんですかあっ?"
"愚か者!"
"あなたも血にのまれましたか!"
"みっともない!"
"報いあれ!"
"血が!"
"血が出たじゃあないですか!"
"売女めが!"
"汚れた売女が!"
この時に彼を殺害しても、同様に契約カレルは入手できる。
その後
無残な姿のアンナリーゼからは女王の肉片を入手できる。この肉片をとある場所で使用すると肉片の時間が巻き戻り、アンナリーゼは何事も無かったかのように復活している。
師の仇討ちを果たして自害したアルフレートだが、結果的に言えばその行動は全くの無駄であったと言わざるを得ないのであった。
「DemonsSouls」以降、聖職のキャラクターは救いのない末路を迎えることが多いフロム作品だが、その法則はここヤーナムにおいても健在である。
余談
上述の殺害イベントで、会話が終わるとジェスチャー「叫び」を自動入手する。アルフレートの猛る様を表したものか、はたまたこの場を見た主人公の慟哭だったのだろうか…。
「処刑隊」の一員でありながらカインハーストへの行き方を知らず、またほかの「処刑隊」隊員も登場しないことから、考察界隈では彼が本物の「処刑隊」だったのかを疑問視する声すらある。
英語版のCVを担当したダニエル・フリン氏は、実は「DARKSOULS」にて太陽の騎士ソラールのボイスを担当していた。ソラールに関してはイベントの進め方にもよるが、共に発狂、プレイヤーと敵対する末路を迎えるという点で因縁を感じさせる。
ちなみに殺害イベントで忘れられない印象を残したアルフレートのセリフだが、日本語吹き替えを担当した小西克幸氏は英語版のフリン氏の怪演に感銘を受け、その雰囲気を忠実に再現したとか。共に必聴級の名演技である。
関連タグ
"師の祀りを、宜しく、お願いします…"