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憐れなる、老いた赤子に救いを…

ついにゴースの腐臭、母の愛が届きますように…


概要編集

Bloodborneに登場するボスキャラクターの内の一体。

DLC購入によって行くことのできる『狩人の悪夢』の最終エリア『漁村』のボス。

ゴースの遺子の名の通り、上位者ゴースそのものではなく、ゴースから生まれる子供。

しかし、ゴースにまつわる設定そのものがかなり難解で謎に包まれている為、そもそも端的に説明すること自体が困難。ゲーム内の描写だけでは名前を含めてこのキャラクターを推し量ることは難しい。

ただ、様々な意味において『狩人の悪夢』を象徴するボスキャラ。


外見編集

外見は全身が漂白されたように白い色をした、背の高い人間の男、それも老人の姿をしている。

その体格は骨が浮き出るほどにやせ細っており、両腕からは魚の鰭を思わせるような刺々しい部位が存在しており、その背中には人の皮が捲れたような、あるいは作中の教会関係者が身に着ける教会の聖布を思わせる形状の二枚の翼をもっている。

但し、この翼を使って飛行するわけではない。

右腕には、腐った胎盤のような巨大な内臓らしきものが絡みついた「獣狩りの曲刀」に似た刃物を握っており(よく観察するとグリップと刃が確認できる)、この内臓はへその緒を通じて腹部と繋がっている。

Bloodborneに登場する人型ボスの中では珍しく、誕生してすぐに戦うと言う設定から衣装を着けておらず、全裸。


ボスとしての性能編集

DLCの最終ボスと言うだけであってかなり強力かつ凶悪な性能をしており、強いボスばかりが存在するブラッドボーンの中でも屈指の強敵。

全体的に火力が高く、攻撃の際の動きが素早い上、攻撃方法自体も変化が多いため、どうしてもパターンが読み取りづらく、強力な攻撃を幾度となく叩き込まれて死亡するプレイヤーが多く、みんなのトラウマの一つになっている。

また、登場から倒されるまで人の言葉らしきものは発することが無く、戦闘中にはことあるごとに獣の咆哮のような大声をあげている。


第一形態編集

普段はゆっくりと歩いているものの、いきなり素早い動きで突撃して距離を詰めてくるという動きを軸に、高威力の攻撃を仕掛けてくる。胎盤はへその緒を通してハンマーのように振り回されるためリーチが広く、動きにディレイをかけてくるので回避も難しい。

広い海岸が戦場になるので逃げ場は多いものの、肉塊の投げつけや地面の爆破による遠距離攻撃も可能なので、単に距離を取るだけでは安心できない。

近接攻撃の開始はやや大振りなので、思い切って迎撃パリィからの内臓攻撃を的確に取っていこう。あるいは攻撃の終わり際に背後に回って溜め攻撃か「エーブリエタースの先触れ」を当てて体勢崩し→内臓攻撃も良い。相手にまともに付き合っていると第一形態の時点で輸血液切れしてしまう危険が大きい。



第二形態編集

苦しんだ後、背中から翼のような膜が生えて第二形態へ移行。

攻撃は激しいものの動き自体は割とゆっくりとしていた第一形態と違い、獣のような激しい動きで積極的に距離を詰めてくる。特に突進からの二連撃はステップ回避が難しく、反撃する隙も少ない。

遠距離攻撃もジャンプしながら爆発する肉塊をバラ撒く攻撃や、上位者の死体に落雷を落として海岸全体へ電流を広げる攻撃など、更に厄介になっている。

しかし第一形態で厄介だった近接攻撃の怒濤のラッシュは鳴りを潜め、背後に密着出来てしまうと攻撃の隙が見えてくる。

HPが残り3割以下になると更に発狂モードに突入する。

第二形態当初の範囲攻撃を止め、再び第一形態の様な近接攻撃のラッシュ攻撃を仕掛けてくる。

激しい攻撃の合間を見切って的確に攻撃を当てれば、あと少しという所で倒れてくれるはずである。



ゴースの寄生虫編集

ゴースの遺子を倒すことで獲得できる仕掛け武器。

武器の外見は腕が青白い触手に変わっているような姿をしており、しかもそのままでは素手に毛が生えた程度の性能しか発揮出来ない。

この武器を真価を発揮させる為にはカレル文字「苗床」と組み合わせる必要があり、そうする事で攻撃時には触手が伸びてムチのようにしなり相手を打ち据え、更には口からも触手や遅効毒効果のある液体を吐き出す、ナメクジのような何かを撒き散らす、水銀弾を消費して奇妙なポーズから全方位に衝撃波を放つ等おおよそ人間とは思えない専用の攻撃を繰り出せるようになる。

ステップやローリングも変化しヌルヌルとした気持ち悪い動きになるが、移動後の硬直時間が若干が増えるので注意。

使用の際には、神秘の数値を高める必要があり、むしろ神秘以外の必要ステータスはいらない為、事実上の神秘専用仕掛け武器と言える。

対人においては癖のあるモーションの多さに加えて地の状態では耐久以外のステが低めで扱いづらく、使う狩人は多くないが、その分モーション一つ一つの粒は揃っているので扱いに習熟し、血晶による強化を極限まで積んだこれを振るう狩人はまさに上位者としか言えない強さを発揮する為、見た目で判断するのは厳に慎むべし。




考察編集

彼がゴースの遺子と呼ばれるのは、その登場シーンから。

このキャラクターの登場シーンは、漁村の岸辺に打ち上げられた巨大な上位者らしき生命体の死体の中から這いずり出てくるというもの。

暫定的にゴースとみなされているこの生命体は、女性の顔らしき部位は見えるものの、全体的に魚類かクジラなどの海獣類を思わせるようなヒレを持った海生生物のような形状をしており、このゴースから何故か人型の、それも老いた男の姿をしたこのキャラクターが這いずりながら現れる。

それ故に、老いたる赤子とも言われており、その異名通りのキャラクターと言える。


しかし一方で、何故彼が人の姿をしているのか。という点には大きな疑問が残り、その部分に関して明かされていることは少なく、ゲーム内の描写からプレイヤーが解釈するほかない。

一説によると、ゴースの遺子と赤子は別であること、三本目のへその緒を遺子は落とさないことから、ゴースの遺子はビルゲンワースが人工的に作ったものであるとする解釈があるが証拠はない。


また、正確に言えば、ゴースの遺子を倒してもクリアとはならない。ゴースの遺子を倒すと、ゴースと思われる上位者の上に人間大の黒いモヤが現れる。

このモヤは攻撃することで、Nightmare Huntedの文字が表れゲームクリアとなる。

この一連の流れから、ゴースの赤子とは正確にはこの黒いモヤではないかと言われている。

しかしそうなると、ゴースの体から生まれたゴースの遺子とは一体何であるのか?と言う疑問が生まれるが、それに対する答えは無い為、詳細については不明となる。


ゴースの遺子が死亡すると、とある古狩人が特殊なセリフを発する為、この人物とゴースの遺子には深い繋がりがあることが窺える。また、ゲーム内には同様のイベントが起こるキャラクターが存在している為、これらのキャラクターの過去や世界観の繋がりを考察する上で重要なキャラクターとなっている。


…ああ、ゴースの赤子が、海に還る…

呪いと海に底は無く、故にすべてを受け容れる


余談編集

ゴースの遺子が右腕に持つ胎盤状の武器は、その外見からファンの間で腐ったフライドチキンと呼ばれることもある。



関連タグ編集

時計塔のマリア …ゴースの遺子と同様のことが起こるボスキャラ

漁村(Bloodborne)

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