「大変恐縮なのですが...息の根、止めさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
概要
バーリント市役所の女性事務員。幼少期に両親を亡くし、7歳下の弟ユーリの母親代わりを務めつつともに暮らしていた。
天然ボケでおっとりした性格で、長い黒髪をヘアバンドでまとめた髪型と誰にでも敬語で話すのが特徴。
本人は無自覚だが整った容姿の美人でスタイルも良好。独身生活が長かったことから、人間関係の問題や素性を怪しまれる(東国では独身女性に秘密警察からスパイ容疑がかけられる傾向にある)ことを回避するために、妻役を探していたロイド(黄昏)と偽装結婚しアーニャの義母となる。黄昏の工作で戸籍上は1年前にロイドと入籍したことにしている。
プロフィール
本名 | ヨル・ブライア→ヨル・フォージャー |
---|---|
異名 | いばら姫 |
婚姻歴 | 結婚中(ただし偽装) |
家族 | 夫、娘、犬(ただし偽装)、弟 |
年齢 | 27歳 |
身長 | 170cm |
CV | 早見沙織 |
コードネーム『いばら姫』
その正体は、東国の秘密組織「ガーデン」に所属する凄腕の殺し屋〈いばら姫〉。
幼少期に弟を養うため殺し屋になり、東国に巣くう売国奴を何人も始末してきた。
殺しの仕事ではリトルブラックドレスにサイハイブーツを纏い、柄尻が輪になった杭のような短剣(スティレットの一種)を主に使用するが、体術及び素手での格闘術も超人レベルであり、銃弾をかわし貫手の連打で大男を突き殺すほど。
普段は力を意図的に加減しているため問題なく生活できるが、つい全力を出すとテニスボールをラケットで寸断してしまうほどの怪力の持ち主であり、照れ隠しなど反射的に手を出してしまった場合間違いなく相手は吹っ飛ぶ。
純粋な戦闘力・身体能力では黄昏をも凌ぐ…どころか、作中最強レベルの実力者と評しても相違ないほどであるが、その天然ボケな性格から突飛な妄想に陥ることがある上、嘘が下手など心理的な駆け引きは苦手。
仕事でも基本的には単独で正面から全員を相手取って全滅させる、暗殺とは言えない力押しの戦術を取り、彼女自身はそんな己を「腕力ばっかの女」と卑下することも。とはいえ仕事の成功率はほぼ100%なので大して問題にはなっていない。そもそも戦闘力が高すぎるので小細工を弄する必要が無いのである。
また、組織の処置によるものか毒物への耐性があり、致死毒を飲んでも多少身体能力が鈍る程度(状態によってはむしろ瞬間的に回復する)という驚異的な特性を持っている。
一方アルコールには弱いようで、かなり酒癖が悪く少量の酒でも前後不覚に陥る。理性を保ったまま嗜めるのは、カクテルグラス1杯をチビチビ飲む程度が限界という下戸(ただし、リミッターが外れる為大量に飲酒した場合身体能力はむしろ向上する傾向にある)。
殺し屋になったのは幼くして両親を失い弟を養わねばならなかったという必要に迫られてのことであってだが、今では国の平穏を脅かす存在を「掃除」する自らの仕事に誇りを持って取り組んでいる。
守るべきだった弟が独り立ちし、危険な殺しの仕事を続けなくても生きていける今、自分の戦う意味に迷うこともあったが、例え居場所を失うことになろうと、自分が死ぬことになろうとも、この世の理不尽を少しでも減らし大切な人達の他愛ない平穏を守りたいという信念を見出し、これからも戦い続ける決意を固めた。
奇しくもこの信念は、自分と同じ悲しみを背負う子供を生み出さないため自分の人生を捨て平和のための礎として生きることを決意したロイドと、姉の平穏を守るためにあえて国を守る汚れ仕事を選んだユーリの二人の信念を合わせたようなものとなっている。
家族構成
関係 | 名前 | 表の職業 | 裏の職業 |
---|---|---|---|
夫 | ロイド | 精神科医 | スパイ |
義娘 | アーニャ | 小学生 | 超能力者(読心) |
実弟 | ユーリ | 外交官 | 秘密警察 |
ペット | ボンド | 飼い犬 | 超能力者(予知) |
基本的に家族関係においては全員が全員自身の本当の顔を隠している為、互いに正体を知らないすれ違いの関係になっているが、義娘であるアーニャと、飼い犬であるボンドはその能力によって家族全員の正体を知っている為、殺し屋としてのヨルのことを知っている。
また、彼女がロイドと結婚することになったのも、娘であるアーニャがその正体を知ったことでロイドに彼女と結婚するように仕向けた為。互いの利害の一致からトントン拍子で偽装結婚する事になった。
一方で、偽装結婚と言えども、ロイドに対する信頼や親愛は本物であり、アーニャに対しても不器用ながら母として接しようと日々奮闘している。
アーニャもバイオレンスな内面にドン引きすることはあれど、自分を守り安心を与えてくれる大好きな母であり、ロイドもそんなヨルの事を信頼している。
ロイドとは男女としては一線を引いた関係を維持しているが、彼の「自分以外の何かのために過酷な仕事に耐え続けることは誇るべきこと」という言葉は彼女にとって大きなものとなっており、「例え殺し屋稼業のためにフォージャー家の生活を失っても、ロイドはきっと認めてくれる、許してくれる」と彼への強い信頼を抱くに至るなど、時とともに二人の絆は強くなっている。
この確信を得る以前より、降って湧いて出たフィオナ・フロストの異質な態度に対して無意識に対抗心を燃やしたこともあり、彼女とのテニス対決を制した際には自分の勝利をロイドへ強調。自覚はないが徐々に乙女心に火が点いてきている……のか?
家事能力
暗殺の後始末に慣れているため掃除は得意だが、それ以外の家事は苦手。特に料理は壊滅的で、手料理を食べた者は悶絶する(ボンドに至っては食べたら死ぬと確信した)。そのため、フォージャー家の食事は基本的にロイドが担当する。
両親を早くに亡くしたこともあって身の回りに料理を教えてくれる人がいなかったことも彼女の料理下手の一因であり、「取り敢えず栄養のありそうな食材を片っ端から詰め込む」という我流の料理法に行き着いてしまったのである。当人は平気で食べられるが、弟のユーリはそうもいかず食事の度に地獄の苦しみを味わっていた。
ただし、料理上手な人から指導を受けレシピを遵守するなど、頑張れば一応ちゃんとした料理は作れる。また、既製品のお茶・紅茶・コーヒー(牛乳と砂糖を入れたカフェオレ含む)は問題なく淹れられる。素材に対して自分の発想で調理する要素が入るとアウトのようだ。
調理器具も得手不得手があるようで、ピーラーを使ってじゃがいもの皮むきをしたときはまともに皮をむけなかったうえ手を切っていたが、包丁で肉を切った際には切った肉が糸屑のように細切りにされていた。
好物はリンゴ、嫌いなものは虫。
関連イラスト
余談
幼少期のヨルが血まみれで帰ってくるシーンが中国版だと規制され謎の白い液体まみれで帰ってくるシーンに差し替えられている、という情報が広く出回っているが、デマである
そもそもこのデマが流布された時点で、中国版ではアニメ第8話自体が配信されていなかった
→参考
これは、「中国だったらこんな検閲がされるだろ(笑)」とアニメに白い修正を入れて逆に怪しい雰囲気を出させる海外掲示板のネタコラ画像を真に受けたものである
関連タグ
SPY×FAMILY
ロイド・フォージャー…契約上の夫。正体は西国のスパイ。
アーニャ・フォージャー…表面上の義娘。正体は秘密研究所によって生み出された超能力者。
ボンド・フォージャー…偽装家族の一員であるペット。正体は未来予知能力者。
ユーリ・ブライア…実弟。正体は秘密警察の一員。
ロイヨル 偽装結婚 暗殺者