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概要編集

主人公のかさねと、「とある契約」をする、第一の相手となった人物。

人々の目を引く美貌の持ち主で、かさねから「遠くまで光を届けるダイヤモンドのよう」と評されている。かさねと出会う以前から女優として活動していたがほぼ無名の存在だった。眠り姫症候群という病気を患っており、いつ眠ってしまうかわからないという恐怖から演技に集中できていなかったが、実力はある。しかし、かさねには遠く及ばす、本人もそのことを認めている。


経歴編集

眠り姫症候群のせいで、ろくに学校に通えなかった(入学式の次の登校が6月という有様だった)為にクラスメートからは忘れられ、授業にはついていけず、全てから取り残されているような学生時代を過ごす。


しかしある時にたまたま参加した演劇ワークショップで烏合に「君の美しさは相手に印象を残す武器になる」と励まされたことをきっかけに、女優の道を志すようになり、「誰にも忘れられない女優になりたい」と言う望みの為に訓練していたが、成年になったら治ると言われた眠り姫症候群がまさかの再発。


両親からは「二年以内に女優になれなきゃ諦めろ」と言われたこともあり、かさねに代役を務めさせようという羽生田の案に乗ることにした。


自分の顔とかさねの顔を入れ替えさせて『かさねの演技力』と『ニナの美貌』が合わさった結果、見事女優になって「かもめ」のヒロインであるニーナ役を射止める。


「かもめ」のその後編集

しかし発作が再発してしまい、眠っている間に「かもめ」の収録どころか放映すら終わり、『丹沢 ニナ』は舞台のオファーが3本、映画の話までくる売れっ子女優へ変貌を遂げており、自分の現状との落差に愕然とする。


その後もかさねはいくつかの舞台を経験し、美しさと演技に磨きをかけると同時に『丹沢ニナ』の名は世間に知れ渡っていく。


しかし当のニナ本人は、売れれば売れるほど睡眠発作を起こすようになっていき、かさねと出会った一年半後には起きている時もぼんやりとしていることが多くなり、自分を装うかさねが演じる「かもめ」を見ながら、うわ言を呟くほど精神が追いつめられていく。


そしてある日、『自分はもう“ニーナ”でも“丹沢ニナ”でも誰でもない、当初の目的であった誰にも忘れられたくないという願いも丹沢ニナという存在も、全てかさねに乗っ取られた、誰の記憶の中にも私が存在していない!』とかさねに羨望と嫉妬が入り混じった恨み言をぶつけ、絶望のままに投身自殺を図るも一命を取り留め植物状態となった。


その後はかさねと羽生田の希望により自宅に戻され、かさねの秘密とも言える開かずの部屋で、昏々と眠り続けている。後に彼女の元を訪れた野菊の手で、空虚となった自身の生涯に幕を下ろされた。


かさねにとっては、人生で初めての対等の存在であった為に、これ以降もニナのことを思い出すことが多く、複雑な感情を抱いていることが窺える。


演じた人物編集

土屋太鳳

芳根京子 顔を交換した後


関連タグ編集

 女優 眠り姫

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