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センシティブな作品

CV:玉川紗己子

アニメ『ゲンジ通信あげだま』のキャラクター。

盛蕎麦市を実質的に支配している資産家にして大予言者ノットリダマス一族の血を引く「九鬼家」の御令嬢。九鬼家当主であるノットリダマス11世・九鬼雷蔵の孫娘。

8月21日生まれ。源氏あげだまのライバルでもありヒロイン。物語の二番手どころか、「本当の主人公」すら良く言われる。

以下、ネタバレも多少含む:

作品中の立ち位置

九鬼麗はEDクレジットで序列4位(主人公、ロボット、そしてヒロインの直後)だが、普通ならキャラ2つに分ける役割(悪者の特攻隊長とお嬢様)を一人に集約するから登場時間や見せ場が多い。しかも悪役ながらも同情できるキャラにする為、バックストーリまで付与し、すべての視聴者に覚えさせる為何度も蒸し返すからかなり枠を食う。

さらに各話の構成上、九鬼側が先に登場する話数が多く、起承転結的に言えば、起は麗、承は源氏あげだま平家いぶきから齎す事が多い。例えば:

  • 物語の全体は九鬼家が支配する街や学校から始まり→「起」。あげだまの到来により変わり始め→「承」。
  • 第2話や第6話で、麗はスポーツで良いところを見せても、あげだまいぶきが更に上のパフォーマンスを出し、この地位に脅威を与える。

善悪を無視すれば、毎週に出る合成獣も、九鬼家が本来の秩序に戻そうとする手段だと言える回数が多い。こういう意味で、麗は構造上の主人公とも言えるでしょう。

劇内だと、最初では金・コネ・成果・見目を一身にする彼女は学内のトップ・クラスの中心で有ったが、第5話で平家いぶきが生徒会長に成ってから頭角を現すいぶきあげだまに段々移り、そしてこれを対抗すべく麗の暴言・悪行が麗離れを加速させ、第22話以後では取り巻きとクラスの隅で過ごす描写が多く、第27話のように取り巻きすら無視されるケースが現れ始めた。

性格

大富豪・九鬼雷蔵の孫娘で、金と権力をかざして威張り散らす超絶ワガママ少女。お嬢様ゆえの天然ボケな面もある。高飛車で自分勝手な女の子だが、すべてにおいて一番であり続けるために、密かに努力する一生懸命な努力家である。この努力による成果は麗の学院内の人気の出処らしい。

どれほど努力してると言えば、第31話で誘拐状を書いたですが、「預」は5年生の字なので書けないも良いとして、平仮名すら間違ったので語学力の限界は見える。こんな才能的制限ありながらも第38話での一回に除いてオール100点を取っているから、勉強に入ってる力の程が窺える。

だが、努力してもどうしようもない部分があるらしく、第21話や第29話でご飯を作ろうとしたが、麗を甘やかす雷蔵お祖父様すら耐え難いような出来だった。

そして、練習で上達した分野も、どうやら対応力まで身に付けていないらしく、第16話でアイズ・バレーに心得があるらしいがツリパンを回避できず蹂躙したり、第47話で源氏あげだまとダンスする際、合わせる事が出来ずお互いに足を踏んだりの場面がある。

さらに、努力しても勝てなさそうな時、第2、5、6、34話の様にチート勝ちを試みる傾向がある。

が、公平な事を言うと、チートしてもどうしようもないと理解すると、第39話や最終編の様に正攻法を取る事もある。

因みに、一番に成ろうとしても、己の限界はある程度理解しているらしく、学校内で常人の中の一番であれば満足するらしい。故に、クラスメートのあげだまいぶきと張り合うが、例えば「オリンピック候補」且つ成績優秀の夢小路光と張り合わないし、いぶきも変換(変身)を遂げた以降、超人として認める事で一種の納得に至ったらしい。

わがままな性格も、育った環境と両親がいない寂しさから醸成されたもので、根は純粋で優しい少女。両親は仕事で世界中を巡って多忙であるため、麗は雷蔵の屋敷で暮らしている。両親と離れて暮らしていることで、麗自身は心中に孤独感と寂しさを秘めている。

普段は取り巻きにも執事にも態度は雑だが、第15話に自分の取り巻きであるツリパン(原田カツオ)を自分の高級車に乗せて家まで送ってあげたり、第39話に執事達に昼ごはんを奢ったり、優しい面も見せていた。

佐藤と田中と鈴木の給料を金ではなくドングリにしたりするなど陰湿な事はしないのでテイコウペンギンに登場する上司よりは遥かに常識人である。

九鬼コンツェルンは激務で給料は少ないとは言え某企画よりはホワイト企業。

麗のライバルは誰?

麗のライバルはあげだまだと思われる事が多く、特に15話でいぶきあげだまに頼む時も、麗はあげだまのライバルだから、切磋練磨の相手だから助けてやってと申した事が有る。

但し、あげだまは学力が低く、運動量は強いが、器用性なら跳び箱でも麗に劣る(第6話)ので全面的なライバルには成り得ない。これを理解したか、第6話以降麗はあげだま主動的に挑戦する事が少なく、例えば第7話でもあげだまは飽くまでいぶきの代打に過ぎす、第13話ではあげだまはちょっと下手に頼んだだけであまり意地悪せずチケットを渡した。

逆に言えば、いぶきは大人しい間(1-4話)がまだ良いが、麗に全面的対抗出来るの全能選手で、勝負に出ると麗がアドバンテージを取れる所は金持ち故特別授業が受けられる所に限る(第16話のアイズ・バレーとか、第37話で外国語が好きでもこの故かもしれない)。

第5話以降の麗はいぶきにライバル心を燃やす話数(第6、7、11、14、22話等)が多く第30話ではいぶきがとても遠い親戚に成りそうというだけで脅威を感じたり、第34話だと勝負から逃げた

容姿

一言で言えば、中学生。小学生にしてはグラマラスで抜群のプロポーションの持ち主である。鼻も高いし、いぶきに羨望や劣等感を感じさせるには十分である。

しかし男の脳内じゃ中学生に分類されがちであり、それと比べたら大した事ではない。

この故か現実と異なり、劇内では体型差でアドバンテージを取った事が少ない。自分の取り巻きのツリパンや執事すら平家いぶきに発情する(第4、33話)し、お坊ちゃんの夢小路光もいぶき惚れで麗の事は覚えていないし、覚えたくもない(第19話)、ラーメン屋に行く人も「いぶき目当て」で怨夜巫女に迫っていてもあまり動揺しない。

実際、いぶきペタンコ大根足等と貶すけど、第14話でコスチュームを交換できると発覚。しかも麗の本人は窮屈等すら無く「ぴったり」と自認したので、そう大した差がある訳ではないらしい。

因みに、身長はクラス一番ではなく、ツリパンは勿論、女子限定でも古沢と言うモブキャラより若干低い(第28話)。

怨夜巫女

九鬼雷蔵の世界征服の野望に協力していて、戦闘では【怨夜巫女】に変身する。

ノットリダマス一派の実働隊長として合成獣を引き連れて作戦を指揮したり、自らが合成獣になる場合(ドス鯉と鯖威張の2回)もある。

因みに「戦闘服に特別な力がある描写はない」との説明はネット上散見するけど

  •  第22話で1.5トンの石を投げたり
  •  第50話で爆発や気功波を浴びらせても重傷に成らなかったり
  •  ほぼ毎話ヤラれて爆発に飛ばされても無事
  •  良く語れる第29話であげだマンと互角以上に格闘戦ができる辺りで疑うべきでは…

の様に、麗も超人説にしない限り、あのスーツはかなりの身体強化能力があると思われる。

エンディング

EDは前期と後期両方とも、麗の独占状態で、前期のお風呂シーンが話題になった。

センシティブな作品

2代目のEDの歌詞では不満を言う佐藤と田中と鈴木にクビ発言をしたが最終話までクビにされなかった。(流石に九鬼コンツェルンが破産した時は流石にクビにせざるを得なかった。)

pixivでは

怨夜巫女バージョンのイラストが圧倒的に多い。もっと言うとR18作品が大半を占めている。…一応小学生だということは、ツッコミを入れないようにしよう。

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余談

初期設定では麗と雷蔵と佐藤と田中と鈴木は存在せず黄型団がゲンジ通信あげだまに立ちはだかる敵組織であった。(その組織はPCE版ゲンジ通信あげだまで確認できる。)

黄型団は彼女率いる九鬼コンツェルンに置き換えられた。

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ゲンジ通信あげだま 怨夜巫女 ツンデレ 高慢

悪役令嬢:ある意味、本来の(原義的な)意味で

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