曖昧さ回避
- ワールドトリガーの登場人物。→ギーヴ(ワールドトリガー)を参照。
- アルスラーン戦記の登場人物。本項目で紹介
概要
田中芳樹の小説またはそれを原作とした漫画・アニメ「アルスラーン戦記」の登場人物。
飄々とした性格で人を食った発言も多いが、アルスラーンが王城の外で育ったことを見抜く等、意外と洞察力は鋭い。
容姿は「濃く深い色調の赤紫色の髪と紺色の目」をしており、「長身だが華奢にすら見える体格と美貌」を持つ22~23歳の若者、と描写されている。
琵琶、笛、竪琴などの楽器をこなし、女性の扱いにも非常に長けているが、剣や弓の扱いにも優れている。こういった面についてはナルサスやダリューンからも評価され頼りにされている。
特に弓については神業的な腕前を誇り、エクバターナがルシタニアに包囲された際には、囚われの万騎長シャプールの「味方の矢で死にたい」との意を受け、一矢でその眉間を射抜き、彼を苦しみから解き放った。その一件が原因で後にシャプールの異母弟イスファーンとの間に確執を抱える。
自らを「アシ女神の僕」とし、ファランギースをアシ女神と同一視している。
彼女との出会いを経て、なりゆきでアルスラーン陣営に加わることとなる。
他人から奉仕されるのを当然と考えている王侯貴族を軽蔑しているが、王太子アルスラーンが一般的な王侯貴族とは対照的な人物と知ると興味と好感を持つ。
アルスラーン陣営に加勢するのはあくまでアルスラーン個人に対する好意からで、パルス王家に対する忠誠心は全く無い。
ギーヴとしては「アルスラーン殿下の為に何かをして差し上げたいとは思うが、パルス王家の為に何かをしたいとは思わない」らしく、「アルスラーンの傍にいると退屈しなくて済む」のが理由らしい。
パルス奪還の功労者の一人であり、戦後は論功行賞として役職を与えられる立場であったが本人は官職に就く気も縛られる気も無く、そういう性格を熟知しているアルスラーンから「巡検使」の名を名乗る権限を与えられた上で各地を気ままに放浪しており、時折王都に戻っては庶民側の視点で各地の状況や民の要求を伝える役目を果たしている。
本人曰く、2枚の舌に加え、10以上の”色のない舌”を持つ。
ギーヴならぬ悪鬼(デーヴ)の尻尾を苦労して隠しているらしい。
ファランギースに対して好意を持っているのは確かだが、彼女に冷たくあしらわれることも楽しんでいるそぶりも見られる。
関連イラスト
荒川弘デザイン
以下劇場版神村幸子デザイン(左)、小説挿絵天野喜孝デザイン(右)
複数のメディア展開によりデザインはそれぞれ異なるが、アル戦キャラで「楽器か弓を持つ(または両方装備)イケメン」がいたら、だいたいギーヴである。
また、これは本人のせいではないのだが、劇場版の矢尾一樹がカイ・ホスロー叙事詩をはじめとした歌・詩・口説きセリフを全て歌う&歌うように話していた。
対してKENNは初登場の見せ場であるカイ・ホスロー叙事詩を『歌わずにセリフ』で通すなど、先代と比較して【歌っていない!】と評価される事が多い。
アニメ版は中盤以降、歌うように語るシーンが増えてきたので流石に歌えとでも言われたのだと思われる。
とおもったら、DVD付録のアル戦でカイ・ホスロー叙事詩をロックで歌っていた。
公認ネタになったようである。