「25だよ。私も高卒で入ったの」
プロフィール
誕生日 | 8月2日(しし座) |
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身長 | 164cm |
血液型 | A型 |
年齢 | 25歳(初登場時) |
役職 | キャラクターデザイナー兼キャラ班リーダー(FS3) → キャラクターデザイナー兼アートディレクター(PECO) → (ブルーローズのアートチームメンバー) → アートディレクター兼キャラ班モデラー(FS4) → アートディレクター兼メインキャラデザ(詳細未定の新作) |
出身地 | 東京都 |
好物 | りんの手料理 |
苦手なもの | 人混みや騒音が激しい場所 |
特技 | いつでもどこでも寝れる |
CV | 日笠陽子 |
人物像
ゲーム制作会社「イーグルジャンプ」に勤務する社員で、主人公・涼風青葉の所属するキャラクター制作班のリーダーであり、青葉がキャラクターデザイナーを目指すきっかけとなった人物でもある。
青葉にとっては先輩で上司、時には絵やモデリングの師匠、時にはコンペの際のライバル、時には相棒として青葉と切磋琢磨していく。
容姿
金髪碧眼の美人。その姿はすっぴんでもかなりのものらしく、入社初日に出くわした青葉が一瞬ときめく程。髪型はロングヘアーだが、後述の性格故に普段はまったく手入れをしていない。
服装は一貫して長袖の黒シャツ(渡仏後はブラウスやセーター等も着用)+ロングスカートorズボン。これは動きやすいものを適当に着ているだけであり、本人が女性としての魅力のなさを自覚しているが故、あえて男っぽい恰好をしているらしい(本人曰く「胸も色気もない」)。
しかし、元は美人なだけあって何を着させても似合うらしく、遠山りんのコーディネートで女らしい格好をした時には別人のように着こなしていた。
ゲーム版では葉月しずくがこれに目をつけて、彼女の写真集を発売して女性ファンを取り込むことを画策したが、本人とりんの猛反対で中止になっている。
ちなみに本人が「ない」と言い張る程の胸だが、公式で主要人物中最小とされながらも、各種媒体ではそこそこあるように描写されている。
性格
リーダーという立ち位置のためか、仕事に関してはとことんストイック。常に数人分の仕事を1人でこなし、青葉達の提出する課題にも妥協は許さず、時には『神は細部に宿る』と言う格言を持ち出す程の熱意を持って仕事に取り組んでいる。また、青葉のことはそれなりに目を掛けており、時に厳しく、時には優しくと接している。
仕事に熱中しすぎて泊まりを頻発させた挙句、篠田はじめに「会社に住んでる」とまで言われる。仕事場に泊まる際、他に誰もいない深夜になると「スッキリする」と言う理由で穿いている物を脱いでパンツ1枚になる脱ぎ癖を持つ。
青葉との初対面時もTシャツとパンツだけ、という姿だったこともあり、青葉を大いに困惑させることとなった。
反面、仕事以外となるとかなりのズボラ。特に用がなければ休日はひたすら寝ていることが多く、家事のほとんどは様子を見に来たりんに任せている。
あと、意外にも怖いモノが苦手。社員旅行で真夜中に目覚めた時に雷に慄いて青葉に励まされたり、ドラマCDでお化け屋敷に入った時には、あまりの恐ろしさに幼児退行を引き起こした挙句、ゾンビに出くわした際はりんに助けを叫んでいた。
同期の同僚であるりんを自分の最大の理解者として認め、特別に思っている。その感情はただの同僚や友人への親愛といった類の範疇を越えているが、本人には自覚がない。そしてりんから向けられる好意の正体にもまるで気付く様子はない。そのため、しばしば無神経な言動を取り、そのたびにりんの機嫌を損ねている。
その鈍感さはひふみからも「このにぶちんめ」と評され、青葉や桜ねねからも呆れられる始末である。詳しくはコウりんを参照。
活躍
本編開始の7年前に青葉と同じく高卒で入社し、若いながらも『フェアリーズストーリー(FS)』のメインキャラデザイナーに抜擢されたが、当時は人間関係が苦手且つかなり生意気だった面もあって周りとの軋轢も絶えないといった苦労の日々を送る(過去のトラウマの一つ)。
その後、続編である『フェアリーズストーリー2(FS2)』ではアートディレクターに任命されるが、周りに厳しく当たり過ぎて新人だった後輩を潰してしまったことで辞任。本人なりに人間関係の大切さを考え始め、滝本ひふみを相手にコミュニケーションの練習をするようになる。(これがきっかけでコウとひふみが互いを「ひふみん」「コウちゃん」と呼び合うようになった)
物語序盤(FS3編)
『フェアリーズストーリー3(FS3)』開発時はキャラ班リーダーとして作業に専念。その過程で新入社員として入社してきた青葉の上司となり、やがては彼女と信頼及び師弟関係を築いていく。
また、自身の過去を知った青葉に励まされ、過去のトラウマを乗り越える。完成後はりんがプロデューサー職に就くこととなったため、迷いながらも再びアートディレクターを務めることとなった。
青葉と共にキャラデザを(PECO編)
完全新作である『PECO』の開発では、コンペに敗れたショックで条件反射的に青葉に八つ当たりをしてしまう。そのことで落ち込んでいたところをりんに諭され、青葉の成長のために彼女と共同でキャラデザを行うという決心を固める。
キービジュアルを青葉に描かせようとしていた矢先、出資会社から商業的な理由でコウが描くように指示を受ける。コウ自身と青葉が食い下がったためコンペをすることになるが、それは不本意かつ不条理な対決な上、出来レースに過ぎなかった。悔しさに打ちひしがれる青葉を、コウはただ慰めることしかできず…
のちにせめてと劇中2年目の東京ゲーム展でのスピーチの際、アドリブで青葉を壇上に呼び関係者の前で事実上のメインキャラデザだと紹介する。
キービジュの一件をきっかけに、コウは現状に満足せず自らのスキルアップをする必要があると考えるようになる。
先述の東京ゲーム展終了後、大和・クリスティーナ・和子のツテで『フランスでゲームを一本作ってくる』ことやイーグルジャンプを離れることを決意する。(当初は退職することも考えていたが、クリスティーナの説得で思い留まる)
その後、皆にそのことを明かし、りんから「行ってほしくない。ずっとそばに居てほしい」と号泣されたことで「これからもずっと甘えさせて! ずっと見守って!」と説き伏せる。旅立つ直前には青葉に対して感謝の言葉と激励を送り、後から駆け付けた皆に見送られながら日本を後にした。
渡仏後(DDB編)
渡仏後は出向扱いでブルーローズに入社。クリスティーナの妹である大和・カトリーヌ・十和の下に下宿しながら彼女のチームで研鑽を積むことになる。
仕事面以外でもフランス語を大和・ソフィー・和音との交流で日常会話なら問題ないレベルで習得、チームの面々とのコミュニケーションもそつなくこなしている。
春からはカトリーヌの誘いを受けて大学を休学・再度渡仏してきた星川ほたるが同僚に。私生活でも同室となったことで、青葉らも巻き込みりんからあらぬ誤解を受けるハメになる。
ほたるには社会人として度々アドバイスを与える一方で、カトリーヌから与えられた開発中のタイトルの重要敵キャラ・キングズハンドのキャラデザを巡って争ううちに、彼女の姿勢から強い刺激を受けてもいる。
出向から1年以上も経った頃、カトリーヌからブルーローズへの正式な入社を請われる。イーグルジャンプを退社することも意味するその要請にその場で答えを出せなかったコウに、カトリーヌは1カ月の猶予を与える。
コウはりんから「コウちゃんがやりたいことをするべきだと思う」、そしてほたるからは「八神さんは私みたいにただ上手くなりたいだなんて思ってるような人間には思えない。もっと別の何かを大切にしているのでは」との声を聞く。
カトリーヌの右腕として技術を磨き続けるよりも、イーグルジャンプで自ら上に立ち、後進の育成と自分主導のアートを作り上げることを選択したコウは、「やっぱり日本のチームは大切にしたい」と入社を拒否。
カトリーヌは心底残念そうな表情を見せるものの、イーグルジャンプでははじめ主導の『デストラクションドッジボール(DDB)』の開発スケジュールが破綻・炎上し、自身もクリスティーナから何度もコウを返すように催促を受けていたことを明かす。
その場で翌日の航空チケットと「コウは皆から愛されているよ。これは生まれ持ったものだ、日本でその才能を活かせ」という助言を与えられたコウはその晩のうちに荷造りを済ませ(その間にキングズハンドのキャラデザも完成させていた。後日、採用もされる)、カトリーヌ・ほたる・ソフィーの3人に見送られて日本に舞い戻る。
帰国後は早速炎上中の仕事を割り振られそうになるも、ブルーローズの仕事を残していたこともあって『DDB』の制作に直接参加することはなかった。発売を2カ月延期させるようクリスティーナに進言したり、炎上の一因を作った外注会社の新人社員を指導したりするなど、間接的なサポートに徹底する。
イーグルジャンプへの復帰後(FS4編)
『DDB』のマスターアップ後チームに復帰。自らアートディレクターに志願し、『フェアリーズストーリー4(FS4)』の開発を先導していく。
手始めに青葉をキャラデザ担当に指名。主人公・ノアのキャラデザに際しては、決まりかけていたデザインに納得がいかず、曖昧な指示しか出せない自分の不甲斐なさを感じつつも、締め切りギリギリまで青葉と人物像を話し合う。結果、誰もが腑に落ちる主人公・ノアのキャラデザが完成する。
その後も青葉によるサブキャラが完成していく一方、コンペをせず最初から青葉を指名したことで望月紅葉から不信感を抱かれていた。そのため、丁寧に自分の気持ちを伝え合って問題を解消。紅葉が自主的に提出したラスボスのキャラデザを採用したのをきっかけに、他のサブキャラのデザインも紅葉に担当させる。
開発が順調に進む中、出資会社・芳文堂の都合で『FS4』への出資取りやめが言い渡されるトラブルが発生。りんやクリスティーナの活躍でブルーローズが出資者となり開発中止は回避される。
ところが、今度はカトリーヌが青葉をキービジュアルから降板させ、ほたるに描かせるよう要求。青葉はコンペで決めさせろと食い下がるが、カトリーヌの「(青葉は)コウから信用されていないのではないか」という指摘を鵜呑みにし戦意を喪失する。それを見たコウは「自分が描く」と言い出すが、青葉はカトリーヌの指摘が本当なのだと思い込みを強め、1週間自宅に引きこもってしまう。
コウがコンペ当日に発表した作品は白紙。青葉を信じて待つというコウなりの意思表示であった。結果的にそれが時間稼ぎとなり、寝坊して大遅刻してしまった青葉の会場入りが間に合う。青葉の作品は期待通りの力作で、見事採用される。
新たなチームを発足(最終回)
『FS4』発売から数年後の春では、変わらずイーグルジャンプで創作活動を続けている。
最近、『デストラクションドッジボールZ(DDBZ)』制作を手掛けるはじめや、アートディレクターとして『PECO2』を開発中の青葉とは、さらに別のチームを立ち上げたという。何をするのかは未定。
社屋が移転することで感傷的になる青葉を励まし、大人になって入社してきたソフィーのことを激励する。その際、コウの左手薬指には指輪がはめられていた。本誌掲載時に「遂に結婚したのか」と話題になるが、単行本第13巻の後書きで法律が変わって本当に結婚したことが判明した。
きららファンタジア
リリース開始時より実装(★4・せんし(土属性))。メインのクラスはせんし。
メインクエスト第1部2章では、りん共々セサミの手によってクリエゲージの中に閉じ込められてしまうが、きらら達によって助けられ、元の世界へと帰ることができた。
第2部では本人は登場しないが、6章の過去編でハイプリスがコウのように皆を引っ張っていける存在になりたいと彼女を尊敬していたようだ。
2018年夏イベント『海の家オブザイヤー』では水着Ver(★5・まほうつかい(炎属性))が実装された。
2021年正月イベント『本日の主役は君だ! 新年会だョ全員集合』ではお正月Ver(★5・アルケミスト(陽属性))が実装された。
西川葉子・呉織あぎり・ライネと共に忘年会を主催していたが、七賢者含む神殿関係者も仕事や課題をこなして駆けつけた事から、ソラたちの要望で新年会にシフトする事となる。
2021年9月、原作完結を記念したイベント『只今NEWGAME製作中』では、★5せんし(風属性)として実装された。
このイベントではボスが「風属性のせんしをスターティングメンバーに編成していないと、99999ダメージを出して必ず1人を戦闘不能にする攻撃をする」という変わったギミックを持っていたため、召喚後すぐ編成される事も多かった。
ちなみにコウと同じくキャラクターデザインと声優を務めたカンナは、天才肌の建築家だが私生活がズボラで、元相棒であるライネに世話を焼いてもらっていると、共通する点が多く、おそらくではあるが、コウのオマージュキャラだろう。
余談
原作最終回1話前は青葉の入社5年目の秋の出来事(※1)であり、4年半が経過していることになる。物語開始時25歳だったコウ自身も(この年度の誕生日を迎えているため)30歳となっている。
さらに最終回はその数年後の春であり、少なくとも32歳以上であると推察できる(※2)。
きらら系列のメインキャラとしてはかなりの年長者であり、りん共々、きららファンタジア参戦者で年齢が判明しているキャラの中では最年長である。
単行本最終巻のおまけページに「法律が変わって結婚した」と記載されたが、その発売翌日に、嵐の櫻井翔と相葉雅紀が2人で「それぞれ別の女性と」の結婚を発表をした。その際、様々なメディアで「櫻井翔&相葉雅紀 結婚を発表」と表記されていたため、法律が変わって結婚したのが現実になったのかと読者に混乱が生まれる事態となった。原作者もこの事態に言及している。
※1:単行本第13巻45ページのポスターに『FS4』の発売が9月27日であると記載されていることにより判断できる。
※2:もし物語開始時のコウ&青葉と同じく、青葉&ソフィーが25歳と18歳だとすると、コウは32歳ということになる。画集「NEXT GAME!!」掲載の初期案では、ソフィーは18歳の春にイーグルジャンプに就職するとなっている。作中4年目の元日にソフィーは14歳であると発言しており、そのとき青葉は21歳(22歳になる年度)。ソフィーの誕生日が不明のため断言はできないが、計算上は矛盾しない。