望月紅葉
もちづきもみじ
「涼宮さん…私…負けませんから」(原文ママ)
イーグルジャンプのグラフィックチームキャラ班に所属するデザイナー。初登場時はインターンシップの研修生。
腕は左利き。
同じく研修生(プログラマー志望)の鳴海ツバメとは同郷の幼馴染で、現在は共にルームシェアしている。
愛称は「もも」で、望月紅葉の頭文字2つをとったものである。
実家は牧場や牛乳販売店「望月牛乳」を営んでいる。兄がいて実家を継いでいるらしい。
とあるSNSでは紅葉おまんじゅうというハンドルネームで活動。
のちに有名になってからは、とある界隈から紅葉おまんじゅう神として崇められているという。(桜ねね談)
初期案では「雨夜 紅葉(あまや もみじ)」という名前であった。(画集「NEXT GAME!!」より)
ライバルとの出会い(PECO編)
物語開始2年目の夏に東京ゲーム専門学校からのインターンシップという形でイーグルジャンプに入社。
青葉が自身と同い年で既にキャラクターデザイナーを務めていると知り、ライバル意識を剝き出しにする。早速青葉に向かって挑戦的なセリフを吐くが、名字を「涼宮」と間違えて恥をかく。
その後の軽い歓迎会でもコミュ障が災いし、重い雰囲気を漂わせてしまう。それでも少しでも早く社員達の名前を覚えようと努力する。
ツバメと共に既に1つの音ゲーを完成させるほど3Dモデルの実力があり、最初から『PECO』開発に実戦投入される。
一方、当初昼食は独りで取っていたが、ひふみに気を遣われたのを感じ、以後はなるべく青葉達と行動を共にするようにしている。
青葉のキービジュアルに関する事情を知ってからはさらに態度を軟化させる。
初めてのメインキャラデザ(DDB編)
コウが渡仏しイーグルジャンプから去ってしまう。憧れのコウと一緒に仕事をする機会があったのに、何もしなかったためコウから何も教えてもらえなかった。そんな反省もあり、今度は青葉の友人である星川ほたるに(青葉を介さず)会いに行き、良い刺激を受ける。
入社後初のキャラコンペとなるドッジボールゲーム(後の『デストラクションドッジボール(DDB)』)では青葉や飯島ゆんを抑え、見事キャラクターデザイナーに抜擢される。
しかし作業は難航。キャラクターデザインに関して優劣に対する意識が強かったが、それだけじゃない絵の難しさも知ることに。そのため積極的に青葉へアドバイスを乞い、『PECO』で苦労した経験も聴かせてもらう。そして「表情作りが苦手」「(はじめの考えた)設定が頭悪い(ゆん談)」という課題に振り回されながらも奮闘。
キャラデザ作業を終わらせた後はキービジュアルにも着手。『PECO』の件のお陰で担当を外されずに済んだのもあり青葉に多大な恩を感じるが、それがかえってプレッシャーとなってしまう。青葉とねねがシステム周りのデザイン(UI)を手掛けた試作品をプレイすることでヒントを得、キービジュアルを完成させる。
冬には青葉・ねね・ほたる・ツバメと共に成人式に出席。
全員が二十歳を迎えた暁には5人揃って居酒屋で飲酒する。
3月にツバメと共に専門学校を卒業。コミュニケーション能力が改善されたこともあり、卒業式の段階でようやく同級生と打ち解けることができた。
その後、正社員として正式にイーグルジャンプに入社する。
キャラデザの作業はディレクターを務める篠田はじめによる度々の仕様変更が影響し、仕事量が増大。作業が雑になってきていると指摘されてしまう。
初めてキャラデザだから全てのデザインやイラストを自分が描くというこだわりがあり、青葉に手伝ってもらえという指示も受け入れられず反発。はじめについ苛立ちをぶつけてしまい、青葉に宥められる。その後は青葉からの励ましもあり、最後まで自身のみでイラストを描き切る。
『DDB』は子供向けに開発されたゲームだが、そのカッコ可愛いキャラクターデザイン(と、しずく率いる企画班が書き上げた人間関係の描写)は女性ユーザーの心を掴み、発売からほどなくして同人即売会が開催された。また紅葉のSNSアカウントも特定され、結果「DDBをデザインした『紅葉おまんじゅう神』」としてネット上では崇められる存在に。
ただし本人はその手の嗜好に全く興味が無いため、意味が分からず困惑している。
青葉を叱咤激励(FS4)
『DDB』の打ち上げパーティーでは壇上に立ってスピーチ。仲間達への感謝を述べると同時に、次回作(『フェアリーズストーリー4(FS4)』)のコンペでもキャラデザを勝ち取れるよう頑張ると意気込みを見せる。
しかしその時すでにアートディレクターに就任したコウは青葉をキャラデザに指名しており、出鼻をくじかれる形となってしまう。
コウの判断を受け入れてはいるものの、心のどこかでは納得しきれずにいた。そんな折、とある出版会社からの誘いでライトノベルの挿絵を描いて欲しいという依頼を受ける。コウから副業は断って欲しいと言われながらも見返したい気持ちもあり、コウの許可をもらった上で依頼を引き受ける。
ところが担当編集の川村るいの対応のいい加減さに振り回され、次第に疲労困憊。しまいには川村の言動がSNSに広まり炎上。川村が休暇に入り紅葉の仕事も白紙となってしまう。
これを機に、紅葉はコウや青葉と本音を打ち明け合い、わだかまりを解消させた。
「完璧じゃなくてもいいんだと思います。だから補い合えばいいんです」
一方で裏切られたとはいえ川村の仕事への熱意は認めており、落ち込む川村を逆に励ます。
その後は仕事の傍ら自主的にラスボスのキャラデザに挑戦。一足早く青葉に提出されてしまいコウのOKも出たため言い出せなくなってしまう。しかしひふみの後押しもありコウに提出。アイデアが青葉にもコウにも受け入れられ、ゲームにも採用される。
これを機に、他にも自分やツバメがモデルになっているキャラのデザインも任される。
制作は順調だったが、出資会社である芳文堂が自社の都合で突如出資の取りやめを言い渡すトラブルが発生。フランスのゲーム会社・ブルーローズが出資をしてくれることになり開発は続行されることに。
ところが今度はブルーローズの責任者である大和・カトリーヌ・十和が、出資の条件としてほたるにキービジュアルを担当させるよう要求してくる。青葉はカトリーヌに指摘されたことが原因でコウから信用されていないと思い込み、自宅の自室に引きこもってしまう。
コンペの3日前となり、紅葉は青葉の自宅へ赴き皆が青葉を信頼していることを力説するが、青葉が卑屈な態度を取り続けたため激昂。利き手の左手でグーで殴った上ベッドへ押し倒し、
「青葉さんを認めた皆の気持ちまで踏みにじるのは止めて下さい…」
と涙を流しながら叱咤する。
これを機に青葉はコンペで披露するためのイラスト制作に着手。見事採用されるのであった。
開発が終盤に差し掛かる頃、先述の出版会社の川村がイーグルジャンプを訪ねてくる。『FS4』のアニメ化とノベライズの打診であり、川村の要望で紅葉は今度こそノベルの挿絵を担当することになった。
コメント
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