鳴海ツバメ
なるみつばめ
「真剣にやるなんて当たり前じゃん!」
東京ゲーム専門学校からのインターンシップという形でイーグルジャンプに入社した研修生。
同じく研修生の望月紅葉とは同郷の幼馴染の間柄であり、紅葉からは「なる」の愛称で呼ばれている。プログラマーを志すきっかけとなったのも紅葉の影響が大きい。現在は共にルームシェアしている。
実家の両親は旅館を経営している。自身が一人娘という事情もあって将来女将として跡を継ぐよう厳しく教育されてきており、母親にはプログラマーになることを反対されている。ちなみに父親は恥ずかしがり屋で、会話する時はほとんど弓矢の矢を飛ばしている。紅葉と共に粘り強く説得。第一志望のイーグルジャンプへの就職に失敗した場合は家業を継ぐことを条件に何とか上京。
仕送りは送ってもらえないため(後にこっそり貯めていたことが判明)アルバイトをして学費を稼ぎながら専門学校に通い、苦難の末に紅葉と共にイーグルジャンプへ研究生として入社するまでに漕ぎ着ける。なお、家庭の事情は紅葉以外には内緒にしている。
桜ねねとは後述する経緯があって当初は反目し合っていたが、和解後は良き同僚として切磋琢磨し合い、私的な友人としても交流している。
初期案では「天野つばさ」という名前であった。(画集「NEXT GAME!!」より)
性格
コミュ障で人付き合いが苦手な紅葉とは対照的に一見明るく社交的な性格である。その一方で、評価が下がるようなことを度々気にして猫を被る、神経質なほど姑息な点数稼ぎに注力するなどの打算的な一面もある。
料理が上手く、自分と紅葉の分の食事作りを担っているが、節約のために肉なしの野菜料理ばかりを作っており、「肉なし回鍋肉」を作った際は紅葉からもツッコまれていた。
また、家事も得意で、紅葉からも「家事はなんでも完璧にできる」と評されている。家でだらしなく過ごすことの多い紅葉によく小言を言うのが日常風景。
背水の陣(PECO編)
物語開始2年目の夏に東京ゲーム専門学校からのインターンシップという形でイーグルジャンプに入社。
共に入社した紅葉がコミュ障である上、早くも涼風青葉にライバル心を剥き出しにしたため、場を和ませようと度々フォローに回る。自身は同時期にアルバイトで入社してきたねねと意気投合し、一度はお互いに「ねねっち」、「なるっち」と呼び合う程に仲良くなる。
仕事では紅葉と共に既に1つの音ゲーを完成させるほどプログラミングの実力があり、最初から『PECO』開発に実戦投入される。
そんな折、ねねが話したプログラマーを志望した動機が成り行きに任せた軽いものであった上、軽口を叩いたことから「コネ入社」(※1)とネガティブな感想を抱き激怒。ねねと衝突した末に彼女を「桜さん」と呼んで軽蔑した態度を取るようになる。
(※1)「コネ入社」とは本来は創業者一族や関連会社との繋がりを指す言葉であり、今回のケースは単なる経験者採用である(未だに勘違いしている社会人は多い)
その後もねねとは険悪な関係が続き、時には反目し合う。ねねからアドバイスをもらったときも、感謝するどころかうみこの前で評価が下がることを言うなと文句を言ってしまう始末。
一方で目先の評価を気にしすぎる余り、納品の遅れに繋がる仕様変更を依頼してきたはじめに責任の所在を確認する…といったことも。
後にあるミスを犯した際に落ち込んでいたところを、自身の過去を知ったねねに励まされると同時に和解。関係が修復されると共に再び彼女を「ねねっち」と呼ぶようになる。そんなねねの手伝いもあって無事に難儀を乗り越え入社を認められ、自身を救ってくれたねねと喜びを分かち合う。
選んだ道(DDB編)
イーグルジャンプは社員旅行の宿泊先にツバメの実家の旅館を選択。敷居の高い実家へ帰省する形となったツバメは、入社の内定が決まったと直接母親に報告。しかしプログラマーの仕事の過酷さを引き合いに考え直せと言われてしまう。遠山りんの後押しもあり、改めて入社したいと伝えるが、「旅館のことが嫌いなのか」、「後で泣き言を言っても助けない」と突き放した態度を取られてしまう。
すると今度は紅葉に「なると一緒にゲーム作りがしたい」という気持ちを聞かせられる。それを受けさらにもう一度、跡は継げないがお母さんのことは大好きだと伝える。帰り間際、母親の跡を継いで欲しいという気持ちは変わらないものの、ひとまずは仲直りすることができた。
1月の成人式には紅葉だけでなく、ねね・青葉・星川ほたるとも一緒に出席。着物の着付けは紅葉だけなく、ほたると共にねねにも施す。
2月でこの5人が全員二十歳を迎えたのを記念し、居酒屋で一緒に飲酒する。
バレンタインデーにはうみこに弾丸型のチョコレートを贈っている。うみこは他の女性社員達からも人気で当初なかなかチョコレートを渡せず、ねねと共にまるで失恋したかのような感情を覚えていた。無事にチョコレートを渡せた後は、ねね共々高級チョコレートを逆に贈られている。
その後春、専門学校の卒業式では、母親に祝いに来てももらう。さらにそのすぐ後、無事に正社員としての入社も果たす。
仕事面では、はじめの頼みでドッジボールゲーム(後の『デストラクションドッジボール(DDB)』)の試作品を無断で会社の設備を使用して作成するのに加担する。りんにバレて怒られながらも事後承諾を得、ゲームのテスト版を完成。はじめのプレゼンテーションが功を奏し、そのゲームが次の新作として開発されることが決定する。
その後はコンペを勝ち抜いてキャラクターデザイナーに抜擢された紅葉を公私共に支え続ける。
好きな仕事(FS4編)
『DDB』発売後、(冗談ではあるが)ねねの正社員となる試験と称してうみこに趣味のサバイバルゲームに付き合わされる。ツバメ自身も賞品があるということでノリノリで参加。うみこと組んでねねと青葉のコンビを相手に10戦9勝する戦果を挙げる。
ちなみにしばらく先の物語終盤のエピソードによると、紅葉も誘ってサバゲーを定期的に楽しんでいる模様。
サメが好きなねねのために様々な種類のサメのクッキーを焼いてくる。しかしサメの種類にまでは詳しくないねね相手に覚えたてのサメの種類に関しての知識を勤務時間中に長々と熱弁し、うみこから注意を受けてしまった。
紅葉が自分をモデルとしたキャラクターのデザインをすることになった矢先、母親が仕事中に倒れ病院に運ばれたという一報が入る。
1カ月休職することにし実家に帰省。幸いにも母親は過労で倒れただけですぐに快方に向かうが、仕事の手伝いをしつつ母親の看病に励む。さらに母親の業務が楽になるよう、予約やチェックインアウトの管理システムや集計作業の自動化機能を作って見せた。
その様子を見た母親にツバメが自分の好きな仕事に巡り会えたことを初めて喜ばれ、「自分がいないとダメなんだってことを見せつけてやりなさいと」送り出してもらった。
そして予定より遥かに早い数日後に職場復帰した。
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