「私のADは アシスタントディレクターじゃなくて アートディレクターよ」
プロフィール
誕生日 | 12月3日(いて座) |
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身長 | 158cm |
血液型 | B型 |
年齢 | 25歳(初登場時) |
役職 | アートディレクター兼背景班リーダー(FS3) → アシスタントプロデューサー(PECO) → プロデューサー(制作より)(DDB, FS4, PECO2) |
出身地 | 愛知県 |
CV | 茅野愛衣 |
人物像
ゲーム制作会社「イーグルジャンプ」に勤務するアートディレクター兼背景班リーダー。のちにプロデューサーに抜擢され、グラフィックチームから離れることとなった。
八神コウとは同期でプライベートでも仲がいい。ちなみに自ら作った手料理はコウの大好物。
性格
涼風青葉達の上司で面倒見が良く、状況に応じて仕事を切り上げさせる、部下の仕事の一部を引き受け負担を減らす…など状況判断に優れている。
普段は優しく柔和な性格だが、怒らせると相当怖い。空調の設定温度を巡り喧嘩でヒートアップしてしまったコウと篠田はじめは、りんから注意と警告を受けすぐに恐縮し鎮静化。堅物でクールな阿波根うみこですらも、(冗談ではあるが)サバイバルゲームを桜ねねの正社員採用試験にしたことをりんから叱責され恐れおののいていた。
活躍
優しい上司(FS3編)
りんは青葉が初出社日に初めて出会ったイーグルジャンプ社員である。青葉を子供と間違え、社屋に入ることを止めてしまった。
その後は慣れない仕事に悪戦苦闘する青葉をことあるごとに気遣いフォロー。仕事に関して合格ラインの厳しいコウと対照的で、程よいバランスになっている。
酒癖が悪く、酔うと普段の品行方正さが嘘のように鳴りを潜め、あらぬ迷言を乱発する。
青葉の新人歓迎会や『フェアリーズストーリー3(FS3)』の打ち上げパーティー後では暴走していた。(特に後者のシーンはアニメ第1期の最後のシーンにオチとして使用される)
困った時の助け舟(PECO編)
『PECO』の制作作業そのものにはほぼ携わっていない。
プロデューサーとして外回りし、他の会社の人々と接する機会が増えた。
社内にいる時間が減ったが、ラスボスのデザインに悩む青葉に助言をするなど、部下達へのフォローも忘れない。
また、アートディレクターに再び就任したコウの心の支えになる。
コウが渡仏して勉強したいと大和・クリスティーナ・和子に相談しているのを偶然耳にしてしまった際は、自分から問いただすようなことはせず平静を装い、コウの方から切り出してくれるのを待った。切り出されてからは激しく動揺するものの、最終的にはコウの夢を後押しすることにした。
プロデューサーとしての手腕(DDB編)
はじめが自ら考案したドッジボールゲーム(後の『デストラクションドッジボール(DDB)』)の試作品を、無断で会社の備品を使って作成しようと企てる。それを知ったりんははじめ達に厳重注意するが、はじめの熱意を後押しするため正式に試作品の作成を命じる。
その上、初めてプレゼンテーションに臨むはじめにやり方や作法をレクチャー。独自に費用の見積書も作成。必死でクリスティーナを説得し頭を下げ、はじめをフォローした。その結果、クリスティーナに認めてもらい制作費用を出してもらえることになった。
その後も関係各所とのパイプ役として社外を奔走。スケジュール破綻による炎上騒ぎの際には、アートディレクターであるゆんのフォローにも回った。
急遽フランスから帰国したため家がなかったコウを自分の部屋に仮住まいさせていたが、広めのマンションの部屋を借り本格的に同居することになる。
陰の立役者(FS4編)
『フェアリーズストーリー4(FS4)』のキャラデザに任命された青葉は、主人公・ノアのキャラデザに悩んでいた。酒に酔ってしまったコウを家に送り届けに来た青葉をりんは泊めることに。りんが青葉の相談に耳を傾けているうちに、青葉はコウをモデルにした主人公像を思いつく。
青葉はさらに同僚や上司をモデルにしたキャラクターを次々と生み出していく。りんは制作会議の場でも積極的に意見を述べ、それがシナリオやサブキャラの王子のデザインにも反映される。しかしりんは私情を挟んでしまうからと自分がモデルになることは断った。ただし、ノアのモデリングに関しては少なからず私情を挟んでいそうな注文を付けていた。
制作は順調で、青葉がキービジュアルの作成に着手しようかという時、出資会社である芳文堂が自社の都合で突如出資の取りやめを言い渡すトラブルが発生。
開発中止を回避するべく、クリスティーナと共に代わりの出資会社を探して奔走するが、芳しい結果を出せず頭を抱える。コウとゆかりの深いブルーローズに打診してみてはという話になった際は、ブルーローズの責任者である妹(大和・カトリーヌ・十和)に頼りたくないというクリスティーナを必死に説得。それがクリスティーナの心を動かし、結果的にブルーローズの出資に漕ぎつける。
しかし芳文堂が関わらない場合、『FS4』のタイトルが使えなくなってしまう問題が依然残っていた。タイトルにはこだわらない様子のコウに対し、もしかしたら今後別のスタッフで『FS4』を創られるようなことになってしまうかもしれず、こんな理不尽なことは許せないと憤りを吐露する。
さらにカトリーヌが青葉をキービジュアルから降板させ、星川ほたるを起用するよう要求してくる。クリスティーナが青葉がキービジュを決めるコンペに勝てば、芳文堂との共同出資にしてもらうよう約束を取り付けたため、りん自身もクリスティーナと共に芳文堂の責任者の説得に臨む。その結果、芳文堂に共同出資に応じさせることに成功。さらに青葉がコンペに勝利したため、晴れて『FS4』のタイトルを使うこともできるようになった。
このようにりんの内助の功がなければ、青葉達が熱意を燃やして創っていた『FS4』がお蔵入りになっていた可能性が高い。そして発売されたとしてもタイトルが変えられてしまうという苦い結果になっていたことだろう。
最終回
『FS4』発売から数年後の春。
イーグルジャンプでプロデューサーの仕事を続けている。青葉がメインキャラクターデザイナー兼アートディレクターを務めている『PECO2』と、コウがアートディレクター兼メインキャラデザを手掛けることになっている詳細未定の新作を兼任。
八神コウとの関係
コウのことはただの同期以上に並ならぬ感情を抱いている様子を見せているが、当のコウが鈍感ということもあり、その思いはあまり伝わっていない。また、コウが他の男性と親密になるのをりんが耐えられそうにないという点もグラフィックチームに男性がいない理由の一つとなっている。(人事を握っている葉月しずくの趣味も一因だが)
もっとも親密になる相手が女性であっても許容できない様子。自分が極めて嫉妬深いことは自覚しており、そんな自分を諫めようとはしているのだが、なかなか上手くはいかないようだ。
後にコウがフランスに旅立った際には上司兼ホームステイ先である大和・カトリーヌ・十和との間に「何もなかったか」などと確認。単行本第9巻ではほたるがコウと同室で同居を始めたことに動揺。時差でまだ早朝であるフランスに電話し、(ほたるが誤ってコウの電話に出てしまったのもあり)コウを厳しく問い詰める。(りんの一部始終を見ていた青葉とねねが火消しのためにコウをフォローする破目になった)
このように近年は嫉妬の領域で済ませるには疑問が残るレベルにまで到達している。
詳細はコウりんを参照。
とはいえそれ以外においては公私をちゃんと分けており、相手がコウでも叱る時はきっちり叱る。また身内贔屓抜きにクリエイターとしてもコウのことは高く評価しており、「やはりゲームの顔はコウである」と考えている。
そのため、目立つことを嫌って表に出たがらないコウのことを歯がゆく思っている。コウが攻略本のためのインタビューを受けることになった時には嬉々としてコウのことを着飾らせていた(過去作のインタビューの時も同様だった模様)。
最終回ではコウの左手薬指に指輪がはめられており、読者の間で話題になる。そして単行本第13巻の後書きで法律が変わって本当に結婚したことが判明した。