イーグルジャンプ
いーぐるじゃんぷ
※所属チームは登場初期のもの
※役職欄の『FS』は『フェアリーズストーリー』、『DDB』は『デストラクションドッジボール』の略称
グラフィックチーム
キャラ班
本作の主人公で、高卒で入社した新入社員。
役職:キャラ班モデラー(FS3) → キャラ班キャラクターデザイナー兼モデラー(PECO) → キャラ班モデラー(DDB) → キャラ班メインキャラクターデザイナー(FS4) → メインキャラクターデザイナー兼アートディレクター(PECO2)
言動に天然なところがあるものの、素直で類稀な向上心の持ち主で、作画やモデリングの技術を短期間でメキメキ向上させていく。
皆から一目置かれるチームのムードメーカーで、社内はもちろん、社外でも様々な人物に良い影響を与えている。
役職:キャラクターデザイナー兼キャラ班リーダー(FS3) → キャラクターデザイナー兼アートディレクター(PECO) → (ブルーローズのアートチームメンバー) → アートディレクター兼キャラ班モデラー(FS4) → アートディレクター兼メインキャラクターデザイナー(詳細未定の新作)
青葉の上司で、青葉や紅葉がゲーム業界に入るきっかけを作った人物。基本はガサツでズボラだが、仕事になると打って変わって真面目かつ緻密になる。
キャラデザ能力はもちろん作業スピードも段違いに速く、イーグルジャンプになくてはならない存在。
役職:キャラ班モデラー(FS3) → キャラ班リーダー(PECO, DDB, FS4) → メインキャラモデラーリーダー(PECO2)
青葉やゆん、はじめの先輩社員。コミュ障だが、メッセージだと饒舌になる。
先輩のコウやりんとはタメ口で話し、コウからは「ひふみん」と呼ばれる。
役職:キャラ班モデラー(FS3, PECO) → アートディレクター(DDB) → キャラ班モデラー(FS4) → アートディレクター兼サブキャラクターデザイナー(DDBZ)
青葉の先輩で、チームのツッコミ役。関西出身で、関西弁を使いこなす。
勤務中はフリルやレースがついた服を好んで着用。職場にティーセットを持ち込んでいる。
役職:キャラ班モデラー(研修生)(PECO) → キャラ班キャラクターデザイナー(DDB) → キャラ班モデラー兼サブのキャラクターデザイナー(FS4) → メインキャラクターデザイナー(フリー)(DDBZ)
ひふみとは違うベクトルでコミュニケーションが苦手で、人の名前を覚えられずに常にメモしたり、周囲に近付き難い雰囲気を醸し出したりしている。
同い年で既にキャラデザを任されている青葉をライバル視している。手は左利き。
最終回の時点では退社し、フリーのイラストレーターになっている。
プログラムチーム
役職:プログラマー(FS3) → プログラムチーフ(PECO) → メインプログラマー(DDB, FS4, PECO2)
非常に高い腕前を誇るプログラマー。
沖縄出身で、名字で呼ばれるのを嫌がる。ミリオタで、モデルガンを扱ったり、アニメでは独自の練習場も作っている。
素行不良なねねのお目付け役だが、個人的な交流も持っており関係は良好。
役職:デバッガー(FS3) → 雑用係(PECO) → プログラムチームプログラマー(DDB, FS4) → プログラマー(PECO2)
青葉の幼馴染。一見だらしないような性格だが、一度熱中した事に対しては投げ出さずに真剣に取り組むなどの真っ直ぐな一面もある。青葉やツバメからは「ねねっち」と呼ばれており、逆に本人も「あおっち」「なるっち」と呼んでいる。
役職:プログラムチームプログラマー(研修生)(PECO) → プログラムチームプログラマー(DDB, FS4) → リードプログラマー(DDBZ)
紅葉の幼馴染。外面は良いが、目先の点数稼ぎのために猫を被ることも平気でする。
実家は旅館を経営。親の反対を押し切って上京してきたために、当初はイーグルジャンプの入社に失敗すれば旅館を継がなくてはならないという厳しい状況下にあった。
企画班
- つかさ
名字不詳。大抵は後輩が相手でも丁寧語で話すクールな性格。右目が髪に隠れていることが多い。
企画リーダーで、長年しずくの下で自らの企画が通るよう努めてきたが、『DDB』ではじめに抜け駆けされて悔しがる。その『DDB』ではディレクターであるはじめの補佐を務め、慣れない仕事に悪戦苦闘するはじめにアドバイスを送る。
大規模な席替え後はしずくやはじめと同じブースで共に『FS4』の開発に励む。
最終回の時系列では、コウの新作チームで遂にディレクターに就任。
- かりん
名字不詳。企画班の明るいムードメイカー。八重歯がチャームポイントのボクっ娘。つかさを「つかさくん」と呼ぶ。『DDB』ではレベルデザイナーを務める。
最終回の時系列でもはじめの下で『DDBZ』のレベルデザインを手掛ける。
- 九条みなみ
会社では物静かな眼鏡っ娘。しかしその実態は、はじめとは別のベクトルのオタク。
『DDB』発売後は、趣味で同人誌即売会に同人小説を出品していた。ジャンルは百合。
この作品はしずくの目にも止まっていたらしく、のちに『FS4』のノベライズの企画が持ち込まれた際、しずくから執筆を任される。
その後は紅葉と共に作った新作ラノベが大ヒットし、アニメ化も決まっている。しかし生活を安定させるためイーグルジャンプでの仕事も続けており、コウと同じチームで新作のメインシナリオを担当。
その他の従業員
役職:ディレクター(FS3, PECO) → スーパーバイザー(DDB) → ディレクター(FS4, PECO2)
イーグルジャンプ初期メンバーの1人で、社内で強い発言権を持つ。
かなり変態な趣味を持っており、特に女の子が大好き。一方で仕事に対する情熱や実力は確かに兼ね備えている。
青葉の採用を決めた張本人。
- 桜庭花男(花ちゃん)
社長であり、しずくとは別のチームのディレクター(アニメには未登場)。青葉の本番の面接を担当した。
企画時の初期設定では桜庭花男という本名が設定されており、はじめの上司という地位が設定されていた。後に正式に桜庭花男が本名であることが判明。
元々は現在の出資会社である芳文堂のベテラン社員であったが、職場で諍いが相次いだのが原因でしずくを含めた優秀な人材を何人も引き連れ退職。イーグルジャンプを創立した。
物語終盤の新入社員
- 水野あや
作中5年目の春に入社したグラフィッカー。長髪を後頭部で団子状にしている。
青葉やねねの出身高校の卒業生で、美術部のOGでもある。美術部で活動中、訪ねて来た星川ほたるから青葉が高卒でイーグルジャンプに入社したと聴いたのがきっかけで高卒入社を目指すようになった。
入社面接では、本番直前に休憩室にいた青葉(面接官)を同じ高卒の就活生だと勘違いし、タメ口で馴れ馴れしく接してしまい青ざめることになる。
無事に入社した直後はマスターアップ間近の『FS4』の即戦力とはなれずデバッグ作業を任される。マスターアップ3日前に停止バグを発見するものの、録画していなかったためバグ発生条件が分からず、ねねを青ざめさせる。
最終回の時点では、青葉と同じチームで『PECO2』のUIを手掛ける。
- 烏丸くおん
作中5年目の春に入社したグラフィッカー。入社直後はマスターアップ間近の『FS4』の即戦力とはなれずデバッグ作業を任される。
最終回にも登場。はじめのチームで『DDBZ』のモーションを担当している。好きだったモーションがはじめ作だと知り、師匠と呼んでいる。
- 財前ゆりこ
作中5年目の春に入社したプログラマー。財前財閥のお嬢様で、語尾は「ですわ」。
入社直後はマスターアップ間近の『FS4』の即戦力とはなれずデバッグ作業を任される。
単行本第13巻のあとがきによると、最終回までの空白の数年間に父親がイーグルジャンプを買収しかける騒動があったらしい。
最終回の時点では、はじめのチームで『DDBZ』の開発に携わる。
- 一色たまこ
初登場時はイーグルジャンプの外注会社・シルバーウイングの新人社員。あだ名は「たまちゃん」。
入社当初はモデリングの技術が未熟で、『DDB』が炎上騒ぎを起こす一因を作ってしまった。その後はイーグルジャンプに出向し、コウの指導を受け技術を向上。
『FS4』ではシルバーウイング代表として早期からイーグルジャンプに出向し、開発に参加。キャラクター制作にも意見を出し、それがシナリオやイラストに反映される。
最終回の時点ではイーグルジャンプに入社しており、青葉やひふみの部下として『PECO2』の開発にモデラーとして携わる。
最終回で予定から1日前倒しして初出社した新入社員。芳文堂の大和・クリスティーナ・和子、ブルーローズの大和・カトリーヌ・十和の妹。青葉やコウからはモデルみたいだと評されている。
まだ幼さが残っていた初登場時から『PECO』のファンで、そのキャラデザを手掛けた青葉に憧れてきた。作中4年目の元日(※)、将来はイーグルジャンプに入社すると青葉に向かって宣言。見事その夢を叶えた。
青葉のチームに配属され、キャラモデラーとして『PECO2』の開発に携わる。
※ちなみにこの日の時点で14歳であると発言している。当時の青葉は21歳で7歳差(日本基準で7学年差かどうかは不明)。画集「NEXT GAME!!」に記載されている初期設定どおり入社時のソフィーの年齢が18歳だとすると、青葉は25歳。入社時の青葉&コウと同じ年齢ということになる。
- フェアリーズストーリー(FS)
イーグルジャンプを代表する大ヒット作品。据え置きゲーム機であるPP3ソフト。
ディレクターはしずくで、キャラクターデザイナーは入社したばかりのコウ。
物語開始7年前、青葉が小学6年生の時に発売。
格闘ゲームのような戦闘方式を採用しているファンタジーアクションRPG。
- フェアリーズストーリー2(FS2)
ディレクターはしずくで、キャラクターデザイナーも前作から引き続きコウが務める。アートディレクターはコウだったが、諸事情で途中降板。
青葉が高校3年生に進級した頃に設定資料集が発売されたため、ゲームそのものの発売はその少し前。
1作目と同じくファンタジーRPGであるが、詳細は不明。
- フェアリーズストーリー3(FS3)
作中で初めて青葉が開発に関わることになったゲーム。はじめとゆんもその1年前から関わっている。PP3(アニメではPZ3)ソフト。
ディレクターはしずくで、キャラクターデザイナーも前作から引き続きコウが務める。アートディレクターはりん。
青葉の入社1年目の冬頃に発売。
過去作と同じくファンタジーRPG。主人公・ナイトとその仲間達の冒険活劇。俯瞰視点のアクションゲーム。
劇中ゲームのキャラクターは3DCGで描かれており、テレビアニメ版では実際に3DCGで描かれたゲームキャラクターが描写されている。また、第1期第11話では劇中ゲームソフトのオープニングムービーという体裁でアニメ化されている。
- PECO
青葉が開発に携わる2作目のゲームで、続編ではない新規のタイトル。PP3(アニメではPZ3)ソフト。
ディレクターは引き続きしずくだが、キャラクターデザイナーは青葉とコウの共同。アートディレクターはコウ。
発売は青葉の入社2年目の冬。
ステージクリア制のアクションゲーム。現代人の少女・ペコが生きたぬいぐるみのモンスター達が住んでいる異世界へと迷い込んでしまい、世界の謎を解き明かしながら生還を目指す。ぬいぐるみを捕獲し、着ぐるみのように身に纏うことで、その特殊能力を発動させられる。
- デストラクションドッジボール(DDB)
青葉が開発に携わる3作目のゲームで、続編ではない新規のタイトル。携帯ゲーム機のソフト。
はじめのディレクターデビュー作で、紅葉のキャラクターデザイナーデビュー作でもある。ゆんも初のアートディレクター。
発売は青葉の入社3年目の2月10日。
少年少女達がドッジボールで対決する物語。野球部がドッジボールをしているような世界観とのこと。
各キャラに体力が設定されており、ボールがヒットすると体力が減っていきゼロになると退場。先に全滅させた方または制限時間内に残り人数が多い方が勝ち。タイミングよくボタンを押すとボールをキャッチでき、必殺技ゲージが溜まる…という仕様。
当初は小学生向けに発売されたが、十代後半~三十代の女性にもヒット。その人気から同人誌即売会が開かれている。
- フェアリーズストーリー4(FS4)
青葉が開発に携わる4作目のゲーム。シリーズ続編ではあるが、世界観は一新。PP3ソフト。
ディレクターはしずくが務め、主に青葉がキャラクターデザイナーを務める。アートディレクターはコウ。
発売は青葉の入社5年目の9月27日。
主人公は女戦士ノア。元々はとある国の王の娘・シオン。国がクーデターで滅亡し、命からがら逃亡。辺境の村で貧しいながらも平穏に暮らしていたが、友人に王族の証である短剣を見せたことがキッカケで生き残っていることが発覚してしまう。ノアの命を狙う刺客により村は焼き討ちにされるが、ノアは生き残る。復讐を誓うノアは世界各地を放浪し、精霊の加護と仲間達の力を得て王位奪還を目指す。
途中で復讐を取るか、仇であるボスの息子との恋愛を取るか選択を迫られる展開がある。また、全キャラを仲間にできる仕様になっている。
三人称視点ゲームであるように描かれており(第12巻90ページ)、マップ上でジャンプしたりしゃがんだりといったアクションが必要な様子(第13巻88ページ)。
発売後の打ち上げパーティーの時点で販売本数は100万本に到達した。
- デストラクションドッジボールZ(DDBZ)
『FS4』発売の数年後に配信されている『DDB』の続編であるスマホゲーム。
前作と同じくはじめがディレクター、紅葉がキャラクターデザイナー、ゆんがアートディレクターを務める。
大ヒットを記録し、まだ公になっていない新キャラクターも作られている模様。
- PECO2
『PECO』の続編だが詳細は不明。
しずくがディレクターを務め、青葉がメインキャラクターデザイナーと初のアートディレクターを兼任する。
アニメの第1期第8話では、ねねがアルバイトにくるきっかけとして、求人のチラシが登場している。
給与・待遇
- 勤務時間は10:00~19:00(実働8時間)。
- 給与は20万円+交通費(新卒及び前職無しの場合)。アルバイトは時給950円~1300円+交通費。
- 交通費全額支給・社会保険完備。
劇中登場するのが女性ばかりのため誤解されやすいが、女性しかいないわけではなく、設定上は花ちゃん以外にも男性社員はちゃんといる。
しずくの下のチームに女性ばかり配置されているため、読者・視聴者目線では女性社員しかいないように見えるだけである。その理由については原因となったこの2人の項を参照のこと。
最終回では少なくとも3つのゲーム開発チームが並行して存在している。社員が増えスペースが手狭になったためか新社屋へ移転することになっており、引越しをする様子が描かれる。