「美大目指してるんですか? 私もなんです!」
プロフィール
人物像
青葉・ねねとは高校3年からの付き合い。進路関係で悩んでいた青葉が美術部の顧問であった日高ちなつを訪ねてきた際に、当時美術部の部長を務めていたほたるとの交流が始まった。
将来はイラストレーターを目指しており、高校在学中にライトノベルの挿絵の仕事の依頼を受けるなど実力は極めて高く、度々青葉はほたるとの差を痛感していた。
美術部の夏合宿を機に、青葉・ねねを互いにそれぞれ「あおっち」「ねねっち」と愛称で呼び、自分は「ほたるん」と呼ばれる。
高校卒業後も定期的に集まって一緒にお茶したり温泉旅行に出掛けたりと、良き友人関係を続けている。また、高3から毎年元旦に3人で高尾山へ初詣に行くのが恒例となっている。
病弱な面があり、劇中では風邪のほか長時間の作業が原因で倒れたこともある。無論運動も苦手なのだが、体育の授業は苦手なりに楽しんで取り組むなど悲観的ではない。
先述のライトノベルの挿絵の仕事の際は、睡眠時間を削って作業に没頭しすぎたため4時間程度しか寝ていない…という自己管理の甘さで倒れてしまったこともあった。
本編では都内の美大(青葉も受験し合格したが、イーグルジャンプに内定したことで入学を辞退した)に通う学生であり、物語開始時はフランスに留学していた。
留学時には大和・カトリーヌ・十和の家にホームステイしていたと思しき描写があり、八神コウがほたるが描いたと思われるカトリーヌの妹、大和・ソフィー・和音の肖像画を見つけている。
容姿
柔らかな表情の似合う美人。
ショートヘアによく花を象ったヘアピンを付けている。
低身長の青葉やねねと行動を共にするシーンが多く、背が高い印象を受ける一方で、低身長ながらも胸はしっかりとある青葉とねねとは異なり胸は小さく、公式で胸のサイズはコウと同じ最小扱いされている。
性格
マイペースでやや天然ボケ。そのためか、周囲を困惑させる突飛的な言動が多い。
自分で言った駄洒落に自分でウケて一人笑う。フランス留学の習慣のせいで、「日本語が出てこない」と日本語で話す。久々に会った青葉とねねにキスして見せる…など。(なおフランス語は話せるが、フランス語は読めない)
怒りを表現することが苦手ならしく、自分が少し我慢して問題が収まるのがいいと思っている。だが、ちなつが粗相をした被害を受けた際も文句を言わず抑え込んでしまい、嫌われているのではないかとちなつを不安にさせてしまう。青葉の「怒られて当然のことをされて怒らなければ見放されているようだ」という意見を聴き、率直に自分の感情をちなつに打ち明けた。
しかし「もし風邪を引いたら薬代…払ってよね!」や「これからはイラっときたらじゃんじゃん怒ろうかと思います!」など、やはりズレているところがある。
イラストレーターとしての技能は本人の努力によるところが大きく、青葉に「(コウやほたるのような)才能のある人にはそういう仕事がくる」と言われた時には珍しく声を荒げて「才能ってひとくくりにされるとすごく…イラっとくる」と反論している。
「才能」や「天才」という言葉のみでほたるを評価することは、ほたる本人にとって地雷なのかもしれない。
活躍
親友達との出会い(THE SPINOFF!)
部長とはいえ本人以外の部員はおらず、ちなつと2人だけになった美術部はすでに廃部が決定していた。そこに青葉とねねが入部したことで3人の交流が始まる。ちなつも交え、仲良し4人組という様相を呈する。
ちなつの指導のもと、青葉と共に日々デッサンの練習に励む。夏合宿では水着姿のちなつやねねをモデルにしたことも。この時点でほたるの絵の腕前は青葉より何歩もリードしていた。
元旦の初詣の際は、美大進学か就職かで未だに揺れる青葉に、もし会社の方に行きたければ自分のことは気にするな、そしてねねのセリフを引用し「離れていてもあおっちが頑張ってるってわかれば寂しくないよ」と励ます。
共に同じ美大へ合格するものの、結局青葉はイーグルジャンプへ就職することを選択する。どうしても感じてしまう寂しさを心の中に秘めつつも、美術部のみんなからもらった元気を励みに入学式に臨む。
高みを目指す友人達(PECO編)
フランスに留学していたが、原作#36(アニメ版では第2期第5話)で帰国し、美大に復学。
青葉に会った際、1年前のキャラクターデザイナーになりたいという夢が叶ったと報告を受ける。それでも青葉はまだまださらにその先を見据え続けていた。
ねねからもプログラマーになるのを目指していると青葉に内緒でコッソリ打ち明けられる。その半年ほど後、ねねが完成させたアクションゲームを披露。3人一緒に遊んで盛り上がり過ぎて、喫茶店の店員に注意されてしまう一幕も。
広がる人間関係(DDB編)
大学にいる最中、突然望月紅葉の訪問を受ける。青葉も介さぬアポなしの訪問ではあったが、自分がアトリエにしている教室に快く招き入れる。紅葉のイラストの数々を賞賛。自らの絵の腕前を卑下する紅葉に、作品を悪く言うのは作品が可哀想だと忠告。そして互いの顔をデッサンし合う。雑談を通し互いの柔らかい表情を引き出し合い、それぞれ作品を完成させる。
それ以来、青葉には内緒で定期的に会い技術を高め合う。
翌年の成人式は青葉とねねだけでなく、紅葉や鳴海ツバメとも一緒に出席。その際、ようやく紅葉がほたるとすでに知り合いであることを青葉にカミングアウトする。
なお、ほたるは青葉の着付けをしたほか、ツバメと共にねねにも着付けを施す。また、その場所は曽祖父が遺した大きな屋敷だった。
この5人が全員二十歳を迎えた暁には、共に居酒屋で飲酒する。ちなみにこの時、電話でフランスにいるコウと会話していた青葉が嘔吐したためほたるが電話を替わり、コウと会話を交わしている。
それからしばらくして大学を休学し、再び渡仏。留学時に下宿していたカトリーヌが勤めるゲーム会社・ブルーローズに入社する。(のちにコウに語った動機は仕事をして輝いている青葉が羨ましかったから)
下宿先は留学時と同じくカトリーヌの自宅、しかも同室で同僚となるコウとの共同生活を開始する。なお、それが原因でコウを慕っている遠山りんから嫉妬の対象にされてしまい、ちょっとした騒動に巻き込まれることになる。
ブルーローズではコンセプトアートチームに配属。他の社員達を差し置いて新作ゲーム『ユートピア』の最重要モンスター・キングズハンドのキャラデザを数カ月以内に完成させるよう、カトリーヌからノルマを課される。しかし数週間経ってもカトリーヌからは提出作品を突き返される日々が続く。
いったんデザインを諦め、未経験の3Dモデルやマットペイントの練習に取り掛かる。すぐにマスターし勉強熱心な姿勢を見せ、ミラ・ロベールら同僚達を感嘆させる。
また、日課にしている毎朝の絵の基礎練習も欠かさず楽しそうにこなし、コウをも驚かせる。それに触発されたコウから自分もキングズハンドのキャラデザ案を描くと、宣戦布告を受ける。
下宿先のソフィーとは仲が良く、留学中と同じように彼女をモデルに絵を描くことも。コウと一緒にそれぞれソフィーの絵を描き、どちらがよりソフィーを喜ばせられるかちょっとした勝負をしたことも。その際、コウから「まず仕事を発注してきた人に気に入ってもらわなくてはならない」、「ソフィーが好きでほたるも好きなことを探せ」とアドバイスを受け、完成させた作品はソフィーから好評を得る。敵から塩を送られた形となった。
それ以来、ほたるとコウはそれぞれキャラデザのクオリティーを上げていき、次の最終稿次第でどちらかに決まるというところにまで迫る。
折しもコウは、カトリーヌからブルーローズへの正式な入社を請われていた。そんなコウに、「八神さんは私みたいにただ上手くなりたいだなんて思ってるような人間には思えない。もっと別の何かを大切にしているのでは」と述べる。その言葉がコウのイーグルジャンプへの復帰を後押しする一因となる。
その後、コウはイーグルジャンプの窮状を知り、急遽日本へ帰国することになる。ほたるはコウによるキングズハンドの完成品を見てみたいと要望。それに応えたコウが土壇場で完成させたキングズハンドのデザインは採用され、ほたるはキャラデザ対決に敗れることとなった。
青葉との対決(FS4編)
第10巻にて、コウが日本に帰還した際に自分の歩む道について迷いを抱く。カトリーヌの助言もあり日本に一時帰国。
そんな矢先、ライトノベルの挿絵の仕事がトラブルにより破談となった紅葉に連れ添う形で、イーグルジャンプの慰安旅行先である沖縄に向かうこととなる。トラブルの原因になった川村るいという担当編集者は、ほたるが高校時代にライトノベルの挿絵の仕事をしたときの担当編集者と同じ人物。炎上騒ぎに喘ぐ川村を、紅葉と共に励ます。
なお、成り行きでコウ・りんと同じ部屋に宿泊することになり、またしてもりんから嫉妬交じりに絡まれる破目になる。しかし、すでにコウとりんの関係を察していたためか、コウの話題で盛り上がり、りんの機嫌を取ることができた。
第11巻では母校を訪問しかつての恩師・ちなつと対面。ほたる達の卒業と共に廃部になったはずの美術部はちなつが復活させており、後輩達と交流する。
(ちなみにこのとき出会った水野あやという生徒は、青葉やほたるに関する話を聴いたのがきっかけで、のちにイーグルジャンプに入社する)
沖縄旅行や母校の訪問を通じ、自分は仕事に本気になり切れていなかったと自省。改めて自分がどうしたいのかを見つめ直し、大学を退学して正式にブルーローズに就職することを決意する。
青葉やねねからは「イーグルジャンプで一緒に仕事をする気はないのか」と誘われるが、「あおっちのライバルでいたい」とその誘いを断る。そして青葉とねね・紅葉・ツバメに見送られて再び渡仏。アポなしでカトリーヌの家に訪問し、戸惑われながらも受け入れてもらう。結局、1カ月程度のブランクでブルーローズへの復帰となった。
第12巻では、ほたるが『ユートピア』のイメージイラストを担当したことが判明。そのゲームが世界規模の販売実績を挙げたことが語られる。
イーグルジャンプでは諸事情で危うく開発中止になりかけた『フェアリーズストーリー4(FS4)』がブルーローズの出資で開発再開となる。しかしカトリーヌが出資の条件として「星川ほたるにキービジュアルを描かせること」を提示。青葉が食い下がったためコンペを実施することになり、ほたるは青葉の最大のライバルとして立ちはだかることとなる。
その際、青葉を憐れむように謝罪を口にしてしまい、青葉が1週間自宅の自室に引きこもってしまう一因を作ってしまった。(ただし、引きこもりの主因はあくまでカトリーヌの指摘により、青葉がコウから信用されていないと思い込んでしまったことである)
失言したことを後悔しながらも、青葉といい勝負ができると信じ、全力を尽くしてコンペ用の作品制作に励む。
コンペの結果は満場一致で青葉の作品が支持される。敗北したほたるは「こんなに悔しいと思ったことはない」と涙を流しつつも、青葉の勝利を祝福する。
その後、カトリーヌの指示で同僚のミラと共にイーグルジャンプに助っ人として出向。マスターアップまでの期間、青葉達と共に『FS4』の開発に取り組んだ。
最終回
『FS4』発売から数年後の春。
変わらずカトリーヌの右腕として仕事をしている。また、素性を隠してSNSで絵を投稿し、フォロワー1000万人を獲得している。
大人になったソフィーがイーグルジャンプに入社し、青葉の部下となることに。ほたるはそんなソフィーをよろしくと青葉に託す。
きららファンタジア
左:★4まほうつかい 右:★5まほうつかい
2018年イベント「名探偵コロネット ユーの悲劇」にて実装。メインのクラスはまほうつかいで、この際に実装されたのは★4まほうつかい(土属性)。
2019年に作家クエスト「PECO -A trial version-」が実装された際、★5まほうつかい(水属性)も実装された。
親友でありライバルでもある青葉と同じクラスであり、青葉が対処し辛い属性に対して優位に立ちフォローできる属性というあたり、両者の関係性を現しているといえる。
イベント「私たちだって野球したい!」では、川口芳乃がマネージャーを務めるチームに所属。自分と同じように運動の苦手な面々(+野球の民の一員・ローズ)と一緒に野球をすることとなる。
関連イラスト
関連タグ
ラキラ、風衣葉冬優:中の人かつまんがタイムきらら作品キャラ繋がり。
塩崎鈴夢:とある作品に登場するキャラ。中の人繋がりに加えて、血液型がO型である点で共通する。また、ほたるはイラストレーター、鈴夢は絵を描くことが趣味であることもあって、絵を描くことが得意である点も共通する。
ライスシャワー(ウマ娘):とある有名作品に登場するキャラ。こちらも中の人が同じで絵を描くことが好きであることも共通している。ただし性格は暗く体の強さは逆。