シグナス・ブラック
しぐなすぶらっく
『ハリー・ポッター』シリーズに登場する主人公、ハリー・ポッターの名付け親であるシリウス・ブラック三世の出身である純血の魔法一族、ブラック家の家系図に登場する魔法使いたちの名前。
家系図には一世、二世、三世の存在が確認されているがいずれも『ハリー・ポッター』シリーズ本編では既に死亡している。
ピクシブでは主にブラック三姉妹の父親であるシグナス三世のことを指す。
- シグナス・ブラック一世(1829-1851)
フィニアス・ナイジェラス・ブラックの父親。早くに亡くなった。
- シグナス・ブラック二世(1878-1883)
フィニアス・ナイジェラス・ブラックの四男(末子)、一世の孫。
長兄が本家、次兄が家系図から抹消、三兄の子が女児のみのため、本家筋がついえた際相続権が子孫に移る可能性が示唆される。
- シグナス・ブラック三世(前期1929-79/後期1938-92)
フィニアス・ナイジェラス・ブラックの曾孫、一世の玄孫、二世の孫。本項目で解説。
ホグワーツ魔法魔術学校の校長を務めたフィニアス・ナイジェラス・ブラックの傍系の孫であるポルックス・ブラックの次男として生を受ける。
母親は間違いなく純血の聖28一族出身の魔女、イルマ・クラッブ。
姉にブラック家本家に嫁ぐヴァルブルガ・ブラック、死後に家系図から消される兄のアルファード・ブラックがいる。
ヴァルブルガが本家筋の再従弟(はとこ、曾祖父母を共有する)のオリオン・ブラックと再従姉弟婚かつ純血婚をし、姉がオリオンとの間に儲けた息子たち、シリウス・ブラック三世、レギュラス・ブラック二世らブラック兄弟の母方の叔父に相当する。
妻のドゥルーエラ・ロジエールは間違いなく純血の聖28一族の一つ、ロジエール家出身。
ドゥルーエラはゲラート・グリンデルバルドの信奉者ヴィンダ・ロジエールの娘の可能性や、親世代の死喰い人エバン・ロジエールの叔母である可能性がある。
生前は分家ブラック家の当主であり、当時の本家当主のオリオン・ブラックとは再従兄弟同士であり、ヴァルブルガとの婚姻により義理の兄弟となっている。
兄アルファードは結婚せず、早くに死亡したためシグナスが家督を継いだ。
しかし、シグナスは自身の後を継ぐ男子に恵まれなかった。
通常ならば本家を甥のシリウス三世が継ぎ、弟のレギュラス二世がシグナスの後釜になる筈だったがシリウス二世が家風に反して家を出てしまい、レギュラス二世が本家の後継者となってしまった。
更にそのレギュラス二世、義兄となった本家当主のオリオン、更に姉までが立て続けに亡くなってしまう。
後述の出生年が初期版であれば、オリオンと同タイミングで亡くなっているシグナスだが、後期版が適用されると本家筋が獄中にいるシリウスを除いて途絶えた状態のままブラック家最後の分家当主であったことが分かる。
後期版であればナルシッサの息子であり、自分の血を引く唯一の男児であったドラコ・マルフォイと会えた可能性があり、マルフォイ家の跡取りであるドラコにブラック家の未来を託そうと考えていた可能性も否めない。
彼の死後、本家筋の男系子孫の最後の一人であった甥のシリウス三世の死によって本家の遺産の相続権は曾祖父のフィニアス・ナイジェラス・ブラックの代にまで遡ることになった。
シリウス三世の祖父でありフィニアス・ナイジェラスの長男であるシリウス二世の兄弟の内、次男のフィニアス二世はマグルの人権擁護のために家系図から削除され、三男のアークタルス二世の子供は女児だけだったので四男のシグナス二世の男系子孫を辿り、孫のシグナス三世に行きついた。
シグナスの子供は娘のみであったが、彼女たちの子供に相続権が移ることが可能であった。
劇中では長女のベラトリックスに相続権が移ることが示唆されたが、脱獄以前であれば獄中にいる長女のベラリックス、マグル生まれの魔法使いと結婚した次女のアンドロメダに相続権利がないとみなされ三女のナルシッサならびにその長男であるドラコ・マルフォイに相続権が移った可能性がある。
しかし、シリウス三世が遺した遺言のためにブラック家の遺産はハリー・ポッターが相続することになっている。
ブラック家の家系図に基づけば1938年生まれとなり、爺世代のかなり後期(リドルの後輩のオリオンの更に後輩であるアイリーン・プリンスより更に年下)となる。
しかし、それだと妻ドゥルーエラ・ロジエールが第一子のベラトリックスを産んだとき彼は13歳という計算になるが、作者J・K・ローリングは算数が苦手だと公言しているので、何らかのミスかもしれない。
初期の草案によると1929年生まれ1979年没となっており、この場合だと22歳で長女が生まれたため無理がないがどうしてこの設定が変更されたのか不明。
ちなみに初期版だと本家のオリオンと同じ生年没年となっており、姉のヴァルブルガとオリオンの姉のルクレティアが同い年なのを考えると分家の子供であるシグナスたちは本家の子供と年齢を合わせて生まれた可能性がある。
ピクシブ内での二次創作では同い年設定が活きやすいためか初期版の設定が採用されて再従兄弟のオリオンと共に描かれることが多い。
作中では名前も描写も全くなく、ベラトリックスらの父という事実以外は不明。
ただし、孫娘デルフィーニの髪に青や銀が混じっていたことから、シグナスあるいはその妻ドゥルーエラは青髪や銀髪であった可能性がある。
これはデルフィーニの両親はともに黒髪であり、父方の祖父母も黒髪だったからである。
三女のナルシッサも金髪であることからも黒髪ないし暗い色の髪に灰色の瞳を持つ者が多いブラック家において異端な外見であった可能性がある。
ちなみに三女ナルシッサは天体に関する名前を名付けるブラック家でありながら花の名前が名付けられていたり、上述のシグナス13歳の父親説も相まって、闇を感じるキャラクターである。
シグナスは夏の夜空を代表する星座の一つ、白鳥座の意味。
翼を広げ飛ぶ白鳥の姿を模した大きく美しい星座であり、古来より北十字(ノーザンクロス)と呼ばれていた。
ギリシャ神話ではスパルタの王妃レダに交わるために大伸ゼウスが白鳥に変身したことが由来となっている。
身持ちの堅い人妻のレダに近付くため、水浴びをしていた彼女の元に鷲に襲われた哀れな白鳥の振りをして近付き、白鳥の姿のまま交わった。
やがてレダは二つの卵を産み落とすすると一つの卵からは双子座で有名なカストルとポリュデケウスの男子二人、もう一つの卵からはトロイア戦争に巻き込まれるクリュタイムネストラと絶世の美女のヘレネの女子二人が生まれる。
シグナス三世の父親、ポルックス・ブラックの名前はポリュデケウスのラテン語表記にして双子座のβ星に因んでいる。
また父方の祖父のシグナス二世並びに高祖父のシグナス一世に由来している。
関連記事
親記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- 魔法世界での転生、コレで三周目なんだけど
一周目:五十年前のホグワーツ 四年生
12/8投稿 完全捏造でございます。 龍痘についても、こんなんだったら色々都合がいいなー、と思いながら作りました。 ヴォルデモートがどんどん原作から離れていく。書いたあと読み返してニヤニヤしてたんですけど、よく考えたら好き嫌い分かれるシチュエーションだなぁ、と。嫌いな方がいましたら、すぐにブラウザバック! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 『やっぱり赤くなってるな……ハンカチ濡らしてきたから目元に当てといてね。ローブは、スコージファイするとして』 「迷惑かけた」 『?迷惑だなんて思ってないよ。ヴォルもたまには感情を表にだしなよ?我慢し続けると、疲れちゃうんだから』 「……そうか」 『うん』 「ありがとう」 『…うん』9,135文字pixiv小説作品 - 魔法界のはじまり
2 ブラック家の動向ー闇の一族編ー
シグナスが活躍しています。 設定がわかりにくいと思うので、登場人物のプロフィールを作成してみました。 よかったら、見てください。6,536文字pixiv小説作品 - ロジエールちゃん
アイヒマン実験
――悲劇の序章 ミルグラム実験 数百万人のユダヤ人を絶滅収容所に輸送する責任者であったアドルフ・アイヒマンは、ドイツ敗戦後、クレメントという偽名を名乗り、ひっそり暮らしていた。 彼を追跡するイスラエル諜報機関が、クレメントは大物戦犯のアイヒマンであると判断した直接の証拠は、クレメントが妻との結婚記念日に、彼女に贈る花束を花屋で購入したことであった。 その日付は、アイヒマンの結婚記念日と一致した。 またイスラエルにおけるアイヒマン裁判の過程で描き出されたアイヒマンの人間像は人格異常者などではなく、真摯に「職務」に励む、一介の平凡で小心な公務員の姿だった。 このことから「アイヒマンはじめ多くの戦争犯罪を実行したナチス戦犯たちは、そもそも特殊な人物であったのか。それとも妻との結婚記念日に花束を贈るような平凡な愛情を持つ普通の市民であっても、一定の条件下では、誰でもあのような残虐行為を犯すものなのか」という疑問が提起された。 この実験は、アイヒマン裁判(1961年)の翌年に、上記の疑問を検証しようと実施されたため、「アイヒマン実験」とも言う。 実験の結果は、普通の平凡な市民でも、一定の条件下では冷酷で非人道的な行為を行うことを証明するものであった。 そのような現象をミルグラム効果とも言う。 (Wikipediaより引用) シグナスくんの夢小説を書こうと思ったんですが、よく考えたら彼は既婚者だったのでロジエールちゃんとの捏造小説ができあがりました。 続き(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19281351) アルファードくんの陽キャ伝説はこちら(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18644337)6,800文字pixiv小説作品 - 魔法界のはじまり
10 ブラック家のパーティー②
ブラック家パーティーpart2!分けても長いこのパーティー。頑張っていきたいと思います。 今回の見どころはシリウスの周辺の人々の心の在り方、変化を精一杯表現?してみました。 よろしくお願いします。16,651文字pixiv小説作品 - ハリポタ原作沿い/シリナル
カーネーション
ハリポタ二次創作/シリウスとナルシッサの出会い(2012/12/01) ★時系列→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17704965,287文字pixiv小説作品 - ハリポタ原作沿い
蝶々は囚われ、籠の中に
ハリポタ二次創作/ヴォルデモートとベラトリックスの出会い。 マグル排斥運動の旗頭としてブラック家の力を借りるべくシグナス・ブラックの元を訪れたヴォルデモートは、まだ幼いベラトリックスと出会う。 家族の不和の原因が末の妹ナルシッサにあると思い込んでいるベラトリックスは、ヴォルデモートの元を訪れ、彼女を養女にするよう嘆願するが…――。 (2013/09/03) ■マシュマロ:匿名OK設定にしているので感想とか頂けると嬉しいです! いいねやブクマ、ありがとうございます! すごく励みになっております♪ https://marshmallow-qa.com/rinne_1218?utm_medium=url_text&utm_source=promotion12,127文字pixiv小説作品 - とある王家の黒妖犬
アヴィオール・ブラックと緑の瞳 Ⅳ
がたごとと揺れる列車の揺れが眠気を誘った。 窓から見える景色は白銀に眩しく、そっと目を細めた。窓には同じように外を眺める同じ顔がふたつ向かい合って写っていて、心の中で少し笑う。 こんなに静かなコンパートメントは汽車中探してもここだけだろう。みんな友人とのしばしの別れを前に話が弾んでいた。 なにか考え事をしているな。それもちょっと行き詰まるような。 そこまで分かっても、彼女が何を悩んでいるかまでは分からない。 ただ、雪を眺める横顔は、その悩みごとを抜きにすると少しだけ愉しげだった。 そうだ。彼女も…彼も、雪が好きだったな。 そう思って今度は口角をあげた。 この後口にする言葉に、近頃は見ていない本当の表情が見えますようにと願いを籠めて。 attention 創作色激強 誤字脱字 シリウスがシリウスの妹になって逆行するお話 改竄・知識漏れのえらいこっちゃ ブラック家に夢を描きすぎた結果10,105文字pixiv小説作品 - 魔法界のはじまり
2 ブラック家の動向ードゥルーエラ編ー
ドゥルエーラの動向編です。シグナスも合流し、一緒に仕事していきます。 シグナス夫妻大好きです!もはや、捏造ですが…。7,513文字pixiv小説作品 【再録】嘘で歪む心臓(捏造アブラクサス本)
2017年11月3日に開催された大魔法博覧会にて発行した同人誌の再録です 病床のアブラクサス・マルフォイと日記のトム・リドルが出会っていたとしたら。 1981年以降、ヴォルデモート卿が消息不明の頃の話。捏造しかない。 かっこいい大人は誰も出てこない。 病に斃れる男の耄碌とそのエゴに踊らされる日記の話。 いわゆる爺世代と言われる人たちがふんだんに出ています。 ◆表紙はえりざさんからいただきました。 ◆共通のテーマでお互い想像を膨らませて書(描)いたらどうなるかな?のウキウキ企画です。 ぜひえりざさんのお話も!絶対面白いぞ。 ◆えりざさんサイドのお話はこちら https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=7487065920,090文字pixiv小説作品- 不屈の獅子が人生をやり直したら
黒獅子の咆哮する時に 7
クリスマスパーティーにリヴァエラも招待してるはずなのに、リヴァエラ全く登場せずに終わった。ごめんね、リヴァエラ。 そして今回、一番文字数が少ないかもしれないです。 まぁ考えてみればそうか。今回は、舞台(視点)がブラック家のクリスマスパーティーのみで終わってるので…。いつもだったら、2、3回は舞台(視点)が変わるんですけどね…。 あ、それと、いつもはレオのことを「兄貴」と呼んでいるシリウスが、パーティ内ではレオのことを「兄上」と呼んでいるのは、態とです。言わせたかっただけです、ごめんなさい。ほんの出来心でした。2,825文字pixiv小説作品 - ハリポタ短編詰め
アルファード・ブラック陽キャ伝説
「スリザリン!」 汽車で仲良くなったエイブリーを探したが、誰よりもすごい勢いで手招きしている人間が見えた。まるで昔からの知り合いのように一生懸命手を振っている。ウェーブのかかった黒髪と、親しみやすそうな表情、そのどれも見覚えのないものだった。全くそんな気はないのに、吸い込まれるように足が向く。 「よかった~さすがに今日は女の子が来たら面倒だからさ。トムくんっていうの? すっごくイケメンだね。……まぁ、俺には負けるけど。リドルって聞いたことがない姓だしどこの――」 「アルファード、静かに」 歳上の女子生徒にぴしゃりと言われ、やっとそいつは喋るのをやめた。 「ごめーん」 先輩に強めに注意されたとは思えないほど軽い謝罪。魔法族は親類同士の結束が強い、とさっきエイブリーに聞いた話が頭をよぎる。まぁどの道、自分には関係のない話だ。 長い組み分けと校長の話が終わると、いつの間にか隣には先輩が座っていた。穏やかな印象すらあるが、学生なのに前髪がもう危ない。 「ヴァルヴルガは機嫌が悪いんだよ、あんなことするから」 「あいつが機嫌よかったことなんてないだろ」 よく周りを見てみると、自分の座っているところは先輩が多い気がする。それに、ほとんどが黒髪で顔の良い男女ばかりだ。このハゲてる先輩を除けば。 「そうだ、トムくん! 俺はアルファード・ブラック。このアブフォイ先輩は仲良くする人間を選ぶけど俺はみんなと仲良くしたいから。よろしく!」 「あー、よろしく」 先輩をいじってもお咎めなしなブラック家の話をエイブリーから聞くのは、三十分後の話。5,223文字pixiv小説作品 - ロジエールちゃん
オーバーシューズ、オーバーブーツ
毒を食らわば皿まで Over shoes,over boots. 前回(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19095267)の続きです。 アルファードくんの陽キャ伝説はこちら(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18644337)。2,795文字pixiv小説作品 - ハリポタ原作沿い
The Godfather
ハリポタ二次創作/ナルシッサの誕生話。星に関連した名前をつけられるブラック家で、ただ一人星の名前がついていない理由(2013/09/19) ■マシュマロ:匿名OK設定にしているので感想とか頂けると嬉しいです! いいねやブクマ、ありがとうございます! すごく励みになっております♪ https://marshmallow-qa.com/rinne_1218?utm_medium=url_text&utm_source=promotion ----- 【表紙素材】StockSnap様:https://pixabay.com/ja/photos/https://pixabay.com/ja/users/stocksnap-894430/-%E5%AD%90%E4%BE%9B-%E7%88%B6%E8%A6%AA-%E8%A6%AA-2616673/3,138文字pixiv小説作品 【10/7SPARK13新刊】蛇の丘(サンプル)
◆10/7 COMIC CITY SPARK13にて発行 表紙カラー/A5/本文28P/300円 学生時代のルシウス・マルフォイが(まだ比較的若い)闇の帝王に出会っていたとしたら。 ルシウス+リドルとか、ルシウス×ナルシッサとか色々ちらついています。 あとなぜかアブラクサス×リドルが出てきました。 いわゆる爺世代というやつが当たり前のように喋っています。ご注意ください。 ※表紙は多聞アオさんからいただきました。やったね!!5,553文字pixiv小説作品