概要
『ハリー・ポッター』シリーズに登場する主人公、ハリー・ポッターの名付け親であるシリウス・ブラック三世の出身である純血の魔法一族、ブラック家の家系図に登場する魔法使い。
シリウス、及び弟のレギュラス・ブラック二世の父方の祖父に相当する人物。
血統
ホグワーツ魔法魔術学校の校長を務めたフィニアス・ナイジェラス・ブラックの長男、シリウス二世の長男として生を受ける。
母親のヘスパーは初代魔法大臣を輩出したガンプ家出身の純血の魔女。
妹にライコリス・ブラック、弟にレギュラス・ブラック一世がいる。
弟妹たちはいずれも未婚であり、三兄弟のなかでアークタルスが唯一結婚し子孫を残した。
間違いなく純血の聖28一族出身の魔女、メラニア・マクミランと結婚し、ルクレティア・ブラックとオリオン・ブラックの一女一男を儲ける。
しかしルクレティアは子供に恵まれず、オリオンの二人の息子たちは未婚のまま死亡してしまいブラック家直系の子孫は絶えてしまう。
ブラック家の栄枯衰退を見届けた男
作中のブラック家はシリウス三世の弟、レギュラス二世の死をきっかけにその父親でありアークタルス三世の息子であるオリオンも死亡し、没落貴族の様相を見せているがブラック家は元々純血中の純血、魔法族の王とまで称された一族であった。
本編上では名前は登場しないが、孫のシリウス三世から「魔法省に金貨を山ほどくれてやったおかげでマーリン勲章を取った祖父」という皮肉で存在は言及されていたアークタルス三世はそんなブラック家の最盛期と衰退を見届けた魔法使いであることが窺える。
1901年生まれで没年は1991年、90歳くらい生きてるので結構長生き。
つまり本編の物語が始動する年、ハリー・ポッターがホグワーツに入学した年に亡くなっている。
世代分けで言えば爺世代とダンブルドア世代の狭間、つまりニュート世代(曾爺世代とも)にあたる。
ニュート・スキャマンダーとは生年が4年ほどしか違わない(ニュートは1897年生まれでアークタルスは1901年生まれ)ため、彼やリタ・レストレンジとはホグワーツで長く同じ時間を過ごしたと考えられる。
ホラス・スラグホーンによればブラック家はシリウス三世を除いて全員がスリザリン寮とされているため、同じくスリザリン生だったリタとの交流は少なからずあったと思われる。
また同時期に闇の魔術に対する防衛術の教授だったアルバス・ダンブルドアの教えを受けていると思われる。
1979年に孫のレギュラス二世、同年に息子のオリオンが亡くなり、加えてオリオンの妻であるヴァルブルガ・ブラックも1985年に亡くなり、もう一人の孫のシリウス三世を除くとフィニアス・ナイジェラスの直系の男子で生き残っていた人物。
ゲラート・グリンデルバルドの台頭から、生き残った男の子による闇の帝王の失踪まで一通りを見てきた、歴史の生き証人と言える。
名前について
名前は作者直筆のブラック家家系図から判明。
アークタルス(アークトゥルス)とは牛飼い座の中にある星で、1等星だが、等級は0.0等級と非常に明るい。
また、オレンジ色でありよく目立つ。
孫レギュラス・ブラックのミドルネーム「アークタルス」の由来であると考えられる。