概要
J・K・ローリングによるファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズの主人公、ハリー・ポッターの親友ロン・ウィーズリーの祖母。
ブラック家生まれの魔女
父親はフィニアス・ナイジェラス・ブラックの5人の子供の三男、アークタルス・ブラック二世。
アークタルスは大叔父、フィニアス・ナイジェラスの叔父であるアークタルス一世に肖って命名された。
同名の血族にアークタルス三世がおり、セドレーラにとって従兄に、アークタルス二世にとって甥に相当する。
母は聖28一族の一つ、ヤックスリー家の純血の魔女、ライサンドラ。
姉と妹が一人ずつおり、ロングボトム家に嫁いだカリドーラと、クラウチ家に嫁いだカリスがいる。
カリドーラは1915年生まれ、カリスは1919年生まれである。
家系図からの抹消
他のブラック家の者たちの例に漏れず、セドレーラは祖父が校長を務めるホグワーツ魔法魔術学校に入学し、スリザリン寮に組み分けされる。
しかし、彼女はマグルやマグル生まれの魔法族にも親しいウィーズリー家のセプティマス・ウィーズリーと結婚したことで、純血主義の家風に反する行いとしてブラック家の家系図から抹消された。
血を裏切る者と結婚したためにセドレーラの生年没年は不明となっている。
続柄を辿って判明する関係
シリウス三世の弁によると、シリウス三世とアーサー・ウィーズリーの関係は邦訳では「遠縁の又従兄」とあるが、原文では「再従叔父(はとこおじ)」としている。
再従叔父とは親と再従兄弟姉妹(はとこ)関係にある者、祖父母の従兄弟姉妹(いとこ)の子供、曾祖父母の兄弟姉妹の孫のこと。
シリウス三世の両親がはとこ結婚であるため、シリウスの父方の祖父であるアークタルス三世と母方の祖父であるポルックス・ブラックはセドレーラの従姉妹に相当するため、セドレーラとアーサーの関係は親子関係にあることが分かる。
ウィーズリー兄弟の祖母
セドレーラがアーサーの母であるということは、アーサーがモリー・ウィーズリーとの間に儲けた七人の子供たちはセドレーラの孫ということになる。
また原作者によるとアーサーには二人男兄弟がいるという設定であるので、セドレーラはセプティマスとの間に三人子供を儲けたことになる。
またブラック家は容姿に対する辛口評価に定評のある語り部がイケメン、美女が多い家系であり、ビル・ウィーズリーと成長したジニー・ウィーズリーはセドレーラの血を濃く引き継いだようである。
余談
三姉妹の次女
カリドーラ、セドレーラ、カリスはブラック家の三姉妹という点では黒姉妹の元祖と言える。
アンドロメダもセドレーラも三姉妹の次女で、家風に反する相手と駆け落ちして家系図から抹消されたのも同じ。
余談だが、息子のアーサーはモリーとの結婚も駆け落ち同然だったというために、血は争えない。
スリザリン出身
ブラック家出身者はシリウス三世以外は全員スリザリン寮であったとホラス・スラグホーンが述べている。
しかし孫のロンは祖母の出身寮を知らないのか組み分けの儀式の際は「スリザリンだけは嫌だ」と言っていた。
姉妹の血族
ウィーズリー家も純血なので三姉妹全員は純血婚である。
カリドーラはハーファング・ロングボトムの元に嫁いでいたが、世代的にネビル・ロングボトムの曾祖母(オーガスタの姑、フランクの父方の祖母)の可能性がある。
カリスはキャスパー・クラウチへ嫁いでいたが、世代的にバーテミウス・クラウチ・シニアの母、バーテミウス・クラウチ・ジュニアの祖母の可能性がある。
余談だが、ネビルの両親はクラウチ・ジュニアに拷問されて心神喪失状態になっており、仮に祖母同士が姉妹の場合は再従兄弟(はとこ)同士で命のやり取りをしていたことになる。