曖昧さ回避
CYCLETが2015年に発売したアダルトゲームのタイトル。→Wikipedia
概要
蜥蜴(トカゲ)が窮地に陥った時に自分の尻尾を切り捨てて犠牲にして逃げる事(「自切」と言う)から転じて以下のどちらかの意味で用いられる。
- 『不祥事など自分達にとって都合の悪いことが知れ渡る等の窮地(ピンチ)に陥った時に自分より階級や地位等が下の者に責任や罪を擦り付けて、自分が犯した悪事(悪行)によって受ける罰や罪、報いなどから逃れること』を指す。
- バトル要素のある作品において、強敵と敵対している時に自分より立場の弱い味方・仲間を犠牲にして逃げること。
地位の高い者を「頭」、地位の低い者を「末端」と捉えるところから派生した表現なので、同格の者に対する責任転嫁に使うのは本来は誤用。ただし、最近はそれも含めて「蜥蜴の尻尾切り」と言うこともあるようだ。
創作作品を例に挙げるなら
- 1の場合、悪役(悪徳御曹司、いじめグループのリーダー格等)が、自分が主人公やヒロイン等に逆恨みな理由で危害を加えたことを知られた際に「あいつら(自分に仕える護衛や部下等)が勝手にやったことだ」と責任逃れをすること(ただ、追い詰められて逃げられない状況でそうしたのであれば尻尾を切り離せていないことになるため、蜥蜴の尻尾切りとは言えない。あくまで自分の身を安全な場に置きつつ、何食わぬ顔で言い放つのがポイント)。
- 2の場合、バトル要素のある作品(近年で言うなら異世界ものや追放もの、復讐もの等)で勇者パーティーor冒険者パーティーがダンジョン等でとても倒せない程の強敵に遭遇した時に、味方を本人の意思に関係なく無理やり殿や捨て石にして逃げること。
なお上記のような例は創作作品に限らず現実においても横行しており、中にはフィクションとは比較にならないレベルの複雑怪奇な事例も存在する。
余談
当然ながら『ドラゴン娘や恐竜娘等の爬虫類要素のあるキャラクターの尻尾を斬ること』という意味ではないが(画像はイメージ)、Pixivではそういった作品がほとんどである。
そもそも、あえて切れやすく再生しやすい部位を尻尾に作っていることによる芸当なので、無理矢理千切った場合は再生しないらしい。
また蜥蜴は尻尾に栄養を蓄えている性質上、尻尾を切るのは実は蜥蜴自身にとっても命がけの選択である。この慣用句や一般的なイメージ程気軽にやってるわけではないのだ。
関連人物・キャラクター
多くの兄達や父親からいじめを受けていて出世の機会がなく、アナとエルサを利用してアレンデールの王になろうと画策するも、失敗し、本国に強制送還された。その後、兄達や父王は己の不明を恥じることなく、一方的にハンスにその地位を剥奪して馬小屋の掃除をさせるという、蜥蜴の尻尾切りそのものな処罰を行った。
- 夜刀(名探偵マーニー)
主人公マーニーの宿敵で、「メカニック」と名乗る犯罪者。元々は義賊組織のボスである鴻上の影武者であったが、意見の対立からテロを起こして鴻上に罪を背負わせてボスの座を奪った。終盤でマーニーと鴻上の逆襲に遭って組織に綻びが生じ始め、疑心暗鬼で不要な部下を切り捨てるようになるが、そのことが部下達の離反を招いてしまい、マーニーからは「尻尾どころか死の直前まで身を削らなければならなくなった(意訳)」と評された。そして、最終的に組織力を失った隙をつかれてマーニーに敗北する末路を辿った。
マーニーが比喩としてこの表現を使っているが、逃げるために部下を捨て石にしたわけではないので厳密に言うと誤用。
デルカダール王に憑依して主人公に悪魔の子の汚名を着せて自らに魂を売ったホメロスやその相棒に当たるグレイグ達を差し向ける。一度はホメロスが主人公達を倒した事で魔王となりホメロスが魔王ウルノーガの右腕となるも、過ちに気づいたグレイグと合流した主人公達にホメロス共々倒される。その後、主人公が時のオーブを破壊し、過ぎ去りし時を求めた後は、ホメロスが敗れたうえ、グレイグがホメロスの邪悪な力目の当たりにしたため、ホメロスに主人公に悪魔の子の汚名を着せた罪を擦り付けるという蜥蜴の尻尾切りそのものな口封じを行った。その後、隙を付いて勇者の剣を奪おうとしたが、黒い精霊に阻まれたことでバレてしまい、倒される末路を迎えた。
彼女の個性の名前(劇中では「トカゲのしっぽ切り」と表記)だが、本来の意味とは全く異なる。
「しっぽきり」という技が登場。トカゲのポケモンの他、ミミズのポケモンやヤモリのポケモンも使える。
海軍の機密特殊部隊である遊撃隊。辞表提出済みである為、上の命令を無視した自由な行動が可能(辞表を預けている状態であってまだ辞めているわけではないため、昇格は可能)だが、その代わり海軍側は(隊員の怪我の治療などを除いて)一切彼らの行動に関与やフォローはせず、敵の捕虜や人質になるなど、邪魔と判断した場合は何時でも切り捨てる事が可能。
シリーズおける元凶と言える製薬会社。
初期の頃は社会的に絶大な影響力を持った大企業として君臨しており、当時の大口顧客であったアメリカ合衆国政府はアンブレラのおぞましい本性を知りながらも長きに渡って黙認していたが、ラクーン事件でアンブレラの立場が危うくなった事をキッカケに事実上の共犯者であったアメリカ合衆国政府に全責任を押し付けられ、数年後にアンブレラ社が倒産へと追い込まれた。
ある人物に犯罪を教唆するも、犯行が暴かれると、その犯人を抹殺することもある。
上級悪魔のヴォックスから命を受け、ヴォックスの執着相手であるアラスターの動向を探るスパイとしてハズビン・ホテルに潜入するが、ホテルの面々に目的が直ぐにバレてしまい、ヴォックスからも「この程度のことも出来ないのか」「殺されずに済んだなら1人で死ね」と見捨てられてしまう。その後は死を覚悟するも、主人公チャーリーの説得で和解し、最終的にホテルの面々からも「仲間」として迎い入れられた。
とある特別試験の折、くだらない理由で退学者を一人選ばなければならない状況を作ってはそれがバレてしまったクズがいて、本来ならば自業自得でそのクズが退学者に選ばれるはずだったのだが、クラスのリーダーがそれに反対して代わりの生徒を退学者に選ぶ方向に舵を切ろうとした結果、汚れ役を請け負う形でクラスリーダーの意思を代行した本作品の主人公が自身の友人であるはずの佐倉愛里を代わりの退学者に選んで彼女を退学者に追い込んだ。
悪事が完全に露呈したのに尻尾切りが成立した珍しいパターン。
ちなみに、佐倉が選ばれてしまった理由は「クラスで一番能力が劣っている」「重宝すべき貴重な特技も持っていない」からであり、これからの活躍に期待できない彼女は最早ただ戦力外に他ならなかった。しかし、理解できる理屈は有るにせよ、悪しき者が「有能である」事を理由に生き残り、無辜のヒロインが「無能である」事が原因で犠牲になったこの展開に難色を示す読者が沢山生じた為、非常に賛否が分かれる結果になった。ある意味、本作品のタイトルである『ようこそ実力至上主義の教室へ』を最悪の形で実現してしまったと言える。
また、最終的には綾小路以外の男友達にすら見捨てられた佐倉だが、そんな彼女の退学を最後の最後まで反対してくれた親友がいたのがせめてもの救い。
※他にもご存知の方は加筆をお願いします。