「みなさま、それではラジオの時間です!残念ながらセンスのある放送が地獄では暫く無かったようで、お待たせしました!」
プロフィール
本名 | アラスター(フルネームは不明) |
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仇名 | ラジオの悪魔(RadioDemon) |
享年 | 30〜40代 |
死亡年 | 1933年 |
死因 | 犬関係のなにか |
好きな物・事 | 母とその料理・酒・リキュール料理・ブラックコーヒー・苦い物・笑顔・人の失敗・歌・古いジュークボックス・親父ギャグ |
嫌いな物・事 | 甘いもの・お茶・焼き過ぎた肉・犬・触れられる事・しかめ面・エンジェルのセクハラ発言・30年代以降の技術 |
職業 | 大量殺人鬼・暴君・ラジオホスト |
CV(pilot) | Edward Bosco/Black Gryphon(歌)、山下公平(日本語吹き替え) |
CV(Prime) | Amir Tarai、佐藤せつじ(日本語吹き替え) |
概要
アメリカのインディーズアニメ作品『ハズビン・ホテル(HAZBIN HOTEL)』のメインキャラクター。スペルは"Alastor"。
地獄の住人の更生を目的とした「ハッピー・ホテル」(後のハズビン・ホテル)の運営者かつ地獄生まれのプリンセス・チャーリーの元に突如現れた謎の悪魔。
街頭でのチャーリーのテレビインタビューをきっかけにホテルを訪れ、「地獄の住人を改心する」という彼女の目的を一笑に付すも、ホテルの運営への協力を申し出る。その目的は「どうしようもない屑共が救われようと足掻き、最後は奈落に落ちる様を見たい」という悪趣味なものだが、本心は一切不明。契約などではなく、プリンセスであるチャーリーの命令に(一応)従うという名目で、ホテルの運営に参加することになる。
強者はどんな時でも笑顔であるという考え方から常に笑みを浮かべている。
表面上は折り目正しい紳士だが、その正体は数十年前に地獄に堕ちてから地獄の支配者達を次々と殺戮し、その虐殺の様子をラジオで地獄中に放送したというシリアルキラー。原初の悪魔たちにも匹敵すると噂されるその力は「地獄最強クラス」と恐れられており、その所業から「ラジオの悪魔(或いはラジオデーモン)」と呼ばれている。
他の平凡な悪魔からは挨拶をしただけでも逃げられる。本人は他と同じように平等に扱って欲しいらしく、それについてはあまり良い印象を抱いていない。公式の漫画(ホームページリニューアルに伴い現在は消去されている)に登場した肉屋の店員はその関連で逆鱗に触れてしまい、殺害されるまでに至った。
Alastorという地獄の刑執行長官を務める悪魔と同じ名の通り、何かしらの基準を持って人を殺している(罰している)節がある。ただのシンプルな快楽殺人とは異なるようだ。
ただ、それについては彼は秘密にしており、知った者はほぼ殺される運命にある。
非常にプライドが高く、ナルシストの傾向がある。
自己愛が強く、自分以上に彼自身を好きな人はいないと考えている。
彼の性的指向はこの故であるともいわれている。
だが自分自身については客観視出来ており、ルシファーやヴァレンティノといった自分と力の差が近いまたはそれ以上である人物については危険視している。
彼は作中従業員が少ないという理由でニフティを召喚し、昔からの顔馴染みであるハスクを(ほぼ強制的に)呼び寄せている。そのためハスクからは中指を立てられるが、全く気にしていない様子だった。
pilot版では、チャーリーと契約をしようとしたが、断られる。恐らくこの時行おうとしていた契約は彼に自分の魂を預ける(奴隷となる)代わりに願いを叶えて貰うといったものだと考えられるが、これは「契約の悪魔」とも呼ばれる彼の専売特許である。
生前はラジオMCとして名を馳せていた一方で南部の殺人鬼であり、上述の異常性は生前からであることが窺える(というか、そうでもなければ地獄に来ないのだが)。意外にも料理好きな一面もあるらしく、南部料理のジャンバラヤを作ることもある。
お母さんっ子(マザコン)の気がある。
パイロットの日本語訳版のラストで自らの母を殺したと発言しているが、誤訳である。該当箇所でオリジナル(英語)ではMy mother once showed me a wonderful recipe for jambalaya! In fact, it nearly killed her! Hahaha! You could say the kick was right out of hell!(母が前に素晴らしいジャンバラヤの作り方を教えてくれたんだ。なにしろ彼女自身死にかけるような一品でね。まさに地獄のような辛さなんだ!)と言っている。
オヤジギャクが好きで、そのギャグのしょうもなさはホテル経営の仲間も引いてしまうほど。
身体情報
種族 | 鹿の悪魔 |
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性別 | 男性 |
能力・特技 | ラジオ放送・影の操作・特殊なワープ・料理・歌・フランス語 |
性的指向 | アセクシャル(無性愛者) |
恋愛指向 | アロマンティック |
鹿の悪魔であり、頭には小さいながら鹿の角が生え、耳まで裂けた口、黄色い歯が特徴。身長は高め。
彼が履いている靴の裏は実際の鹿の足裏と同じ意匠になっている。
赤髪・赤目・赤いスーツなど全身赤を基調としたカラーリングが特徴で、エンジェル・ダストからは「イチゴの成金(strawberry pimp:pimpはポン引き・売春斡旋業者という意味)」呼ばわりされていた。
右目に片眼鏡をかけている。
古いラジオのようなノイズ混じりの声が特徴で、時々観客の笑い声のような効果音が流れることもある。
ステッキ状のマイクを常に持ち歩いており、そのマイク自体も意思を持っている。
彼の変身形態は様々あるが、完全に変身した時は、鹿の角がまるで大人の雄鹿並みに伸び、異様なほど身長(特に首)が伸びる。体中の関節が増え、口から血のような黒い液体が溢れる。一番解りやすい変化は目で、ラジオのVUメーターのようなものが見られる。
能力は影を操ることで、影を用いて自分や他人を瞬間移動させることも出来る。
能力を用いる際は、広範囲に影を置くことも出来る他、触手のようなもので飛ぶことも可能。
自分が意図していない場面で触れられるのが嫌いで、prime版シーズン1の2話でサー・ペンシャスに服の裾を千切られた際は、一時変身形態に入るほど激怒した。
ちなみにその後は行きつけの服屋で仕立て直してもらっていた。
ただしミムジーなど特に仲の良い人物にされるのは構わない様子。
自分の生きていた時代に流行っていたということで、ミュージカルやジャズが好き。
ルシファーとチャーリーに相応しい父親はどちらかで争っていた劇中歌「Hell's Gratest Dad」ではジャズ調のピアノを披露していた。
本編ではチャーリーの目的を嘲笑する一方で、彼女に紳士的に接したり一緒に踊ったりするなど妙に仲の良い場面が見受けられ、少なくとも関係は悪くないと思われる。というか、primeのある話では自分を父親と呼ぶよう求めたり、大事なラジオマイクを手渡す場面もあった。信頼関係をある一定のところまでは築いている模様。
一方、ヴァギーからは「傲慢で悪趣味なトーク番組の腐れ外道」と呼ばれたりして警戒されている他、チャーリーと違って露骨に雑に扱うなど関係は良くない。エンジェルは彼のことを知らなかった。
Aセクシャルでもあり、エンジェルのセクハラ発言では得意のユーモア溢れる返しはせず、速攻拒否していた(エンジェルはそれを面白がっている節がある)。
生前の姿が作者の落書きから判明しており、狂気を含む笑顔はこの頃から健在だった模様。また、片眼鏡をかけている現在と違い、普通の眼鏡をかけていた。