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概要

多くの幻想物語(及び史実)に登場する存在。

カタカナで「パーティー」というと日本語では「宴会」の意味で使われることが多いが、 "party" という単語にはもともと「共通の目的を持つ人々の集団」という意味があり、政党登山隊救助隊、そしてファンタジー作品における冒険者チームをパーティーと呼ぶ。

ドラゴンクエストⅢ』の勇者パーティー

日本において「勇者パーティー」の概念を確立させたのはやはり『ドラゴンクエストⅢ』で、後代の作品に「勇者パーティー」が登場する場合、作中での待遇や構成員の人相風体も『ドラゴンクエストⅢ』のそれが基本となっている。

ドラゴンクエストシリーズにおける「勇者」という概念がそもそも特異なものであり、『ドラゴンクエストⅢ』の影響を受けた「勇者パーティー」の描写にその特異性が端的に表れているともいえる。

勇者オルテガの嫡子である主人公アリアハン国王から勇者の称号を授かった後、「ルイーダの酒場」の二階にある「登録所」で作成した(もしくは初期設定の)仲間を、一階にいるルイーダに呼び出してもらうことで結成される。

基本的に勇者本人をパーティーから外すことはできず、勇者と3人までの仲間で構成される最大4人のパーティーで冒険をすることになる。

職業

初期状態では戦士・僧侶・魔法使いが一人ずつ登録されており、名前は複数のパターンからランダムで決められている。

登録所で新規作成のキャラクターは名前もプレイヤーが決定するが、ファミリーコンピュータ版では勇者本人と同じくひらがなしか使えない。カタカナの名前は初期設定の三人のみの特徴である。

実際にどのようなメンバーでパーティーを編成するかはプレイヤーの裁量次第であり、コミカライズノベライズでも作品ごとに勇者パーティーの顔ぶれは大きく異なる。

悪徳勇者系の勇者パーティー

一般に「勇者パーティー」と言えば基本的には「物語の主人公とその仲間たち」だが、現在では「主人公を不当に冷遇する憎まれ役」「その肩書きに相応しくない悪事を働く悪人集団」として描かれることも多く(後者は90年代のダイ大で既に描かれた)、特に小説家になろうカクヨム等で読めるWeb小説のジャンルの一つ『追放もの』では悪役敵役ポジションとなるのが定番となっている。

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