CV:イディナ・メンゼル(原語版)、松たか子(日本語吹き替え版)。
名前のスペルは"Elsa"。
概要
触れた物を凍りつかせ、雪や氷を作り出し操ることのできる魔力を持って生まれた、アレンデール王国の第一王女で王位継承者。
『1』で氷の城を作るシーンで、エルサの魔法により衣装が氷を思わせるブルーのドレス(オフショルダーにロングスリーブのスレンダーライン、トレーン付き)に変化。髪形もシニヨンから三つ編みとなった。
劇中で彼女が歌う楽曲『Let It Go』はアカデミー賞の歌曲賞を受賞しており、作品を象徴するもののひとつになっている。孤独になることで自由を得たエルサの力強い歌声と、氷の宮殿が形作られていく美しい情景が相俟って、非常に印象的なシーンを生み出している。
劇中での活躍
アナと雪の女王
幼い頃、妹・アナとの「雪遊び」の最中に、怪我をしそうになったアナを助けようとして魔法を放つも、誤って魔法がアナに当たり、重体に至らせてしまった過去を持つ。その代償として、アナはエルサの持つ魔法の存在の記憶がなくなる。
力を制御し隠すための対策として、城の門を閉ざし、エルサはほとんどの時間を自室に閉じこもり、手袋をつけて力を抑え、感情も抑えるように両親に言われた。
しかし両親は、外交の際乗っていた船が沈没し亡くなってしまう。
三年が経ち、成人したエルサは正式にアレンデールの王位を継承することになる。恐れながら戴冠式と祝賀パーティーの時だけ門が開けられた。
しかし、祝賀パーティーで、アナが出会ったばかりのハンス王子との結婚の話を持ち出す。
もちろんエルサは困惑し、口論によって感情を失ってしまい、力を明かしてしまう。
王国から逃げ出し、ノースマウンテンにたどり着いたエルサはそこに氷の城を作って、再び引きこもってしまう。またこの時オラフを作りだした。
自分を追いかけにやって来たアナと氷の城で再会。アナからは国中が永遠の冬になっていることを聞いて凍りついたことを告げ、またもや感情的になってしまいアナを傷つけてしまう。アナが共にアレンデールに帰ろうと説得させるがそれを拒否して雪男マシュマロウを生み出して、アナ・クリストフ・オラフを城から追い出した。
終盤、アナの愛で自分の魔法を制御する術を身に着けてからは、心を開き、自分にも自信を持つようになった。民のために城内を自分の魔法でスケートリンクに変えて遊べるようにするなど、親しみやすい女王として民からも愛されている様子が描かれている。
アナと雪の女王 エルサのサプライズ
前作での出来事から1年経ち、アナの誕生日にサプライズ・バースデー・パーティーをプレゼントしようと決意し、クリストフとスヴェンの助けを借りながら中庭に会場を設け、着々と準備を進めていた。風邪をひいてエルサのくしゃみでオラフより小さい雪だるまスノーギーズを次々と増やしてしまう。
今作のエルサはグリーンを基調としたトレーンのサマードレスも披露した。
アナと雪の女王2
本編から3年後、普通の生活に満足しておりトラブルを避ける傾向でいたが、彼女にしか聴こえない謎の歌声に導かれ力を解放するとアレンデール王国に異変が起きる。魔法の森に向かい両親の死の真相を知り、そして自分の使命に導かれ単身アートハランを目指す。髪型がここからそれまでの三つ編みから後ろで束ねたスタイルを経て、更に何もしてない下ろした髪型へと変わっていく。アートハランで全ての真実を知り、女王の座をアナに譲位して「第5の精霊」として生きる道を選ぶ。
余談
エルサと言う名前は元々ヨーロッパで多く使われる女性名。
エルザと呼ぶ場合もある。
初期の構想段階ではエルサは原作の『雪の女王』と同様、悪役(ヴィランズ)として登場する予定だった。初期の構想では青い肌にイタチのドレスを着た、まさにディズニーの邪悪な魔女といった姿だったとか。
しかし、歌曲を手がけるロペス夫妻によって主題歌でもある『Let It Go』が作られ、スタッフの元に届くと状況は一変。主題歌に合わせてキャラクターおよび脚本を大幅に書き換えるという前代未聞の大改変が行われ、エルサは悪の女王から、葛藤と苦悩を抱えるもう一人の主人公へと躍進を遂げた。結果として、『アナと雪の女王』はディズニーのアニメーション映画史上初のダブルヒロイン作品となり、世界的な大ヒットを記録することになる。
プリンセス時代をほとんどすっ飛ばしてクイーンとして活躍する点でも、ディズニーヒロインとしては異色と言えるかもしれない。
また氷属性使いのキャラクターとして見た場合
・オラフ等の完全自立生命体を作れる
・氷にする能力の範囲が国家規模かつ数分で氷の城を建設出来る
・クールダウンタイムを必要とせず氷魔法を連発出来る
等破格の性能と才能からフィクションにおける氷属性キャラの強豪候補と呼ばれるようになった。
2のネタバレになるが、母親が水害で犠牲になり、津波系の災害を超能力で止める女王というのはキーダと類似している。
また2作目の初期の結末ではエルサが自身を犠牲にして自然の調和を回復させるという案もあったがこれはあまりにも悲しすぎるということで却下となった。
また短編アニメーション『家族の思い出』では、幼少期部屋に閉じこもってた際、ペンギンのぬいぐるみ(名前はサー・ヨルゲンビョルゲン)が唯一の話し相手だった。
シュガー・ラッシュ:オンライン
シュガー・ラッシュ2にて、実在の公式ジョークサイト「Oh My Disney」のプログラムキャラクターとして妹のアナや他のディズニープリンセスと共に登場。
魔法の手を持っている。
また、ヘッドホンにラフな格好という現代的な部屋着姿を披露しており、インターネット上のキャラクターとしての登場ならではのファッションが実現した。
ちなみにシャツには「JUST LET IT GO」の文字がプリントされている。
キングダムハーツⅢ
アレンデールの世界に登場。
戴冠式での事件直後にソラと出会い、ハートレスに襲われかけたところを助けられるが、彼等を傷つけることを恐れて分厚い氷壁(直後にラクシーヌに利用され、氷の迷宮と化す。)を作り、さらに逃走。
その後は原作通り、氷の城を作り上げる。もちろん『Let It Go』も健在。ファンには必見である。
XIII機関には、ニューセブンプリンセスではないかと推測されていた。
関連イラスト
幼少期(画像左)