概要
正しくは「命は投げ捨てるものではない!」であり、原作において、ラオウへ挑もうとするケンシロウに対してトキが放った台詞である。
主な経緯としては、ケンシロウたちの滞在するマミヤの村が、彼らの不在中にラオウ率いる拳王軍の襲撃を受け、先に村に辿り着いたケンシロウは仲間の一人であるレイがラオウの餌食となった瞬間に居合わせ、その怒りからラオウに勝負を挑む。一触即発の雰囲気の最中、一足遅れて現れたトキがこれを制止。今のケンシロウの力ではラオウに勝てないと見抜いていた彼は「徒に命を無駄にしてはいけない」とケンシロウを諭すとともに秘孔術により彼の身体の自由を奪い、自らラオウに挑んでゆく。その台詞を含め、情け篤いトキらしい行動である。
……しかし、格闘ゲーム版(通称:AC北斗の拳)にてその印象は大きく変化してしまった。
本作ではトキの勝利時の台詞として起用されているのだが、テンポを重視する上で勝利台詞をスキップするプレイヤーも多く、最後の「ではない!」の部分が再生される前に次のラウンドへと移行してしまうため、「命は投げ捨てるもの」という、本来の意味とは全く逆の意味の台詞になってしまったのだ。
ゲーム内でのトキのバグのような強さと相まって、このゲームを代表する世紀末な名(迷?)台詞へと昇華してしまった。結果、本機を配置するゲーセンはトキの炎に包まれ、AC北斗の拳は一時ゲーセンから姿を消すこととなる。
同ゲームにおいてトキが戦犯と呼ばれる所以である。
スラングとしての活用
ニコニコ動画でも中野TRFの対戦動画やMUGENの動画でトキが大暴れしているシーンは多く、いつしかこのフレーズは視聴者へ定着し、この台詞を改変したものも作られていった。
投げ捨てるものは様々であり、兵・牧師・常識・設定・バランス・現実等、色々なものが毎日のように投げ捨てられていっている。
pixivでの用法
命あるものが投げ捨てられたり殺されているイラストや、たやすく自殺行為が行われているイラスト、または命が惜しくないという意味の言葉として使われる。
また、『魔法少女まどか☆マギカ』関係においては、ソウルジェムが投げ捨てられているイラストにも使われる。(実際に、作中でソウルジェムが投げ捨てられたシーンがある)
一方、『聖闘士星矢シリーズ』関係だと一輝や紫龍など、やたら自分の命と引き換えに相手を斃そうと試みるトンデモナイ連中にこのタグが付けられる。しかもそのあと生還しているのだから世話が無い。 ※彼らはその手の常習犯である。