概要
カルカドから行ける「心配や不安がない世界」(実際は行ったら2度と戻れない監獄のようなところ)であるとされる、しあわせの国を統治する三つ目のグリフォンが2足歩行をしたような姿のモンスター。
実力としては、少しHPが低めなものの、攻撃力が高めであり「かえんのいき」や「メラミ」(「ほのおのつめ」の道具効果)などを使ってくるため、なかなか手強い。
だが、少し前に戦ったムドーの実力やカリスマ、ジャミラスと戦う前に聞くことになる、妙に笑いを誘う演説が原因で、ネタ扱いされてしまう不憫な奴だったりする。
ちなみにジャミラス戦で全滅すると、砂漠への通路の中にある宿屋で全員生きている状態で復活する。要するに夢オチ(だが所持金は半額)。
メダル王の封印を担当しており、倒すことによってメダル王が復活することになる。
演説部分抜粋
見よ!このあわれなる人間どもを!
おのれの欲望のままに生き しあわせの国などという甘言に やすやすとまどわされるおろか者を!
聞け わが同胞たちよ!
たとえムドーが倒れようとも このジャミラスがいるかぎり魔族はほろびぬ!
われをあがめよ!われをたたえよ!
そして今ここにわれらが黒き神々にいけにえをたてまつらん!」
…そしてその演説のあとに部下のモンスターたちが
「ジャミラス!ジャミラス!」と叫ぶ。
俗に『ジャミラス演説』と呼ばれている。
ドラゴンクエストモンスターズ
1作目『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』から登場しているが、やはりというか何というか、言葉は違ってはいるがここにも『ジャミラス演説』がある。
しょくん!
いまこそ われらが たちあがり…
あたらしき じだいの とびらを
ひらくときでは なかろうか?!
そう!まものの まものによる
まもののためだけのせかい……
しもふりにくを まいにち
たべられるせかい!
そんなせかいを わたしは
しょくんに やくそくする!!
であるからして…
…カリスマはとっくの昔に捨てたようです。
だが実力はある。それ以降の作品ではどんどん弱体化されていくけど…。
関連モンスター
- サイレス
CV:中國卓郎(『ドラゴンクエストソード』)
系統最下級モンスター。
赤い毛が生えた頭部と翼を持ち、茶色の身体をしている。
主に呪文を封じ込める「マホトーン」を唱えてくる。
『ドラゴンクエストⅧ』では主人公がスカウトモンスターを呼び出した場合のみ「バシルーラ」を唱える。
- エビルホーク
『ドラゴンクエストⅧ』では「スクルト」を唱えたり、「はげしいほのお」を吐いて攻撃する。一度物語をクリアするとスカウトモンスターとして現れる。
- ダークジャミラ
暗黒神ラプソーン復活後のフィールドで出現。
強化攻撃の「わしづかみ」「マホトーン」「はげしいほのお」を多用する。
- ゲルバトロス
「ドルマドン」や「やみのブレス」で攻撃し、「やけつくいき」でマヒ状態を狙ってくる。
また、冥界ゴルフというスポーツのトッププロらしく、アルバトロスを取りまくる勇士を見せつけ、冥界にゴルフブームを巻き起こしたという意外な一面を持つ。
ボスモンスター
- イビルビースト
CV:不明(『ドラゴンクエストⅪS』)
『ドラゴンクエストⅪ』で初登場。毛の色は青く、胴体の色は緑。「バギ」や「ボミオス」を使って攻撃してくる。
最初はボスとして登場するが、後に雑魚としても登場するようになる。
『ドラゴンクエストⅧ』で初登場したボスで、暗黒神ラプソーンの腹心。見た目は前述のダークジャミラに似ているが、ややサイズが大きく、角を生やしている。
「マホカンタ」「わしづかみ」「はげしいほのお」「つうこんのいちげき」を繰り出すほか、配下のデスターキーとあんこくちょうを呼んだりする。
詳細は個別記事にて。
- モーリアス王
『ドラゴンクエストヒーローズ2』に登場するボス。毛の色は紫で、頭に王冠を被っている。
- 魔星獣プロスペロ
- フェイズ
- ゴルドロス
ダイの大冒険
「愚か者どもめが!! こんな北の果てに落とす柱が他同様無人だとでも思ったのか?」
「凍結をふせぐためにこのオレ様が番人として見張っていたのだッ…!!!」
CV:佐々木義人
最終盤に登場。最北の国家オーザムに落とされたピラァ・オブ・バーンを守護していた。
オーザムは猛吹雪に晒される極寒の地であるため、ピラァ・オブ・バーンに搭載された黒の核晶が凍結しないように自身の熱で護っている。
ニセ勇者一行が黒の核晶を止めにやって来ると初めて姿を現し、「見るからに勝ち目がなさそう」とニセ勇者一行を恐怖させた。「…焼き殺してくれようか? それともオレと一緒にこのまま柱と運命を共にするかッ!!?」と、完全に腰を抜かしたニセ勇者達に詰め寄る。
しかし直後に現れたマトリフから至近距離で「極大消滅呪文(メドローア)」を放たれ、悲鳴を上げる間もなく消滅させられた。
大魔王バーンへの忠誠心はすさまじく、黒の核晶が爆発すれば自分も巻き添えになるのを承知で守護者となっていたことが上記の台詞でわかる。
新アニメ版ではニセ勇者一行に対し「さあ焼け死ねぇ!」と叫んで襲い掛かろうとしていた。
作中では名前が明かされず、どの系統なのか判明しなかったが、連載当時炎が吐けるのはジャミラスのみであり、新アニメ版のテロップでそれが確定した。
マトリフは「敵がいるとは思わなかった」と述べているがそれは当然であり、ジャミラスの行為は「これから爆発する時限爆弾を犯人一味が直接守っている」のと同じこと。伏兵として配置したバーンの深謀遠慮と、それに応えたジャミラスの忠誠心の凄まじさが窺える。
実は「メドローア」で倒された数少ない敵であり、魔王軍の中ではバーンを除けば最後の退場者でもある。
関連イラスト
関連タグ
ドラゴンクエストⅥ
デスタムーア ムドー グラコス デュラン アクバー
マキシマム(ダイの大冒険):ジャミラスの同僚だがこちらは安全なところから手柄をかすめ取る卑劣な性格。
マスタードラゴン:山野井氏が『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』で演じたキャラクター。