概要
『ドラゴンクエストⅥ』で初登場したモンスター。
4本の腕を持つ悪魔の戦士で、名前通り大魔王デスタムーアの手下として登場する。ゲーム内では基本的に「まおうのつかい」表記である。
初登場時はレイドックの王子(主人公)を抹殺するために送り込まれた。
最初はいないが、村に出現している魔物達を全て倒したあと、ターニアの家に現れる。普通に戦うとかなり強いのだが、主人公が覚醒した後は「ライデイン」を使えば戦いやすくなる。また、もし負けたとしても何故か手加減をしてくれる(ハマリ防止のため)。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズにも系統を代表して登場。見かけによらずゾンビ系。骸骨のような体型のためか。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』以降は悪魔系に属している。
文字通りの手数の多さからかどの作品でも必ず2回行動できるのがウリだが、その代わりに能力が低めだったり、攻撃力よりかしこさの方が高かったりする。
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』において
対戦ではモンスターレート490の割に優秀な耐性で、補助系特技、特に状態異常に強い事から、Vジャンプルールでの使用に一考の余地がある。
オリジナルのゲームボーイ版とそのベタ移植の『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO』に限るが、「かがみのとびら」のデュラン戦のお供の個体は肉を与えると仲間になることがあるので、即戦力から配合素材まで期待できる。
また、それなりに苦労するかもしれないが、はなまどうとしりょうのきし4体ずつ配合に使えば最終的にまおうのつかいを作成できる。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』において
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではAランクの悪魔系位階配合最上位として設定されている。攻撃力とAI2回行動が持ち味のパワーファイターだが、ヨッドムア島到達時点で現実的に作成可能なので調達難易度は低い。
特殊配合を理解していなくとも位階配合を繰り返せば悪魔系は自然にコイツにたどり着くので、お世話になったプレイヤーも多いのではないだろうか。
ガルマッゾ撃破RTAでもこれを1体から2体用意して攻略するチャートが主流。勿論通常の攻略に使っても優秀。
最強魔王の使い
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル』のみ、片方がレベル50以上の状態で魔王の使い同士を配合すると通常より能力が高い「最強魔王の使い」になる(これを「進化配合」といい、本作でAランク以下のモンスターはレベル50以上かつ同じ種類を配合すると通常より強力な個体が生まれる)。
しかし、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル』では1枠の2回行動持ちがかなり冷遇されているせいでとにかく弱い。
もともと高くないMPを思いきり圧迫する消費MP2倍というデメリットを持たされている上、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』ではそこそこ程度にはあった能力もことごとく下げられ(唯一かしこさだけは上がっている)、攻撃力は500にも届かない。お前の武器は紙製か?
かしこさは675とそこまで低くはないものの、何せMPが180相当とカツカツなので特技ひとつ使うにも重い。最低でもかしこさアップ3は欲しいところだ。
この弱さを反省したのか、続く『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』では能力が上がり、火力を補うイオブレイクもゲットしたのでバッチリ地位向上できた。
小説 ドラゴンクエストⅥ
ゲーム通り登場し、ターニアの家で待機していたが、くだらない言い合いをしてなかなか扉を開けない二人のイザに呆れて「親切に出番を待ってやっているのに」と怒りながら自ら扉を開けて登場する、というコミカルなシーンになっている。
「腕が数本あるボスモンスター」で、「ラスボスの手下」で、「屋内から登場する」という点から、どこかの誰かを彷彿とする。
まおうのつかい系のモンスター
- ヘルクラッシャー
ムーアの城の周囲と内部に出てくるガイコツ戦士。デスタムーアの衛兵なのだろうか?
1~2回行動で「やけつくいき」や眠り攻撃をつかい妨害してくる他、激しく斬りつけてくる強化攻撃も使う。まおうのつかいと同じ理由で「ゾンビ斬り」が効くようだ。
2回行行動で「やけつくいき」を使い手である名前に地獄を冠する腕の多いガイコツの戦士ということから、元ネタは恐らく『ドラゴンクエストⅢ』に登場したじごくのきしと思われる。
初登場の『ドラゴンクエストⅥ』ではボーンファイターの下位種だったが、名前が強そうだった為か『ドラゴンクエストⅧ』では下剋上を果たした。その強さから暗黒神ラプソーンも恐れをなして封印していたらしいが、ボスでもなんでもない一般枠。
ちなみにスカウトモンスター(呼び出すと数ターン戦ってくれる味方NPC)として「ハルク」がおり、その名に恥じない強さで多くのプレイヤーに貢献してきた。
- ボーンファイター
永遠に戦い続けるガイコツの戦士。どう見てもガイコツに見えないが、やっぱり「ゾンビ斬り」が効く。
「いなずま斬り」「かえん斬り」「しんくう斬り」「ルカナン」「マヒ攻撃」などの技を2回行動で使ってくる。
外伝作品ではドラゴンクエスト モンスターバトルロードシリーズに合体モンスターとして登場したが、色違いが多く登場する『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル』では何故かこいつだけハブられてしまった。
アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(2020年版)では地獄の騎士バルトス配下のモンスターとして登場。
- 暗黒の使い
ラプソーンの居城である「暗黒魔城都市」で戦うことになる中ボス。
全身が黒いのでたぶん闇の世界の出身なのだろう。
本来は異世界最強の戦士で、その強さが暗黒神ラプソーンに認められ、暗黒魔城都市の番人となったらしい……が、強さはこのダンジョンの雑魚と大差なく、そもそもコイツが出てくるのはラプソーンの第一形態(通称プチソーン)が倒され、崩壊する城から主人公たちが脱出する道中。
番人なんだから普通は侵入してきた時点で迎撃すべきだろうに、ラプソーンのところへ向かう時点では石像に化けており、上司が倒されてから思い出したかのように出撃する。忠誠心が薄いのか、単にマヌケなのか、はたまたカタキ討ちを兼ねて「消耗しているところを叩く作戦」だったのかは不明。もしくは、ヘルクラッシャーと豆知識を取り違えてしまったのかも知れない(だとしたらラプソーンが倒された後に石像から実体化したのも合点がいく)。
戦闘ではなぜかフレイム2匹を従えて登場し、「はげしいほのお」を吐いたり、「マヒャド」を唱えたりする強敵ではあるが、暗黒神ラプソーン(第1形態)を倒せるなら負ける相手ではない。
なお????系のモンスターなのだが、????系のモンスターには珍しく、隠しダンジョンで普通に出現する。
またニンテンドー3DS版『ドラゴンクエストⅧ』ではやり込み用のおまけダンジョン「追憶の回廊」にて「追憶の使い」という超強化版が登場。
- アスラ王
ボーンファイターの転生モンスター。全身が木彫りの彫刻のような外見をしている。
倒すと「修羅王像ハンター」の称号が得られる。