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CV:小杉十郎太(アニメ『スライム冒険記』)/若本規夫(『ドラゴンクエストⅪS』)


概要

ドラゴンクエストⅤ』で初登場した、悪魔系の姿をしているモンスター。

最終ダンジョンのエビルマウンテン及びクリア後の隠しダンジョンに登場。「バギクロス」や呪いを駆使して戦ってくる上、耐性も高めなのでこちらの呪文は殆ど決定打にならない。

一方でステータスは平均的。厄介な呪いを駆使してくる為、打撃でガンガン殴るのが有効。


仲間モンスターとして

デフォルトネームは1匹目から順に「ライオウ」「イオネス」「デビルラ」「ホリー」。

強豪揃いの魔界モンスターの内の一匹としての扱いを受けているが、仲間モンスターとしての評価はその扱いに見合わない低い評価となっている。

その理由が以下の通りである・・・


出現時期

上記の通り、登場自体はエビルマウンテン及びクリア後の隠しダンジョンと、ラスボスであるミルドラースと対峙する前にその姿を見かける事が可能。

しかし、エビルマウンテンではいかなるモンスターも仲間にならない為、実際に勧誘出来る様になるのはクリア後の時期となる。


ライオウ自身の初期能力はHP・MP以外の能力値は全て100程度、HPは200程度あり、仲間モンスターの中では強い部類に入る。

耐性は仲間モンスターの中でも屈指の優秀さで、全体攻撃としては非常に強力な「しゃくねつほのお」や「イオナズン」を大幅軽減、輝く息に関しては完全に無効化出来る。

一方で補助呪文耐性は休み耐性以外は完全ではない為、たまにザキや皆殺し・麻痺を受ける事もあるが、それを差し引いても耐性は優秀。しかし、


  • クリア後の時期は、ステータスの強化やエスタークの撃破等に目的が絞られる
  • 「たたかいのドラム」「はかいのてっきゅう」と言ったアイテムが登場し、打撃重視が加速する

これらの前提の上で、以下の欠点が露呈してしまう事となる。


難儀する攻め手

身の守りや素早さは高い水準まで伸びるのだが、ライオネックは素の力は140程度しかなく、更に強力と言われる武器である「ふぶきのつるぎ」や「はかいのてっきゅう」等を装備出来ないため打撃要員としては期待出来ない(ちなみに装備可能な武器の中で最も攻撃力が高いのが入手機会が限られるきせきのつるぎ、その次がジャハンナの武器屋で購入可能なデーモンスピア)。

また習得する特技は「バギクロス」「ぶきみなひかり」「ライデイン」「ギガデイン」があるが、初期で習得しているバギクロスは魔界の敵には通用する相手が少ないためダメージ源になり辛く、デイン系の呪文も「マホカンタ」が掛かっている敵や、デイン系に耐性を持つ敵がおり気軽に扱えない。

裏ボスのエスタークにはデイン系の呪文が一切通用しない(バギ系呪文にも耐性を持っているため決定打にならない)のも逆風となっており、終始雑魚戦・ボス戦共に攻め手で悩まされる事になる。


分厚いライバルの壁

ライオネックが加入する為に必要な主人公のレベルは41以上だが、直近で勧誘可能且つ耐性面に優れる優秀な打撃アタッカーであるグレイトドラゴンキラーマシンを勧誘する為に必要な主人公のレベルは37以上。また同時期に勧誘出来るヘルバトラーはライオネックが登場する階層でも勧誘可能で、こちらで勧誘する場合は主人公のレベルが41以上で可能。いずれの仲間も、打撃面で優秀な為攻め手に困る事は無い。

またデイン系の呪文の使い手で見れば、ライオネックが加入する頃に既に主人公の息子がデイン系の呪文を網羅しているケースも多い。ここからわざわざギガデインの為だけにライオネックをレベル20まで育てるかと言われると微妙な所。


リメイクでの不利

PlayStation 2のリメイク以降は高い耐性が売りの仲間としてはぐれメタルが居るが、HPが何と300とスーパーファミコン版の頃が嘘の様な値になり、耐久面でほぼはぐれメタルに劣後することになってしまった。

更にニンテンドーDSスマートフォン版ではアークデーモンまで登場。特技面も優れており、ステータスも成長傾向も殆ど簡易版ヘルバトラーと言える程の凄まじさを誇る。

そして最大の不幸は、リメイク版ではよりによってはかいのてっきゅうが隠しダンジョンのすごろくで大量に入手出来るようになってしまった事だろう。


成長面・素質面での不遇

成長傾向は晩成型であり、本格的に成長を始めるのはレベル限界に近付いてから。幸い最大レベルに到達するまでの必要経験値が少なめだが、クリア後の世界での即戦力として難しいのは大きな痛手である。

更に上記の装備面での不利もあり、種や木の実でのドーピングを厭わないならばソルジャーブルメッサーラ等もライオネックの立場を脅かす素質の持ち主となる。


強みは無いのか?

上記の通り、クリア後の最大の目標であるエスターク・ラスボスのミルドラースを始めこの時期の雑魚モンスターも使用頻度の多い吹雪・炎・イオ系の呪文・特技全てに強耐性以上の耐性面があり、初期ステも比較的高めな事から、特に低レベルクリアに於いては重宝される一面もある。HPの面からエスタークの行動も絡むが、ある程度の根気があれば低レベルクリアでの突破も不可能ではない。限定的な状況ではあるが、輝ける場面は決して無いわけではない。


結論

屈指の耐久力や、それに伴う低レベルでのエスターク撃破等見るべき長所もある等輝ける場面は確かにある。

しかしあくまで「限定的な場面」であり、クリア後の環境・その時期に求められる能力が本来の長所と噛み合わないどころか、『ドラゴンクエストⅤ』のクリア後の打撃偏重の加速、習得特技の魅力が大幅に薄れる加入時期、リメイクで更に立場を奪う強力すぎるライバル等ゲーム自体の多数の仕様によって本来の長所が悉く潰れると言う憂き目に遭い、「汎用性」の観点において大きく劣後する事になってしまった

それに加え、汎用性に欠けながらも「クリア後に加入する、所謂ご褒美キャラ」という立ち位置にあった事、性能面についての考察が余り進められていなかった時期にカタログスペックのみを見ての過大評価がされていた背景もあり、それらが酷評を加速させた要因の一つとなり、悪い意味でのネタ化が進んでしまった。某書籍の「魔界のエリート」等の評価も、これらの事情から皮肉の意味を込めて「自称魔界のエリート(笑)」と言う不名誉な称号が付く様になってしまう原因となった。


加入時期が早ければどうなっていたか?

結論から言うと優良モンスターの一匹として名が挙がっていただろう。

遅くとも魔界突入時に勧誘が可能ならば高い耐性と言う長所を活かせる場面も多く、ミルドラースも第2形態はデイン耐性を持つものの微軽減の為高い耐久力を持つ火力要員としても期待出来る。クリア後もある程度レベルが上がっている状態ならば最終戦力が整うまでの繋ぎとしても十分活躍の芽があった為、本来の高評価を受けていただろう。

特にDS版では、先述通りライオネックよりも更に強いアークデーモンが魔界突入前に加入する。詳細はあちらの項目に譲るが、あちらはクリア後の加入でも十分に強い事、そして登場時期があらゆる意味で場違いな事情もある事から「あちらと出現場所を入れ替えても良かったのでは」と言う意見もある。


外伝作品等の活躍

ドラゴンクエストモンスターズシリーズ

『ドラゴンクエストⅤ』では逆風の多かった境遇だったが、モンスターズではそのイメージを見事払拭。

高かった攻撃呪文に対しての耐性はそのままに、ザキ系や「メガンテ」への耐性は万全、更には下位種イズライールの名残からか「ベホマラー」も習得する様に。

麻痺への耐性は下がったが補助技に対しての耐性もそこまで悪くなく、中堅処のモンスターとしては悪くない実力を持つ様に。

『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』でのAランクの試合ではグリズリーとの連携でAランクマスターのマチコ以上に苦しめられたというプレイヤーも少なくはないだろう。


配合素材としても優秀で、ドラゴン系を血統に配合するとバトルレックスが、一部の鳥系と配合させるとウイングアサシンが出来る。

ライオネック自身の会心率はそれ程でもないのが欠点ではあるが、ステータスや特技、耐性は配合によって更に強化する事が可能な為、吟味を重ねて配合で強化すれば十分な活躍が出来る。


『テリーのワンダーランド』のRTAにおいては、星降りの大会用の即戦力としてこれを使うチャートで世界上位記録が出ているぐらいである。


星のドラゴンクエスト

『ドラゴンクエストⅤ』イベント後半では、ミルドラースの右腕と名乗っており、モガマルに「強そう」と評価された。

……がやっぱりそこまで強くない。しかも左腕がヘルバトラーと言った時にビアンカに「右腕ってそんな意味だったっけ?」と言われている。全くその通りである。


ドラゴンクエスト ダイの大冒険

魔王軍のモンスターの中でも魔界出身の精鋭として登場。

バーンパレスの決戦などに参加するが、基本やられ役である。


スライム冒険記

スラきちのライバルであるライ蔵(CV:小杉十郎太)という個体が登場する。


関連モンスター

  • シャドーサタン

系統最下位種。体色は黒。

ヒャダルコ」や「ザキ」を使って攻撃してくる。


  • イズライール

体色は青。

前述の通り、「ベホマラー」で自身を回復する。


余談

悪魔めいた姿をしているにもかかわらず聖なる呪文であるデイン系の呪文を使えることから、実は悪魔ではなくむしろ天使なのかもしれない(なお色違いのイズライールの名の由来も同名の天使だったりする)。


関連タグ

ドラゴンクエスト ドラゴンクエストⅤ DQモンスター・悪魔系

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