概要
二股の槍を持った半魚人のような姿をしているモンスター。「なぎ払い」や「こおりのいき」といった技をよく使う。魔王や魔人などボスモンスターとして登場することが多い。
名前の由来は、おそらくギリシャ神話の海神グラウコスから。
作品別の解説
『ドラゴンクエストⅥ』では、デスタムーアに仕える四大魔王の一人として登場。魔法都市カルベローナの封印を司っていた。
「武器を振り回す」「なぎ払い」「マヒャド」「こおりのいき」でこちらを攻撃する。
一応魔王のポジションではあるが、昼寝をしていた所をボコられる、秘密をベラベラ喋ってしまうなどどうにも威厳に欠ける態度が目立つ。
また戦闘面においても他の魔王と比べると見劣りし、ある程度味方が強化された時期に戦うことになるにもかかわらず攻撃がぬるい。「マヒャド」による攻撃こそやや痛いが「マホトーン」が効く上にMPの関係で4発しか打てず、行動回数が1回なので一気に崩されることは殆どない。
特にSFC版ではしんぴのよろいを持っていれば、吹雪耐性のある盾を持たせて「スカラ」で守備力を上げることでグラコスの攻撃をしんぴのよろいの回復効果で完全に相殺できるため、1人でただ通常攻撃を連打するだけでも勝ててしまう。
漫画版『ドラゴンクエスト 幻の大地』では、巨大で丸々太った姿で登場。海の生き物を全て食べつくした結果だった。魔法攻撃が効かない上に、ブヨブヨの肉体で物理攻撃も無効にしてしまう。
ボッツはマーメイドハープを持つミレーユを抱えながら、グラコスの口から体内に入り、内側から泡を発生させて破裂させて倒された。
『ドラゴンクエストⅦ』では、海底都市を治める海の魔人として登場している。
津波(3DS版では大雨)を起こし、ハーメリア地方の大陸を海の底に沈めた他、海底都市で亡くなった人の魂を「海底のゴースト」に変貌させて主人公たちにけしかけたりした。
こちらでは『ドラゴンクエストⅥ』におけるマヌケっぷりはなりを潜め、大物感と悪役らしさが前面に出ている。
戦闘では「なぎ払い」「津波」(3DSでは「ハリケーン」)「こおりのいき」「もうどくのきり」を用いる。
なお、3DS版で津波を使わなくなった理由としてはやはり現実世界で起きたあの未曾有の大災害を考慮しての配慮だと思われる。
『ドラゴンクエストⅩ』ではコインボスとして登場している。
外伝作品ではドラゴンクエストモンスターズシリーズにも出演している。
グラコス系のモンスター
雑魚モンスターとしては強い部類として登場するほか、わりと凶暴さの中にもどこか愛嬌を滲ませる外見から中立に近いスタンスを取ったり逆に主人公達の味方NPCとして登場することもある。
- グラコス5世
現在の世界の海底都市を治めている。祖先とは違い魔王そのものは尊敬しているものの都市に住まう住民を戦いに巻き込むのは避けたいという思惑が垣間見える。
使用技は「津波(ハリケーン)」が「ヒャダルコ」になった以外はグラコスと変わらない。
- グラコスエビル
「なぎ払い」「もうどくのきり」「こごえるふぶき」「ベギラゴン」「マヒャド」で全体攻撃してくる。
- グレイトマーマン
オルゴ・デミーラが復活した後の海上に現れる。
「こおりのいき」と「もうどくのきり」を吐いたり、武器を振り回したり、「マヒャド」を唱えたりする。
- マダム・グラコス
”マダム・グラコスのバザー”という海底の拠点を取り仕切っており、面倒見がよく部下からの人望も厚い。更には音信不通になった”プチット族の村”のことを心配しており、プチット族の村人全員の救出を達成するとクロウアンドレアというレアアイテムをくれる。
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