プロフィール
概要
ジニュアール家に仕える老執事で、小柄な体格とカールした七三分けの髮型が特徴の男性。
ジニュアール家に大きな恩があるようで、残り短い人生を全て捧げよう思っている。
冒険の旅に出発した主が、帰宅した際には先代当主が遺した数々の記録が納められている書庫へ案内し彼の仲間と共に支えていく。
ベテランの執事だけあって料理に掃除、裁縫等の手仕事など家事雑事全般も得意。
魔王との決戦では、屋敷に保存していた大量のキメラのつばさをアバン一行に提供し、ハドラー軍との最終決戦への参戦を引き受ける人員確保に一役買う。
またカールの城から直々に依頼を受け、カール王家に伝わる聖剣と盾と鎧の仕上げを手伝い、アバンに装備させ地底魔城へ送り出した。
後方支援に優れているため戦闘は皆無かと思われたが、どうやら護身術も習得していたらしく自身に襲い掛かってきた怪物を軽くあしらうほどの戦闘力と身体能力を持つ。
大戦終結後、アバンが連れてきた少年と共に生活を送る。
その中で、彼が机に向かって知識を得る勉学よりも身体を動かす武術の稽古をしたがっている事を打ち明け(手合わせすると自分を忽ち超えた才がある事も見せた)、何かしらのアプローチを掛ける事をアバンに告げた。
この少年は十数年後に「モルグ」という名のゾンビ系モンスター(くさったしたい)の執事を持つようになるが、これはドリファンとの生活を無意識的に懐かしんでいた故だった、という設定を原作者の三条氏がインタビューで明かしている。
装備
- レイピア
- 細い刀身を持つレイピア。ドリファンの体格に合わせて小型になっている。
- ひのきの棒
- 檜を棒状に加工したもの。軽量の為、身体能力が優れぬ者から歴戦の戦士達まで幅広い世代が扱える。刀剣状に加工して武術の稽古に使用した。
- 絹のタキシード
- 高級なシルクを用いて製作された礼服。
人物関係
ジニュアール家
ジニュアール家の現当主。だがドリファンにとっては親の如くアバンが幼いころから面倒を見てきたためか、『ぼっちゃま』と呼んでいる。
- ジニュアール1世
先代当主である天才学者。アバンが死に別れた両親に替わってドリファンと共にアバンの成長を見守ってきたが、アバンが魔王討伐の冒険に出発する数年前に他界した。
- ジニュアール夫人
ジニュアール1世の妻。アバンの祖母、夫の1世よりも先に他界。階段に肖像画が飾られている。
- ジニュアール2世
アバンの父。学者であり、1世と同じくモノクルを身に着けた美男子だったが病により他界してしまう。階段に肖像画が飾られており、学会に出席する際に身に纏っていた衣服が一式残っている。
- ジニュアール夫人
ジニュアール2世の妻。夫の2世と共に病により他界してしまった。階段に肖像画が飾られている。
その他
アバンの仲間である大魔導士。ジニュアール家の屋敷の書庫にてアバンと共に魔王封印の策を調べている際はドリファンの作った軽食を何度か食した事があり、その美味しさもあってか魔王封印の策から一年後にアバンのことを頼む際は「つまらぬものですが」と数日分の保存食を渡したが、その際に「あんたが作ってくれた食い物の中でつまんねえもんなんか一つもなかったぜ!」と返答される。
カール王国の王女。彼女に頼まれてカール王家に伝わる秘宝の武具一式(聖剣、盾、鎧)をアバン専用の装備として鍛え直し、彼女と共に魔王軍との最終決戦に挑むアバンに届け、それ以降はアバンの率いる勇者パーティーに加勢した。