ルーイ(ピクミン)
るーい
「ごはん!ごはん!」
ピクミンシリーズの登場人物。初登場は『ピクミン2』で、『ピクミン3』『ピクミン4』にも登場する。
オリマーが所属するホコタテ運送の新入社員であり、オリマーの後輩にあたる人物。
名前の由来は言うまでもなくルイージである。オリマーより背が高いあたりもルイージを彷彿とさせるが、作中ではオリマーとルーイに性能の違いはない。
オリマー曰く無口で(ピクミンよりも)何を考えているのかわからない。後述の通りトラブルメーカーで、夢は『自由に生きること』。好きな色は青で、苦手な色は赤(曰く「落ち着かない色」らしい)。
詳細は不明だが、昔はババと二人暮しの山育ちだったようで、サバイバル経験は豊富で料理の腕も高いがコミュニケーションが苦手な面がある。
オリマーの三倍の食事を平らげるほどの大食漢であり、起こるトラブルの多くが彼の食欲によるものである。実はムッツリヨクバリでお金にも目がない。
よく面倒を起こすが、性格や頭が悪いというより、精神的に幼いと思われる。仕事での(故意ではない)ミスはしておらず、本来なら優秀なはずなのだが……。
『ピクミン2』のストーリーは彼が仕事中に高級食材である「ゴールデンピクピクニンジン」を宇宙ウサギに食べられたせいで会社が倒産寸前になったことから始まる。
この時『ピクミン』の舞台である星から持ち帰った宝物がそこそこの値段で売れたことから、目の色を変えた社長の命令によりオリマーは唯一会社に残っていたドルフィン初号機に乗り、ルーイを連れピクミンの星に舞い戻ることになる。
無事借金である10000ポコを返済すると、オリマーは宇宙船ドルフィン号でホコタテ星へ帰還する事になるのだが、この際ルーイがドルフィン号からいなくなってしまう。そしてオリマーはルーイを連れ戻すため、お宝を全部集めて大金持ちを夢見る社長と共にピクミンの星に戻る羽目になる。
星にただひとり残されたルーイはピクミン2のラストボスとでもいうべき「ヘラクレスオオヨロヒグモ」に囚われ、夢の穴の最終階層で一行を待つ。
ヘラクレスオオヨロヒグモを撃退すると宝物「虫の王」として回収されることとなる。ちなみに価値は10ポコであり、種類によってはボス級の原生生物の死骸の方が高い(100ポコで高級料理が山ほど食べられるそうなので、日本円では1万円以上の価値があると思われる)。
ルーイ救出後、生物図鑑でルーイメモを見ることができ、原生生物の美味しい食べ方の解説が読めるようになる。丸焼きや唐揚げ、サラダの具など様々な調理方法がルーイメモに記されており、ほとんどの原生生物の食レポが見られる。
借金返済後の1日の終わりの彼のババからのメールによると、「小さい頃はヤセっぽちでババがたんと食べさせた」「外で遊ばない子なので無理に山に連れ回して虫をとって食べさせた」「小さい頃から虫に好かれる子で、かじられて飲み込まれたことがある」とのこと。
ちなみに彼女の作る佃煮は絶品のようで、ルーイの上司である社長は味見程度で済ませようとしていたのだが、思わず全部食べてしまったくらいである。
『ピクミン4』では原生生物の食べ方の他にお宝図鑑でも一言コメントが記載された。
動物好き視点のダルメッシュ、生態観察に特化したオリマー、食用を中心とした利用法に特化したルーイという構図の生物図鑑と同様、『ピクミン2』で言うセールストークに近いシュナウズ、深く考察するオリマーに対し、極めて直感的で簡素な感想という、他者2名とはまた違った視点でのコメントを提供している。
大食漢らしく、食べ物系のお宝の場合は原生生物と同様食レポがほとんど。その他のお宝に関しても口に含んでみたり、料理に使えそうか考えていることが多い。それでなければ遊び道具にしたりまたがってみたりと、幼い使い方をしている。
お宝「こころの器」にて、曰く『半分に割ったら 食べやすくなった』等のブラックジョークも見られる。他二人より直感的にとらえているためか、一部のお宝は正体を知っている我々からすれば妙に核心を突いた内容となっていることもある。
後述のようにコミュニケーションが苦手で、自分勝手なふるまいの目立つルーイだが、日誌では探索した地下のエリアをババがよく連れて行ってくれた裏山に例えたり、綺麗なお宝に対してババにあげたいなどメモに書かれており、ババへ対する思い出や気遣う気持ちは大きいようだ。「ミルクはババが飲ませてくれた」などのコメントもあり、両親はいないものとみられる。
海外版ではルーイメモにて不親切な義理の両親の存在が仄めかされている。
新入社員である彼が会社の存続に関わるほどの仕事を受け持たされた理由は不明である。
次作『ピクミン3』のストーリー中にも、とある経緯で登場している。ストーリー中では操作できないが、ミッションモードでは一部ステージでプレイアブルキャラクターとして登場する。ただし何故か彼だけステージ内のどこかにはぐれた状態で開始し、一度拠点まで連れて帰らないと操作できない。
『ピクミン4』では後半は彼を中心に物語が進むのだが……
以下ピクミンシリーズのネタバレを含みますので閲覧にはご注意ください。
ピクミン2
チャレンジモードで全ステージをノーミスでクリアすると、「おまけ」で見られるようになる最後のムービー「ルーイの秘密」が解禁される。
その内容はルーイが今回の事件の真相を語るというもの。詳細は該当記事を参照。
また上記の『ヘラクレスオオヨロヒグモ』に取り込まれたとされているルーイであるが、その実脳を乗っ取って操っていたことが判明する。
即ち、ラストボス戦はルーイがオリマーと社長を追い払おうと襲って来たというわけである。
だが、この説についてはドルフィン初号機のセールストークが元となっており、明確な根拠や信憑性については些か欠けるものはある。またルーイのみを回収して後に再戦した際にもヘラクレスオオヨロヒグモは依然変わらず襲い掛かってくるため、特にルーイの意思とは関係無い可能性も高い。
しかし、その考えは後述の『ピクミン4』で覆されてしまった。
ヘラクレスオオヨロヒグモでオリマー達を襲った動機は結局最後まで謎。
しかも続編の『ピクミン3』では何事も無かった様にオリマー達と接している。
……という任天堂のキャラクター達の中でも規模の大きい悪行を仕出かしている。
そして彼は次回作にて再び騒動を引き起こす。
ピクミン3
前作で売り飛ばされたオリマーのドルフィン号を買い戻すという目的に加え、社長が新たな事業で失敗して再び借金を作ってしまったためオリマーと共にお宝探しをしている際にヌマアラシにドルフィン初号機を破壊され、オリマーもアメニュウドウに囚われるという非常事態が起こった。
その為、同じ惑星を訪れたアルフたち調査隊に助けを求め、タテゴトハチスズメに雄と間違われて襲われていたところを救出される。
……しかし、船に収容された翌日に彼はなんと食料をすべて奪って逃走してしまう。
Wii U版の隠し要素である「ルーイの調査レポート」によると、知らないコッパイ星人に捕らえられたと思い込んでの行動だったようだ。
ついでにお宝も奪っているため、かなりちゃっかりしている。
下手をすればゲームオーバーになりかねない事態を引き起こすが、途中ヌマアラシに襲われた所を調査隊に再び救出、要注意人物として捕縛された。
その後も懲りずに食事を要求し続け、食いしん坊のブリトニーを呆れさせていた。
ちなみに同じ調査隊であるチャーリーは、それよりも自分が大事にしていたものが戻ってきたのが嬉しかったようで全く気にしていなかった。
オリマーは「彼は不器用なだけなんだ、許してやってくれ。後で私がきつく言っておくから」とルーイに代わって謝罪していた。
『ピクミン3デラックス』に追加された「オリマーの冒険ふたたび」でもあれから全く反省しておらず、フルーツを半分以上をつまみ食いするという悪行に出る。
その後、当然ながらオリマーからかなり怒られたのだが、逃げ出す始末。
そして彼は案の定再びやらかした……
ピクミン4
救助隊やオリマーとの合流までの彼の経緯はルーイの航海日誌で見られる。
今作では社長命令でオリマーを探しにPNF-404に降り立った。
しかし、仮にも上司であるオリマーを呼び捨てにし、彼と社長の顔を忘れかける。
それどころか、遭遇した救助隊も邪険に扱い、救助対象を拉致するなど妨害まで仕掛け、完全な敵対姿勢を取っている。
ルーイの航海日記では彼の行動が分かるが
#6「オリマー発見…?」にてオリマーを発見したが元気そうなのでほっといたらしい。ごちそうが最優先であり社長への報告も適当。
#8「相棒」でモスと再会。オリマーっぽいのがいなかったため拾ったようだ。
#17「デカい犬」を見つけ手なづけようと後をつける。
#19 なんと本当に手なづけてしまう。救助隊から逃れる為に犬の住処に隠れる。
そして救助隊がルーイに帰るよう説得するも、ルーイは拒否。
それどころか「しつこい」「帰れ」と言い、ラスボス(自身が手懐けた犬)を操り戦闘となる。
尚彼が待ち構えている場所は「王の穴」という場所である。
『ピクミン3』においてはホコタテ星人以外に保護されたことで捕まったと解釈し、パニックを起こしたというフォローも一応ながらされていた。
だが、今回に関しては少なくとも対話をする余地もある中でいきなり妨害に走るなど、これまで以上に傍若無人な様子がうかがえる。
ちなみに遭難者を攫ったのは葉っぱ人オリマーの真似で、救助されるのを嫌がったのは現地の生き物をもっと食べたいからのようだ。
もっとも、『ピクミン3』のコッパイ星と異なりホコタテ星に帰ったところで特に食料に困っているわけでは無い以上、やはり自分勝手な理由であることは否定できない。
その上、仮にPNF-404に残留したいのだとしても、同作にダンドリの神髄をこの星に残すべく葉っぱ人としてPNF-404に残ることを救助隊に表明し、容認されている葉っぱ仙人がいるため、なおさらルーイのコミュニケーション不全と自分勝手な姿勢が浮き彫りになる形となっている。
危険な原生生物も多い犬の住処「王の穴」の最深部に辿り着くなど、冒険家としての能力の高さは『ピクミン3』以上に目立っている。
犬も手懐けていることから、虫以外の原生生物にも好かれやすいのかもしれない。
ダンドリバトルでは素のダンドリ力もさることながら、最終決戦では初期ピクミン数5:20と最大のハンディキャップを強制した上で、羽ピクミンを指定し、これまでで最も広いフィールドで待ち構えている。
羽ピクミンは攻撃力も掘削能力も低いためあらゆる作業に時間がかかる上、広いフィールドに収集物が散逸しているため運搬にも時間を要する。
単純に得点を稼ぎまくって追い上げるには時間が足りないため、ルーイの妨害にも力を入れなければ勝利は難しく、これまでとは異なる方向のダンドリ力を求められる。
救助したあとはベースキャンプに滞在している。
彼に話しかけると食材にするために原生生物(コチャッピーのような雑魚敵からコウテイデメマダラのような強敵まで)を持ってくるサイドミッションが受けられるが、持ってきてもお礼も言わず「とっとけ」とぶっきらぼうに資材を渡してくる。
また、主人公が探査に出かけるシーンでは、レスキュー隊や一般人が見送っているのに対して、ルーイは(一応近くにはいるが)見向きもしない。
完遂すればおてつだいアームが入手できるが、その効果はプレイヤーがピクミン1匹分の運搬力を発揮できるというやや微妙な物。このアイテムが手に入る頃にはほとんど使い道がない。
(エンドコンテンツであるダンドリチャレンジやダンドリバトル、葉っぱ仙人の挑戦状においては活用できる位か)
今作でもルーイメモが登場しており、遂に各ピクミンにもメモが実装された。
だが、航海日誌にも書かれている通り、ピクミンに関しては襲って来る原生生物とは違い、友好的に接してくれる上に不満を言わずに働いてくれる事もあってか、食欲はあった様だが基本的に「食べないでおく」「我慢」と意外と自制しており、ピクミンに対してのルーイの感想(見た目や利用方法など)が一言で書かれている。
なおオリマーがピクミンに対し一線は引きつつも丁重に接しているのに対し、ルーイのピクミンに対する扱いはかなり合理的かつ冷淡である様子(白ピクミンに対するコメントは一言「食べさせる派」)。人の目からは情のあるオリマーの方が好ましく思えるが個を重視しない生態のピクミン的にはルーイの方が良いのかもしれず、ピクミン達にとってどちらが好ましいリーダーなのかは彼らの胸の中。
因みに、食べなかった理由は好奇心でよりによって1、2を争う程食べ辛いピクミンに挑戦して痛い目に遭ったのもあるのかもしれない。
尚、ピクミンは自身に危害を加えない生物には積極的に関わろうとせず、リーダーとなり得る知的生物には個体が犠牲を払ってでも従う生態があるが、自分達に直接的に危害を加える生物を標的とする性質もあるので、もし食べる事に成功していたとしたらホコタテ星人を始めとする人間がピクミンの標的となる可能性もあり得た。
ルーイが本気で手を出さなかったのもこの性質を敵にするのが一番恐ろしい事を本能で察していたからなのかもしれない。
また、本作ではオリマーの航海日誌にホコタテ運送は(業績は良くも悪くも安定しているので)借金をしたことがないと記録されており、オリマーや彼自身の言動からもこの惑星へ初めての来訪である様子がうかがえる。どうやらまだ彼絡みのトラブルは起こっていないようだ。
ただし、ルーイの航海日誌にはゴールデンピクピクニンジンに関して言及している物があり、大好物である旨や高級品故になかなか手に入らないこと、いつかたらふく食べたいことに触れ、末尾は「配送の仕事、あるといいな…。」と不穏な一言で締めくくっている。
名前は最初「ルージー」とする案が出ていた。
常軌を逸したトラブルメーカーぶりから、『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』のフィギュア説明文では「「ごはん」ではなく「ごめん」と言うべき」と言われている。
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ドラえもん&ピクミン
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つまり、食べ物は大切にしなさい。と、そういう話です。 それが言いたかったんです。 書いた人:RO http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=23851943なんと、なる@WishFieldさん(http://www.pixiv.net/member.php?id=269107)がマンガにして下さいました!!小説のより数億倍かっこいいルーイさんが見られますよ!!本当にありがとうございます!!5,593文字pixiv小説作品