分類
通称 | ヌマアラシ |
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和名 | ミツアシオオチャガマ |
学名 | Trestripods gigahenum |
科目 | モリチャガマ科 |
重さ | 20 |
弱点 | 果実のような部分 |
解説
ピクミン3に登場し、『再開の花園』の第2ボスで、5番目に戦う事になる巨大原生生物。
食料を奪って逃げたルーイを飲み込み、それを追って泥地にやってきたアルフ達にも襲いかかる。
カタバミやウリカワ等の植物が自生する島のような胴体から、三方向対称の三本脚が生えた姿で、チャーリーに「動く森」と例えられたその巨体は、ピクミンシリーズの原生生物中でも最大規模を誇り、立っている際は頭部が画面に収まりきらないほどである。
また、作中では逃亡中のルーイの捕食、ドルフィン初号機の破壊といった被害を出しており、設定的にはシリーズ内で最も多大な被害を出した原生生物と見ることもできる。
巨大な生物がその体躯を維持するためには相応量の栄養を摂取しなければならず、このヌマアラシも根のような足から辺り一面の栄養を根こそぎ吸い取っている模様。
駆除された後は周辺の生態系が改善されることからもそのことが覗えると述べられている。
胴体上部中央には水晶で覆われた赤い果実のような外見をした頭部があり、その頂から目が花のように3本伸びている。
その真下には鍋の蓋のように開閉する口があり、そこから巨大な舌を360°舐め回して小さな生物を捕食し、窒素、リン酸、カリウムなどに分解して細胞内に吸収している。大地から摂取できる栄養に乏しい沼地に棲むという性質上、非常に理にかなった生態である。
このように過剰な栄養素を摂取しているため、身体が肥沃な土壌となっており、胴体に様々な植物が自生している様子。
現実でも、ウツボカズラのような食虫植物がこれに類似した特徴をもつ。
攻略
その巨体にモノを言わせてこちらを押しつぶそうとしてくるが、踏まれた泥地の足跡がしばらく水たまりになるため、押し潰し耐性がある岩ピクミンや羽ピクミンは溺れないように注意。
一方、それを行う足先は大地の栄養を吸うためなのか、何故か柔らかく、そこを真っ赤になるまで攻撃するとバランスを崩し転倒、頭部への攻撃が可能となる。 なお、その巨体と重量ゆえか、三本の足先のうちどれか一本を攻撃すれば転倒する。
しかし、転ばした後も上に乗ったピクミンを上記の巨大な舌で一気に捕食しようとするため油断は出来ず、一度舌に囚われたピクミンを助ける術なくそのまま飲まれて即死してしまう。
特に振りほどいた後にやってくる事が多いので、沢山のピクミンで攻撃するとその分食べられる危険性が高まる。一応、舐め回しの直前にリーダーにしているキャラが「嫌な予感がする・・・」と危険を察知してくれるので、その台詞が来たら急いでピクミンを呼び寄せてヨケ笛で退避すれば、シビアながら被害を最小限に抑えることは可能。
ある程度時間が経つと、体を高く持ち上げて身体に群がるアルフ達は振り落され、また足を攻める所から再開となる。
水晶を割った後が本番で、急な猛突進や方向転換にボディプレスなど、鈍重そうな外見に似合わぬ激しい動きで暴れ回る様になる。
初登場時のインパクトもさることながら、上記の様にダマグモよりもデカイ巨体がアルフ達やピクミンに向かって突進したり、大きな舌で捕食する様はまさに恐怖である。さらに体力が半分を切ると攻撃が激化し、舐め回し攻撃も二回転に変化するため、不意打ちを食らって大被害を受けたプレイヤーも多い。この行動はかなり凶悪なものだが、よく観察すれば一回転の時との比較による判断が可能であり、一回転目はゆっくりと舐め回してきて、二回転目で高速舐め回しに加速するという特徴がある。ヌマアラシの体力ゲージを見ている暇がない時は活用するのもアリ。
一見、水たまりや仲間になった直後というのもあって溺れない青ピクミンが重要だと思われがちだが、むしろ必須となるのは水晶を破壊するための岩ピクミン。本体や脚への攻撃に関しても、捕食や踏み付け、水たまりを回避しやすく、的確に弱点へ飛び付いてくれる羽ピクミンの方が向いていたりと、ある種初見殺しに近いものがある。
その為、岩ピクミンで水晶を破壊した後、大勢の羽ピクミンとゲキカラスプレーで一気に体力を削ればかなり楽に攻略ができる。(ミッションモードでは、羽ピクミンとゲキカラスプレーが使えないため必然的に難易度が高くなっている)
一応、青ピクミンなら移動や回避中にヌマアラシが踏み抜いてできた水溜りで動きを封じられることがなく、溺れたピクミンを招集する手間が省けるため、全然役に立たないとかそういうわけではない。
また、Switch版では、羽ピクミン以外では弱点部位に突撃しても攻撃がほぼ届かなくなってしまっているため、羽ピクミンを多めにしたほうがいい。
余談
倒すと果実状の頭部が千切れ、ルーイとオミマイノミ(メロン)を吐き出し事切れて動かなくなるのだが、身体に当たる部分は回収できずそのまま沼地に残され、翌日以降見に行ってみると、遺骸から沢山のペレット草が咲いている。
ヌマアラシに減らされたピクミンを増やしたいなら行ってみるのもアリ。もしかしたら、再生した沼地の緑につられて珍しい生物もやって来ているかもしれない・・・。
ちなみに果実部分は本当の意味でのヌマアラシではなく、巨大な身体に寄生して養分を吸収している他の寄生種ではないかともいわれている。仮にそうだった場合、千切れてどちらも動かなくなったのはそれ程までに一体化していたという事だろうか。
そちらはあくまでピクミンの餌として回収されるが、実際に皮を剥いで食すことも可能で、ルーイメモによると「芳醇な甘い香りとねっとりとした食感が至高」らしい。
ブリトニーもその見た目に我慢できずに試食しようとしたが、チャーリーにものすごい勢いで止められ、未遂になった模様。
関連タグ
ダイオウデメマダラ、ゾウノアシ:シリーズの大型の原生生物。前者は大きな舌で大量のピクミンを捕食することと、後者は巨大な足でピクミンを踏みつけるという共通点がある。