分類
和名 | オジロヘビガラス |
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学名 | Shiropedes anacondii |
科目 | ヘビドリ科 |
体長 | 350mm |
活動時間 | 昼 |
重さ | 5(2)、10(3)、15(4) |
落とすペレット | (1):「5」×1、「1」×7 (2):「5」×1 |
価値 | 10ポコ(2)、15キラ(4) |
生まれるピクミン | 15匹(2)、20匹(3~4) |
解説
名前の通り、ヘビとカラスを合わせたような生物。顔は白色の羽毛で覆われ、くちばしや目の周りは黄色、首は長く全身が青色の硬い鱗で覆われている。普段は地中に隠れて見えないものの、発達した一本足を持つ。
生物学的には鳥類であるが、翼が退化により完全に失われた飛べない鳥であり、地中に潜んで細長い身体をくねらせて地面の下を移動。地表面を歩く小昆虫などの生物を待ち伏せては地面から突然現れ、鋭いくちばしを使ってついばんで食べようと激しく襲ってくる。
地中生活の影響で目はあまりよくないが、目の後ろにヘビのような熱感知器官(ピット器官)を持ち、正確に獲物の位置を把握できる。
デメマダラの仲間同様これといった天敵はおらず、比較的広範囲に分布するとともに、その土地に応じた特徴を持っているため、地域性を表す種として比較分類される。
弱点は頭部だが、普通に投げても張り付きにくくさらに張り付き損ねて胴体に接触したピクミンを食べてしまう。
頭がつかえた時が攻撃のチャンスだが、そうそうないので慎重に立ち回ろう。
さらに、『ピクミン』では接触すると胴体に接触してしまうという、犠牲無しで倒すのは難しい玄人素人両方泣かせる仕様もある。
また、『ピクミン』と『ピクミン3』ではピクミンを捕食中に攻撃を中断して地面へ潜っていくことがあるが、(『ピクミン2』と『ピクミン4』ではついばんで飲み込むまでは潜らない)『ピクミン3』ではピクミンを離してから離脱するのに対して、『ピクミン』ではピクミンごと地面に引きずり込んで逃げてしまうという厄介な特徴もある。
『ピクミン』や『ピクミン2』ではどういうわけか、倒すと跡形もなく爆発する。(『ピクミン2』では胴体が爆発し頭だけ残る。『ピクミン』では倒すとペレットをドロップするが、公式設定でもペレットを食べるという設定の模様)
残された頭は他の生物の亡骸同様オニヨンまで運ぶことでピクミンを増やす事が出来るのだが、頭だけを喜んで運んでいるピクミンの姿は一種のトラウマものである。
一応ボスクラスの生物だが、『ピクミン2』ではボス敵として登場する以外にも、地下洞窟の「ヘビガラスの穴」と「百戦錬磨の穴」に中ボスとして登場したり、地上エリアの「ねむりの谷」や「めざめの森」にも登場している。
海外版では胴を輪切りにしてホコタテタマネギと共に金属棒で串刺し、直火でバーベキューにするとのこと。(ホコタテタマネギとはオニヨンタマネギと見て間違いないだろう)
また、『ピクミン2』ではヘビガラスの強化版というべきアカヘビガラスが登場した。
中ボスとして登場。今作では一定量のダメージを与えると頭の毛が抜け落ちて地肌が露出するようになり、倒しても胴体が爆発せずにそのまま残るようになった。
その際にアカヘビガラス同様の一本足を確認できる。
ピクミンを一度についばむ数が最大で5匹になったことで隙が大きくなり、激しい攻撃を加えることで先述通りついばんだピクミンを離してから地面に潜る様になった他、地面から出る際には必ず引っ掛かるようになり、何よりも羽ピクミンに攻撃を任せれば正確に弱点を狙ってくれたりと過去作から大幅に弱体化している。
前述の通り扱いとしては中ボスなものの、ミッションモード「続・再会の花園」においては4匹も登場する他、「続・始まりの森」においては同じ中ボスのハゲダマグモは愚か通常生物のカニタマよりもスコアが低く設定されていたりと、お世辞にも公式側さえも強い生物としては扱っていない節がある。
新攻撃として、地面に突き刺さる程の渾身のくちばし攻撃を仕掛けてリーダーを飲み込もうとしてくる。
また、爆弾持ったピクミンを攻撃させると器用に爆弾岩だけ啄んで食べる。これを利用して比較的安全に倒すことも可能。
基本的な動作は概ね『ピクミン3』と同様だが、上記にもある通りピクミンを1度ついばむと飲み込むまでは撤退しなくなったため倒し切るしか救出する方法が無くなり、『ピクミン3』と同じ感覚での戦闘は危険。羽ピクミンを戦闘に用いることが難しくなったのも嫌らしいところ。(はなふぶきの楽園時点では羽ピクミンに会えず、王の穴では羽ピクミンがおすすめピクミンに抜擢されていない。)
幸い3と同様必ず引っ掛かってから出現するため、上手く隙を突きながら戦いたいところ。
倒した際には地上に全身が出た後、死後硬直するかのごとく一瞬でとぐろを巻いて死亡するモーションになっている。
顔がふわふわの幼綿羽で覆われてまだ地中生活はせず、一本脚で跳ねまわって移動する。その姿はまるでヒヨコやカルガモの雛のようで非常に可愛らしいが、これが成長してヘビガラスになると思うと・・・。
なお普通の鳥の雛と同じく、初めて目にした動くものを親と思い込む「刷り込み」をするが、刷り込みの対象は「自分より背の高い青い存在であることと鳴き声」であるため、自分より小さな生物には決して懐かず餌と認識して襲い掛かる。
なお、ヘビガラスの縄張り内にあるタマゴを破壊するとタマゴが孵って(?)ヒナガラスが生まれるという小ネタもある(本作ではタマゴを破壊すると中から原生生物が出現することがある)。地上にタマゴが産み落とされているのは、羽毛がないため地熱や日光などで温めているため。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
フィギュアとして登場。
アシストフィギュアとして登場。
地中から出現し、他のファイターに対してくちばしでつついて攻撃する。中々の威力を持つので、避けたりしっかりとガードして対処しよう。
時折地中に戻り、出現場所を変えて執拗にファイターへ追撃する性質を持つ。
ファイター側が倒すことも可能で、全身に攻撃が通用する。狙える時は倒してみるのも手。
一定までダメージを与えると気絶し、攻撃のチャンスが生まれる。
余談
ヘビガラスの仲間には姿が酷似し生息範囲が一部重なる「ヘビガモメ」という生物が存在するらしいが、作中や原生生物図鑑にはヘビガラスしか登場しない。
ちなみに、両者を識別するには地面から引き抜き尾羽の斑紋の有無で見分けるらしいが、現在に至るまで劇中でヘビガラスの「尾羽」が確認されたことは一度もなかった。
しかしその後ピクミンガーデンのヒナガラスの図鑑にて、尾羽はお尻の先の尖った鱗をめくると確認できることが判明した。
現存している『ピクミン』の開発初期段階の映像では、製品版とは異なり全身白色をしている。