分類
和名 | ミウリン |
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学名 | Hortulanus asymmetria |
科目 | ?科 |
解説
『ピクミン1』から登場する原生生物。左半身が異様に発達した左右非対称な体とそれを覆う白い体毛、両腕に巻き付いた赤い布が特徴。
原生生物としては知能が非常に発達しており、捕食行動をせず植物を自ら育てて食料にしている。(しかし、作中で食事をするような様子は見られない)
基本的に草食性だが、『ピクミン2』の「辺境の洞窟」に登場する個体は植物と勘違いして捕食したのか、お宝を体内に保持している。(ちなみに撃破した時に手に入るお宝「鉄人のコブシ」は、回収するとオリマー達のパンチ攻撃を強化してくれる)
普段は大人しく、何もしなければこちらを襲ってくる事はない。(『2』では近づいただけでも襲いかかってくる)『4』では猫のようにゴロゴロ鳴きながらのんびりしている様子が見られる。
プレイヤーが攻撃を加えるか、ピクミンの芽が近くにある場合に引っこ抜くと、ピクミン及びプレイヤーを地面に埋めようと肥大化した左腕で叩きつけ攻撃をしてくる。
ミウリンに埋められたピクミンは死ぬ事無く必ず花まで成長する為、大地のエキスが近くにない時はわざとピクミンを埋めさせると手早く成長させられる。
特に『2』においては地下のみに生息している事や、出現階層には他に攻撃的な原生生物がいない場合が多い為、手持ちが葉ピクミンしかいない場合に便利な存在となる。しかし、ミウリンになぎ払われると花が散ることがあるので注意。
また、地味に厄介なのがピクミンを手当たり次第埋めようとしてくる点。
隊列のピクミンが全員埋められることもザラで、
→ピクミンが叩きつけられて埋められる
→引っこ抜こうとオリマーでミウリンに近づく
→オリマーが殴られ一時的にダウンする
→オリマーが起き上がる
→ピクミンを引きぬこうと近づく
→またオリマーが殴られてダウンする
→起きてピクミンを抜こうとしてミウリンに殴られる……
というループが発生する事もある。
ピクミンが死ぬことこそないが、逆に言えば「死なないから補充できない」とも解釈でき、ミウリンの攻撃間隔や腕のリーチも相まって、起き上がりと同時に殴られることも多く、酷い場合はオリマーパンチのみでミウリンと戦うという不毛極まりない事態に陥る。もちろん、体格差の時点で劣勢な上に脆弱なオリマーパンチと、畑仕事で足腰の鍛えられたミウリンスマッシュでの勝敗など言うまでもない。ミウリンが退くまで大人しく待とう。
少数精鋭で間隔を空けながら攻撃すればまず大丈夫だが、面倒だからと言ってピクミン全員で総攻撃させるとそこそこの確率で起こり得る事なので注意されたし。
なお、『2』では笛を吹くだけでピクミンを引っこ抜ける「ひきぬきメガホン」があれば、一匹ずつ引っこ抜く手間が省ける為、驚くほど対処が楽になる。
しかし、(攻略順によるが)苦労してひきぬきメガホンを入手した頃にはミウリンと遭遇する機会はほぼない。
『ピクミン4』ではオッチンのトッシンでピクミンを張り付ければ簡単に倒せるようになった。
埋められると花になる点は過去作と変わらないが、今作ではゲキカラスプレーを使えば隊列にいないピクミンも含めて全員花になる為、ゲキカラスプレーを切らしてしまった時以外でわざわざミウリンに頼る必要はない。
ピクミンガーデンの4コマ漫画ではキニーズと意気投合したり、良かれと思ってピクミンを自身の花ピクミン畑に投げ込んで葉ピクミンを混入させたサライムシやピクミンの花を散らしたアオケダタラに憤慨するネタがある。
ドドロとの関係
『1』のEDにおける原生生物紹介では、ドドロが孵化に失敗したミウリンではないかという説が記述されていた。
ピクミンを育てるミウリンと、ピクミンを即死させるドドロという極めて対照的な性質にも、何か意味があるのかも知れないとファンの間で度々話題になるも、推測の域を出ない状態だった。
その後、『4』のオリマーメモにて、ドドロの卵に付着していた遺伝子がミウリンの卵と同一であると判明し、『1』の説が再び有力視されるようになった。
オリマーは「何らかの原因で夜間に取り残されたミウリンが、強力な分解酵素を持つヒカリのミツを摂取した事で、産んだ卵の卵黄に蓄えられる栄養素に変化が生じ、胚の発育不良や酵素による過剰分解が行われてあの姿になるのではないか」と推察しており、実際に夜の探索においてもそれを裏付けるかのようにヒカリヅカの近辺にドドロの卵が存在する事が多い。
ちなみに孵化に失敗するメカニズムに、オリマーやピクミンがどう絡むのかは一切不明。もし逆恨みや腹いせの類だとしたら、オリマーやピクミンからすればいい迷惑である。
ルーイメモ
ルーイメモでは調理法について「アシが早い(腐りやすい)ので捕獲したらすぐ茹でるのが一番いい」らしい。2、3日は持つそうだ。
海外版では『食べられない。鶏肉のような味』と評されている。
ちなみに「鶏肉のような味」は英語圏では食べ物を形容する際のある種の常套句で、関係ない食べ物にもジョークとして使われることのある言い回し。
海外版では、食味の悪い原生生物にはキレキレのアメリカンジョークが記載されていることを考えると、こちらの意味で使用している可能性も高い。
メタ的には欧米の「賢い生き物は食べない」という倫理観に配慮したのかも知れない。