分類
通称 | ヒカリヅカ |
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和名 | トコヨノヒカリヅカ |
学名 | Collux aeternium |
科目 | ?科 |
解説
ヒカリピクミンの巣にして母体ということ以外は、殆どわかっていない謎の物体。
樹とも土ともつかぬ質感のアリ塚のような姿で、表面には沢山の大きなウロが開いており、そこから内側に蓄えられた分泌エキス「ヒカリのミツ」の蛍光を放っている。
日の落ちた夜間にのみ、地中から人知れず隆起する形で現れる。
そして出動したヒカリピクミン達が集めてきたエネルギーの結晶「ヒカリペレット」をウロから呑み込む事で、先端部の穴から新たにヒカリピクミンを生み出すという、オニヨンに酷似した特徴を有する。
一方、その光は夜行性で狂暴化した原生生物をおびき寄せてしまうため、彼らに攻撃されたり、エキス欲しさに齧られる等でダメージを受け続けると崩壊。エキスも枯れ、腐った植物のように萎れてしまう。
逆に壊されることなく明け方になると、内部のヒカリのミツを一塊排出してから姿を消す。
どうやらこの生態は意図的なものらしく、自らが壊されるリスクを冒してでも原生生物を誘い寄せては、やってきた襲撃者を逆に獲物としてヒカリピクミンに返り討ちさせる事で、自らの成長やヒカリピクミンの繁殖を図っている模様。
夜の原生生物が死亡すると遺体が残らずヒカリペレットになってしまうのも、ヒカリヅカが周囲に放つ強力な分解酵素によるものと考えられ、それが濃縮されたものがヒカリのミツである。
こう聞くと非常に危険な物質に思えるが、少なくともヒトや宇宙犬への影響はほとんどなく、ジュース代わりに飲む事も可能。試飲者曰く「クセになる味。お腹と頭がポカポカする」「豊富な酵素が体調も整えてくれる」らしく、それなりに栄養もある様だ。
またこのミツは、後天的に刷り込まれたピクミンのDNAを生えた葉っぱごと分解する「チリョウ薬」として加工でき、主人公達は葉っぱ人となってしまった遭難者を元に戻すべく、夜な夜なヒカリヅカを守りに行く事となる。
その類似性に加え、昼にオニヨンのあった場所の近くにのみ出現することから、オニヨンの地下茎ではないかとの説もあり(匂いも似ているらしい)、その分解力で生態系を支える大地のエキスを土壌に還元しているのではと考察されている。
ヒカリヅカの周囲には成長しきっていない小さなヒカリヅカ「オトリヅカ」が存在する事があり、これはその名の通り原生生物達を引き付ける囮として使える他、ヒカリヅカとは地下で繋がっているのでここにヒカリペレットを運んでヒカリピクミンを増やす事もできる。ただし、ヒカリヅカとは異なり夜明けまで守り抜いてもヒカリのミツを出さない。
なお、オトリヅカは夜の探索が開始した直後は起動しておらず、プレイヤーが近づいて光を灯らせる必要があるので注意。
ちなみにドドロはこのヒカリヅカの出すヒカリのミツを摂取したミウリンの卵から産まれるとされ、特殊な成分により卵の卵黄に蓄えられる栄養素に変化が生じ、胚の発育不良や酵素による過剰分解が行われた事であの姿になると考えられている。
これを裏付けるかのように、夜の探索ではヒカリヅカの近辺にドドロの卵が存在する事が多い。
余談
ヒカリヅカは昼にオニヨンがあった場所の近辺に出現するのだが、この関係で地下に隠れられる場所がないような所にも現れる。
特に「一番星のかくれ家」では家のテーブルの上に出現しているヒカリヅカもあり、どのようにして出現しているのか謎が深い存在である。
公式サイト「PIKMIN GARDEN」の4コマ漫画では、他のピクミン達が普通にヒカリヅカに出入りしている。だからといって置き去りにされたピクミン達の避難所になるということはない。
なおヒカリのミツの効力は、他生物にDNAを伝播させて共存対象を増やせるピクミンからすれば不利益なものなのだが、ピクミンと少なからず関連性のあるであろう本種が何故このようなミツを精製・排出するのかは明かされていない。