概要
CV:戸高一生
ピクミン2で初登場した二人乗りの宇宙船。前作「ピクミン」に登場したドルフィン号の旧型機にあたる。
人工知能を有しており、感情を持ち合わせている。基本的には真面目な性格だが、同時にやかましいぐらいのおしゃべりでもあり、オリマーからも「いつも騒がしい奴」と評されている。興奮したり拗ねたりすると台詞がカタカナになる。
ホコタテ運送の創業時からある宇宙船であり、かつては若かりし頃の社長と共に宇宙を飛び回っていた。
性能
外見は古ぼけており、ドルフィン号と比べると着陸が若干大雑把。
尚、公式サイトによるとこのドルフィン初号機も最初差し押さえられる予定だったが、見た目の老朽化から売れ残ったとの事。
ピクミンの惑星に初めて到着した時には木にぶつかってルーイを落とすというドジもやらかしている。
一方で、オニヨンの無い白ピクミン・紫ピクミンを船内に収容したり、回収したお宝を鑑定したり、一部のお宝から宇宙服のサポートパーツを作成することもできるなど、総じてドルフィン号よりも多機能である。
回収したお宝に名前を付けているのもドルフィン初号機である。フィーリングで売れる商品名を考えているとのことだが、ソーセージに『欲棒』と名付けたり、錆びた歯車に『社員の手本』と名付けるなど、名付け方が所々黒い。
先端部は分離して『探査ポッド』として独立飛行させることが可能であり、地下洞窟に潜る際にはこれでオリマー達に同行する。探査ポッドだけでもお宝の回収は可能であり、いざというときにはお宝を手放す代わりにオリマー達とピクミンを連れて地上に脱出することもできる。
地下洞窟で倒した原生生物の死骸を回収して換金することも可能だが、機械らしく虫(バグ)を嫌っており、回収すると文句を言ってくる。バグズ・キングダム(リンゴ)や虫よせクッキー(クッキー)等の虫が集まりやすいお宝を回収するのも本当は嫌らしい。(それでも一応回収はしてくれるがセールストークで「早く持ってって!」などと言っている)
オリマーがお宝のレポートに探検の記録ばかり書くことを見越していた社長からお宝のセールストークを考えるよう命じられており、1ジャンルのお宝をコンプリートするとドルフィン初号機によるセールストークが見れるようになる。
……なのだが、前述のように虫の集まるお宝のセールストークで取り乱したり、星の指輪(宝石生物ヒトデメラルド♂)が生物であると強固に主張した挙句トーク内に「またも私の空想が爆発!」と堂々と書くなど、時にオリマーメモ以上の脱線を見せる。
また、お宝には食べ物も多いのだが当然機械であるドルフィン初号機は食べることができないため、味を楽しめる人間に対し嫉妬することもしばしば。味が分からないため「機械ハハッタリハ得意デモ、ウソハ苦手ナノデス」と語っており、食べ物系のお宝のトークは大体ハッタリで何とかしている。
また、借金の返済を完了させるとボディが黄金になる。
ただ、当の初号機はこのカラーリングを気に入っておらず、ピクミンの惑星への再出発の際には着いて早々に「悪趣味な金ピカ」とこぼしている。
……のだが、三度目の探索(オリマーにとっては四度目)では社長が新事業に失敗して再び借金を背負う事となった影響を受けてか以前のボロいデザインに逆戻りし、さらに惑星に到着した後に原生生物に破壊されるという憂き目に遭う。
ストーリー終盤にてオリマーを救出した後も回収された様子はなく、続編の『HEY!ピクミン』でオリマーがドルフィン2号機に乗っていたことから恐らく惑星に放棄されたものと思われたが、2020年10月30日発売の「ピクミン3デラックス」に追加された「オリマーの冒険ふたたび」によればドルフィン初号機を惑星に置き去りにしたことで社長に「あの宇宙船を捨てるなどもったいない!取り戻すまで帰ってくるな!」と大目玉を食らい、結局初号機を回収するためにまた惑星に来ることになってしまう。(ここで3のEDに現れた来訪者がオリマーたちだと判明する)
最終的にはすべてのパーツが回収されて修復され、オリマーたちとともにホコタテ星に帰還した。
ドルフィン号と比べて損傷は少なかったためか、失ったパーツは少なく、『メインエンジン』、『クロノスリアクター』、『リペアTYPEネジ』、『アナログコンピュータ』、『ノヴァブラスター』の5つのみ(下の座席の『放射線キャノピー』は初号機本体のすぐ近くにあった)。