分類
通称 | ヘラクレスオオヨロヒグモ |
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和名 | ヤタシオオヨロヒグモ |
学名 | Mandarachnia gargantium |
科目 | ショイグモ科 |
脚幅 | 322mm |
解説
ピクミン2の最後のフィールド「のぞみの大地」の洞窟「夢の穴」の最深部に生息する、最強の原生生物。本作の実質的なラスボス(今作では洞窟に入る順番は決まっていないため)。
ショイグモ科の中で最大のもの。しかし、ここまで成長するのは極めてまれであり、これは偶然擬態のために背負った物がきわめて攻撃的で身を守るのに役立ったためだと思われる。
他のショイグモ科が背負うものを特に選ばないのに対してこの種はつやのあるものを好んでいる。
ダマグモ科と動きが似ているが、ダマグモキャノンと同様に足の面積は無いので踏み潰される心配はない。
ラスボスに相応しい圧倒的な強さと凶悪さを兼ね備えており、その強さはシリーズの原生生物の中でも指折り。その最たる特徴は複数の属性攻撃を使いこなすこと。
今作のテーマ、ピクミン2のイメージソング「種のうた」で歌われてもいるピクミンの個性を上手に利用しなければ倒せない難敵であり、前作ラスボスダイオウデメマダラが群れることで敵に立ち向かう集団に対する圧倒的な個のイメージであるとすれば、ヘラクレスオオヨロヒグモは様々な要素を用いる技巧派、もしくは自然に対する人工物や人間のイメージと言えるだろうか。
攻撃に用いられる4種のお宝は厳密に言えば背負うというより吸収状態にあるらしい。
各お宝がそれぞれこいつのDNAや生態に影響を及ぼしているとされており、それによって複数の属性攻撃能力を発現させていたようである。
また、背負った薬品でDNAが変化している影響か、生命活動が止まると全身がドロドロに溶けて消滅してしまう。
その禍々しい見た目や高い実力からオリマーは『悪夢』『絶望』『死』『闇そのもの』を具現化したようだと評しているほか、その生態から「一個体の生物としてはまさに万能ともいえる生物」という見解を示している。
ちなみに公式のピクミンシリーズ人気生物ランキング(ピクミン・チャッピー系は別部門)ではその強さや見た目で高い評価を得て1位を獲得している。
ルーイメモ曰く、脚は生でも茹でても焼いても、どう調理しても美味しくいただけるようだ。
流石「夢の穴」の殿を務めるだけあってコイツは夢の食材の模様。
海外版では風味豊かで歯応えも良いと食感についても語っている。
攻略法
背中に4つの兵器の様なお宝を背負っており、それぞれ火・電気・水・毒の属性を持つ。
倒すにはお宝に攻撃して体からひっぺがし(この際は攻撃エフェクトは出るがHP表示が出ない)、無力化した本体を攻撃しなければならない。
黄ピクミン以外はお宝に届きにくいが、攻撃態勢をとっている際は位置が下がるので他のピクミンも当てやすくなる。
また攻撃時には体色がそれぞれの属性に応じて変化するので、攻撃の予兆がわかりやすい。色で判断して耐性持ちでないピクミンを下がらせると良い。
その性質上、属性耐性が無く高く投げられない紫ピクミンでは非常にやりづらい。
また、各武器ごとに耐久度が設定されており、残り耐久度の少ないものの方が使用確率は高くなるほか、耐久度が低くなると攻撃がパワーアップする。
武器(お宝)
- フレア・キャノン
広範囲に火炎放射で攻撃。この炎は探検キット『フレア・ガード』を所持しているとダメージは無くなるが、怯んでしまう。攻撃範囲は全武器最小だが攻撃の速度がはやく、まともに食らうとハメられてしまうので注意。耐久度が低くなると攻撃範囲が広くなる。
- マイナスイオン・コンバータ
たくさんの機雷をばら撒き一定時間後に放電する。この放電は探検キット『アンチ・エレキ』を所持しているとダメージは無くなるが、怯んでしまう。複雑にばら撒かれるため外周に出ないと回避は困難。耐久度が低くなると放電までの猶予時間が少なくなる。
他の属性と違って電撃は黄ピクミン以外が受けたら即死するので、特に危険性が高い。
- モンスター・ポンプ
巨大な水の塊を撃ち上げる。オリマーと社長の両者を狙って撃つものと、エリア全体にランダムに撃つものがある。この水の塊は探検キットに関係なくダメージは無いが、怯んでしまう。ハメられてしまうことは無いがステージ全体が攻撃範囲になるので、別動隊に攻撃されてもすぐに立ち直れるようにしておきたい。耐久度が低くなると水の塊の発射速度がアップする。
- ケミカル・ウェポン
3方向に毒ガスを回転しながら噴射。この毒ガスは探検キットに関係なくダメージは無いが、怯んでしまう。広範囲攻撃なのでよけ難く、回避失敗すると隊列が乱れ少しずつ犠牲を出すいやらしい攻撃。耐久度が低くなると4方向に放つようになり、さらに放射時間が長く途中で回転方向が変化する。
武器所持時の攻略
武器を攻略する優先度だが、まずは黄ピクミン以外即死の「マイナスイオン・コンバータ」を黄ピクミンだけで落とすか、エリア全域への攻撃があるため待機中のピクミンがやられやすい「モンスター・ポンプ」を青ピクミンだけで落とすかのどちらかが取られることが多い。
マイナスイオン・コンバータを優先するとモンスター・ポンプで隊列と待機組双方に被害が出ることがあるが、モンスター・ポンプを優先するとマイナスイオン・コンバータで即死する被害が出やすくなる。どちらを取るかは各プレイヤーに委ねられる。
残り2つのお宝の優先度は人によるが、「フレア・キャノン」は回避はしやすいが攻撃速度が速いためハメられて大量死のリスクがある。一方、「ケミカル・ウェポン」は広範囲なため回避が少し難しく、逃げ遅れると被害が生じやすい。
自分のプレイスタイルとの相性や連れているピクミンと相談しながら決めると良い。
しかしタイムアタックでもないのなら、黄ピクミンのみで挑むのが一番安定するだろう。唯一即死のマイナスイオン・コンバータを完全無視できるため、モンスター・ポンプを最優先で落とせるようになる。加えて高く飛ぶので武器への命中もさせやすく、事故率が大幅に軽減されるのである。
またモンスター・ポンプに対しては、体色が青くなった時点で適宜待機組とリーダーを入れ替えて溺れているピクミンを救出できるようにする。他の二属性は攻撃組がフィールド外に退避するだけで良い。
ゲキニガスプレーを用いるのは基本非推奨。攻撃中に石化させても攻撃は継続される上、石化中はダメージの通りがかなり悪くなるためである。
回避が間に合うか不安な際に緊急離脱用として使う程度にとどめておこう。
4つの武器を除去後
お宝をすべて剥がされると体色が黒味がかった銀色から肌色に変化し、ヘラクレスオオヨロヒグモの本来の姿が露になる。
そしてなにより、攻撃手段を失った事で必死に逃げ回る、最弱ボスに成り下がった姿を拝むことになる。
ピクミンに害はないが攻撃し続けると振り払い攻撃をして、ピクミンの花や蕾を散らす。
消滅跡にお宝「虫の王(ルーイ)」が出現する。
ちなみに石化状態で撃破すると、ゲキカラ・ゲキニガスプレーのエキスが大量に放出される。ゲキニガスプレーを1つ以上残しておき削り切れそうなところに使うと良い。
再戦時
他のフロアボスと異なり、虫の王以外のお宝の回収状況に応じて再戦時の状態が変わる。
お宝が回収できずに残して撤退した場合、未回収のお宝を再装着した状態で再配置されている。ピクミンに相当の犠牲を出さずに最初の回収で済ませられるのがベストだろう。
余談
ルーイを回収した後に確認できるドルフィン初号機のセールストークに驚くべき内容が書かれている。
それは「ルーイはヘラクレスオオヨロヒグモに食べられた後、この虫の脳をハイジャックしていた」というもの。
つまり、ルーイがこいつを操ってオリマー達やピクミン達を襲った可能性があるのである。
もし本当であれば考えられる要因としては
・置き去りにされたことへの怒り
・この星には原生生物や食べられるお宝が存在しているため帰りたくなかった
・何らかの原因で錯乱していた
・ルーイの秘密の内容を完全に隠ぺいするための口封じ
等が挙げられる。
尤もドルフィン初号機はハッタリを言うことがある上、ルーイがいなくてもこいつは襲ってくるため、真相のほどは不明だった。
しかし、後のシリーズ作品でのルーイの行動から本当に操っていた可能性が高くなってしまった。
撃破する際に完全に消滅しているが、「夢の穴」に入り直すと再戦が出来るようになっているため、同じ様な個体が複数生息しているのだろう。