概要
ピクミンシリーズに登場するクモのような生物。
現在確認されている種類は全部でダマグモ、ダマグモキャノン、ゾウノアシ、ケダマグモ、ハゲダマグモ、ダマグモインフェルノの6種類。
殆どは目や口がどこにあるのかもわからないくす玉状の胴体を、4本の脚から吊り下げているという異質な容姿で、現実のクモとは明らかに別物。
どちらかと言えばザトウムシを彷彿とさせ、オリマーも本来のクモ科とは全く別の生物とコメントしている。
体も無機質の物質で構成され、表面は蝋などの分泌物で覆われているため独特な模様とつやを持つ。そのためか、ルーイメモでも全種食用に向かないことが書かれている。
多くの種は画面に映らないほど高い場所に巣を張っているという設定のため、マップ上空から突如降ってくる。だが巣を張る糸をピクミン達に吐いてきたりはせず、先が広がった足で踏みつぶす攻撃しかしない。
材質に加え分泌物でコーティングされた身体は頑丈で、攻撃や火など大抵の害的要素は弾いてしまう。どの種類も脚に当たり判定はなく、球体の部分を攻撃しないとダメージを与えられない。
この為、ダマグモ科にはこれといった天敵もなく、本来はおとなしい種であることが窺える。
故に、攻撃も威嚇や地ならしとしての側面が強く、積極的にピクミンを狙っているわけでもないようで、歩き方はかなり気まぐれ。何を食べているのかは不明だが、倒すとペレットや果実を出すため、それらを餌にしているとも考えられる。
なお、外見ではわかりにくいが体の向きはきちんとあるようで、よく見ると足を動かす順番や向きにパターンがある。ただしダマグモインフェルノは脚の動きが不規則的で胴体部分も回転しているため、向きは無いのかもしれない。実際、多くの棘皮動物など、向きが決まっていない放射状の身体を持つ動物はいる。
一方、上記特殊な体質の影響か、ダマグモ科は生命活動が停止すると即、体内で爆発的な気化熱が発生し、それによって身体が溶け崩壊してしまうため死体が残らない。
初代ではダマグモのみ登場し、樹海のヘソのボス扱いで専用BGMがある。
ピクミン2では前作から引き続き登場したダマグモに加え、新たにダマグモキャノン、ゾウノアシが登場。
ピクミン3ではケダマグモ、ハゲダマグモのみ登場。
ピクミン4では前々作から復活したダマグモキャノン、前作から引き続き登場したハゲダマグモに加え、新たにダマグモインフェルノが登場。
また、ピクミン2からはショイグモと呼ばれる生物も登場するが、生態や分類は全く異なる。逆にピクミン3に登場するマリグモは小型でありながらくす玉のように開く胴体などの類似点が見られ、分類的にも近縁(コダマグモ科)であるようだ。