垣谷ユウゴ
かきたにゆうご
CV:新垣樽助
反AIを掲げるテロリスト集団「トァク」のメンバーの青年。若年ながらもトァクの理念に心酔している。
※以下ネタバレを含む要素がある為、閲覧の際はご注意下さい。
15歳の時、AIのピアノ教師に音楽を習っていた(自宅の描写から、かなり裕福な家庭の生まれと思われる。)が、ある日、交通事故に遭遇してしまう。「先生」に助けてもらったのだが、不安から傍にいて欲しいと彼はそう願っていたのだが、「私の使命はピアノで人を幸せにする事です。その為にユウゴ君やみんなに生きていて欲しい。」と『先生』は人命救助に向かった末に爆発に巻き込まれ大破してしまった。
それ以後、ユウゴは彼が身に付けていたピアノの鍵盤を模したアクセサリを身に着けている。
自分が慕っていたAIが自分の命令に従わなかったことで、『AIは「ただ命令に従うもの」であればいい、そうであればこんな悲しい思いはしないで済んだ』とAIに対して恨みへと変わってしまい、テロ組織のトァクに参加する経緯を持っている。(この事故で右腕を失い、義手へと変わっており、ヴィヴィと初対面の時点では既に義手になっていた。)
小説版でも幼少の頃は共通しているが、交通事故ではなく、18歳にて骨肉腫で片腕を切断し義手となり、『先生』の大破の経緯は大型トラックが施設に衝突し、全員避難させた後、落下した天井の下敷きとなっている。
【相川ヨウイチ襲撃事件】(1~2話)
20代前半(推定)。当時のリーダーであった桑名と他の構成員たちと共に疑問を抱くことなく作戦に参加していたが、作戦の最中にマツモトが仕込んだ爆破に巻き込まれ、崩落した天井に下敷きになる危機に直面してしまうが、偶然近くにいたヴィヴィに救出される。その時に、崩落した天井の破片で顔に傷が出来た。この出来事を切っ掛けに、ヴィヴィと彼の間に大きな因縁が生まれることになった。
小説版でも作戦に参加したのは共通しているが、作戦中に隔壁に閉じ込められるも外に脱出し、近くにあったトレーラーで標的を抹殺しようとするも、その標的と共にいたヴィヴィに阻まれた事を機に彼女への因縁が生まれる事となる。
【落陽事件】(3~4話)
【相川ヨウイチ襲撃事件】から15年後には、トァクの実行部隊のリーダーとなっており、容姿等も顔の傷跡が未だに残っている中年男性という年相応の姿となっている。双陽電子脳計画の中止によって破棄されたエリザベスを拾って仲間とし、彼女がエステラと同じ個体認証キーを利用して【落陽事件】を成功させることで、人類がAIに不信感を持たせようとしていた。自らはヴィヴィの下へ向かうが、エリザベスから自分を助けてくれた恩からか麻酔薬で気絶されてしまい、最終的には他のメンバー達とサンライズから避難艇で脱出し生き残った。
【メタルフロート事件】 (5~6話)
【落陽事件】から5年後、冴木からメタルフロートのプログラムを停止させるために他の構成員たちとヘリや船等でメタルフロートを襲撃しようとするも(実際は管理AIにされたグレイスを救出しようする為であり、彼らは彼女を救出しようとする冴木に利用されていただけであった。)ヴィヴィが停止プログラムをMに注入したことでメタルフロートと作業用AIが暴走してしまう。作業AIから容赦のない迎撃によって大半のメンバーを失ってしまい、自身も襲撃され負傷してしまったが、またしてもヴィヴィと再会してしまった。その時にヴィヴィに対して
「AIはただ人間の命令に従ってればいい!貴様は歌を歌うだけのAI、ディーヴァだろうが!」と彼女に対して呪詛を吐いた。
これに対してヴィヴィは
「私の使命は歌で人を幸せにすることです。だからこそあなたには生きていてほしいんです。」と想いを告げた。その影響なのか暴走した作業用AIに拘束されたヴィヴィに対して、
「さっさと行け」と銃で作業用AIを破壊し解放させていった。その後は登場しておらず、生き残った仲間たちと撤退した思われる。
【オフィーリアの自殺】(7~9話)
※ネタ画像。
【メタルフロート事件】から40年後には既にトァクを抜けており、『天からの啓示』にもたらされた未来の高度な技術によって若いころの自分を模したAIへと意思を移していった。その時に戦闘AIに匹敵する戦闘技術だけでなく火器を装着した右腕(中にはAIを停止させるウイルスが入ったナイフなども仕込んでいた)を得た。ヴィヴィ(この時はディーヴァの人格)と再会して真意を問いただそうとする。
「シンギュラリティ計画の遂行?ふざけるな!貴様はディーヴァだ!その使命はヴィヴィのものだぁー!ヴィヴィだけだ!ヴィヴィだけが俺に答えをくれるんだ!」
とディーヴァと同等な戦闘技術で追い詰めるも、無理矢理なやり方が気に入らなかったマツモトとの連携で機能停止寸前になってしまった。
彼は停止寸前に「皮肉な話だ…人とAIの境界を別かつ…その俺がこのザマだ…。」
「啓示だよ。天からの啓示だ…。ヴィヴィが眠り生きがいを失った俺に啓示が下ったんだ。40年後の今日この時最後の機会があるとな…。」
「フッ…はぐらかしているように聞こえるか?」
これに対してディーヴァは「いいえ。信じるわ。」
「ああ…教えてくれ…ヴィヴィと同じ歌姫のAI…あの時…俺を助けてくれたあの時…先生は…人間のように苦しんだのか?それとも…」
手を握ってくれたディーヴァに対し、人格プログラム消去を注されていき、ディーヴァの人格は消滅寸前になりヴィヴィの人格を甦らせようとした。
彼は機能停止する最後に
「忘れるな…お前の存在が…不幸にした人間がいたことを…!忘れる…な…。」
と呪詛の言葉を継げて彼は機能停止(死亡)していき、AIに翻弄されAIに人生を狂わされた彼の生涯はここで終えていくのであった。
だが以前にエリザベス(複製体)にビデオメッセージを残しており、
「ようやくこの日が来た。俺の望んでいた答えが得られようと得られなかろうがおそらくこれが最後になるだろう。だがエリザベス…こんなことを言えた義理じゃないのはわかっている。だがもしも…もう一度お前がボディを手に入れることがあったら周りの連中を守ってやってくれ。」
と想いを告げた。また、彼の孫娘であるユイが祖父がAIに対する認識を改めた事を知り「トァク」の穏健派を立ち上げたきっかけを作った。彼の人生は様々なキャラ達に大きな影響を与えたことは過言ではないだろう。
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